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「全ては、事業と組織を伸ばすため」サービスの成長と向き合い続ける2人の正直な気持ち

就活サイト「ONE CAREER」を運営するワンキャリアは、2021年に転職サイト「ONE CAREER PLUS」をリリースし、2年が経過しました。

新サービスの事業拡大に伴い、ONE CAREER PLUS事業部の規模も年々大きくなっています。集まってくるメンバーのなかには、事業、そして組織の成長に携わりたいと入社する人も少なくはありません。

今回インタビューに協力してくれた藤井と熊埜谷は、急成長ベンチャーを経験し、「事業と組織をつくりたい」という想いを持って入社したメンバーです。急成長企業を経験している2人のこれまでのキャリアや転職の経緯を振り返るなかで見えてきたのは、「事業と組織の成長のために今取り組むべきものだから、今は営業や人材紹介に従事しています。決して特定の業務をやりたくてワンキャリアに来たわけではありません」とあくまでも事業に真摯に向き合う姿でした。それぞれの本音を通し、事業と組織の両方がつくれる環境で働くリアルと意義について考えていきます。


▼こんな人に読んでほしい
・スタートアップ、もしくはメガベンチャーご出身の方
・スタートアップへの転職をご検討中の方
・転職マーケットに関心のある方
・新規サービスの立ち上げに関心のある方

▼プロフィール

藤井 大輝(ふじい たいき):2017年4月に株式会社Gunosyに入社し、広告営業に従事後、CEO室 経営企画部へ異動。予実管理、MVV策定、IR業務、ソーシングから投資実行等、幅広く担当する。2021年9月 株式会社ZUUに転職し、経営/組織コンサルタントとして従事。2023年5月 株式会社ワンキャリアに転職。ONE CAREER PLUS事業部 事業開発担当として参画し、現在は法人開拓や提案などに積極的に取り組む。


熊埜谷 佳奈(くまのや かな):2017年に株式会社リッチメディア(現:シェアリング・ビューティー)に新卒入社。大手美容・ヘルスケアメーカーのマーケティング支援にディレクターとして従事。2019年からはマネージャーして広告事業部を牽引しながら、役員直下で新規事業・サービスの立ち上げ、新卒/中途採用など幅広く事業/組織づくりに貢献。2022年10月より、株式会社ワンキャリアに中途入社。ONE CAREER PLUSの事業開発として、「キャリアの地図」やクライアントの採用広報に関するコンテンツマーケのPJTを担当。その後、人材紹介チームに異動し、現在はキャリアアナリスト事業開発を担当しながら企業案件のコンテンツ企画・PMを兼務で担当。


「初めからスタートアップを意識していたわけではない」急成長企業で活躍してきた2人が今のキャリアを歩むまで

ー これまでのキャリアについて簡単に教えてください。

藤井:2017年にGunosyに新卒入社し、約4年間働きました。最初の2年半は広告営業を、残りは経営企画に携わります。経営企画ではIRも兼務していたため、決算関連資料の作成から投資家やヘッジファンドなどの対応も行いました。

その後、経済・金融メディアを運営するZUUへ転職。toB向けの組織コンサル部の立ち上げタイミングで入社しました。その後、営業組織のチームリーダーを経験した後、2023年5月にONE CAREER PLUS事業部の事業開発としてワンキャリアへ転職してきました。

熊埜谷:2017年に新卒でリッチメディア(現:シェアリング・ビューティー)に入社し、最初は業務推進と呼ばれる営業企画の部署に配属されました。その後、広告の商品企画へ異動し、2年目からコンテンツマーケのディレクターとして、大手美容・ヘルスケアメーカーをクライアントに、企画した商品の制作ディレクションを担当しました。

4年目からは、役員の直下で新規事業の立ち上げに携わりながら、既存事業の組織の立て直しや新卒/中途採用といった全社のプロジェクトにも参画していました。最後は代表直下の広告事業に在籍し、営業以外の部門をみていました。その後、2022年10月にONE CAREER PLUS事業部の事業開発としてワンキャリアへ転職します。

ー ファーストキャリアからスタートアップに入社した理由を教えてください。

藤井:就活を始めたころは、大手も含め、金融、人材など、いろいろな業界を受けていました。ただ大手人材サービスから内定を受けた際、仕事やキャリアに対する意識の違いから、そこで働くことに違和感を覚えたのです。働くなら同じ意識の高さを持つ人とがいいと思い、就活をやり直す決意をしました。スタートアップを意識したのもこの頃からです。

当時の僕はキャリアについて悩んだので、専門家に聞くのが一番早いと考え、他大学に所属しながらも、大学4年生の1年間は法政大学の田中研之輔先生のゼミに参加していました。就活をやり直していることを先生に話したら「Gunosyのインターンに行ってきたら?」と勧めてくれて。このインターンがご縁となり、ファーストキャリアにスタートアップを選びました。


熊埜谷:私は昔から海外志向が強く、将来はNPOか国際機関で働くつもりでしたが大学在学中にフィリピンでインターンをした際、「この道に進むのはまだ違うかもしれない」と思い就職を決意しました。その後、大手・スタートアップ問わず、サマーインターンに参加し「何をやるかではなく、なぜするのか、誰とするのか」が大事なテーマとなり、ミッションに共感する会社かつ一緒に働くメンバー全員の顔がわかる100名前後規模であり、初期メンバーとして会社をつくる側に回れるベンチャー・スタートアップが面白そうだと思いました。

スタートアップなんて事業や組織、何が起きるかわからない。であれば可変的な要素ではなく、会社が向かうミッションやそれを苦しい時も一緒に乗り越えられる仲間がいるか?といった不変的なものを大事にしたいと考えていました。

どのような事業を展開しているかよりも、このようなこだわりが満たされていることが当時の私には重要でした。新卒で入った企業も「メディアをやってるんだな」ぐらいでしたね。

事業と組織、どちらにも関われる環境で働きたい

ー 転職を考えたきっかけを教えてください。

藤井:短期間で多くの経験ができたことは本当に感謝しているのですが、部署異動が多かったため、仕事内容が安定せず、じっくりと業務に向き合えなかったことが大きかったです。組織と事業、両方をつくれる側で働きたいと思ってたので、コンサルのままでは難しいなとも感じていました。また、30歳が近づいていたこともあり、年齢的に未上場のスタートアップで働き続けることにも少し不安を感じていました。将来、家を買うとなると、与信の話とかも出てきますから。その頃から、チャレンジングな環境も求める一方で、自分のライフスタイルに合う会社で働きたいなと考えるようになりました。

熊埜谷:自身の成長が停滞していたからです。5年働いた中で、新規事業の立ち上げや組織の立て直しなどたくさんのチャレンジをさせてもらいました。一方で、これは社内のことを熟知してるが故にできたのでは?同じことが社外でも再現性を持ってできるのか?と、事業や組織を考える視点が高まっていない危機感を感じていて。


熊埜谷:転職を決意したのは、5年目を迎えた日。前職では、毎年入社式に代表が5〜10年後の経営ビジョンを話すのですが、例年ならスッと入ってくる代表の話が、この年は異なり、自分ごと化できなかったんです。当時の私はマネージャーとして経営と現場をつなげる役割を担っていたため、今のままでは自分の責任も果たせないと感じ、このタイミングで外に出る決意をしました。

ー ワンキャリアは最初から転職先の候補にありましたか?

熊埜谷:転職は主にリファラル経由で進めましたが、そのうちの1社として声をかけてもらったのがワンキャリアでした。ただ正直なところ、上場会社であるワンキャリアは最初は選択肢に入れていませんでした(笑)。しかしワンキャリアのメンバーや人事の方と話すなかで、ONE CAREER PLUSなら事業と組織の両軸に関われることから、候補の1つに入れました。

藤井:僕も、ワンキャリアはもともと選択肢に入っていませんでした。転職活動を通し自身のキャリアと向き合うなかで、採用や人事の話に触れる機会が増え、そこからHR業界に興味を持ち始めたからです。

転職活動中はワンキャリアのキャリアアナリストにも相談をしていましたが、最初は他社を紹介されていました。HR業界も視野に入れようと思った頃に、自分からワンキャリアがどんな会社なのかをキャリアアナリストに質問したぐらいです(笑)。話を聴くなかで、今の自分に合っていると感じ、候補として捉えるようになりました。

営業や人材紹介を頑張れるのは、事業と組織の成長につながると信じているから

ー  お2人とも組織と事業の両方をつくれる環境に身を置けることに期待し、ワンキャリアに入社されたと思います。その部分は、今叶えられていると思いますか?

藤井:叶えられていると思います。僕たちの事業との向き合い方が、組織の成長に連動するという感覚は常に持っています。私は企業の採用担当者と話す機会が多くありますが、まだまだ企業の魅力を求職者に伝えるための取り組みが足りていないなと感じています。今後、法人開拓や提案を進めるなかで、僕らが売り上げをつくることができれば、事業規模が拡大し、結果的に組織も伸びる可能性があると思っています。

熊埜谷:叶えられている部分もあれば、そうではない部分もある、というのが正直な感想です。決して悪い意味ではなく、ONE CAREER PLUSという事業がこれから拡大していくフェーズなので、そういうものだと考えています。ONE CAREER PLUS事業部は私が入社した1年前と比べ、倍以上の人数になりました。私が所属する人材紹介チームが特に組織拡大しているのですが、今までのやり方では事業/組織運営が十分とは言えない状況です。この組織づくりに携われるのは、前職の経験が活かせる部分が大いにあると感じますし、会社から期待をしてもらっているのだと感じています。


熊埜谷:ただ現状、事業面で会社から求められている結果を期待以上に私が出せているかというと、そうではないなと。人材紹介の仕事は未経験だったので奮闘中です。とはいえ、目の前の業務ではなく、事業と組織をつくるために必要かどうかで考えれば、人材紹介にも営業にも取り組む理由にはなりますよね。事業を伸ばすと組織もついてくる。結果的に自分のキャリアをつくることにもつながるため、今は耐える時期だと思い、日々の仕事に取り組んでいます。藤井さんも同じじゃないかな。

藤井:全く同じ気持ちです。僕も営業や人材紹介など特定の職種をやりたいという理由で入社したわけではなく、それが事業と組織の成長につながると信じているから、今取り組んでいます。事業成長につながる業務が今後変わるのであれば柔軟に取り組む内容は変えていきたいと思っています。

ー  すぐに成果が出たり、自分の成長に直結したりしないことに日々取り組んでいるわけですね。

藤井:僕も熊埜谷さんも1社目は100名規模のスタートアップで働いていましたが、当時は求められる役割や仕事内容はある程度、部門やチーム単位にカットした状態で与えられていました。一方で約20名の今のチームでは、カットする前の状態でしか落ちていません。

これらを解決するにあたって、職種もなにも関係なく、皆で課題に向き合う必要があります。もちろん取り組んでいて楽しい内容ばかりではありません。しかし解決できれば、それだけ事業が大きくなるので、この状況を楽しみ、取り組めるかは大事だと思います。

熊埜谷:上場スタートアップを求職者の皆さんにご提案するときも同じ話をしますが、ONE CAREER PLUSの場合も、上場企業の中の一新規事業として取り組めるため、キャリアとしてはリスクヘッジをしながら挑戦することが可能です。20〜30人規模のスタートアップに飛び込み、会社がうまくいかずキャリアに悩むといったリスクはかなり抑えられます。

一方ワンキャリア全体で見ると、スピード感のギャップを覚えるのも事実です。事業に関する意思決定のスピードは変わらないものの、上場企業水準の守りの体制が既にあるため、事業におけるリスクを適切にコントロールしながら事業開発をしている感覚です。

ー  藤井さんから見た、上場スタートアップの良さは何でしょう?

藤井:1つの事業で成長を経験しているからこそ、そのやり方をトレースできる点だと思います。
社員の増加に伴う課題を予測し、成功した事業から対策をトレースできれば、変なところでつまずかなくなります。安定的に売り上げを出す既存事業と事業を模索する新規事業のように、いわゆる両利きの経営ができるのも、上場スタートアップの良さだと思います。

目標を達成しても事業成長には全然足りない。現状に満足せず、模索する日々

ー 事業、そして組織を伸ばすという当事者意識を持った働き方をしていると、「明日のお金を稼がなきゃ」という切迫感もあるのではないですか?

藤井・熊埜谷:切迫感は相当あります。 

熊埜谷:社内から投資してもらってるからこそ、毎日ひやひやしています。毎月の目標を達成することが当たり前だと思っているので。でも今のフェーズだと、なかなか苦戦する月もあります。一定はしかたがないと割り切ってはいるものの、その事実を毎日受け止めながら働いています。

藤井:当たり前ですが、今思ってる目標を達成しても事業成長にはまだまだ足りませんし、今の目標ですら、僕たちは満足をしていません。やらないといけないことがあるのは知っているが、いい打ち手を見つけきれていない......それを模索しながらやってるのが現状です。

ー  事業も組織づくりも、苦しい道のりですね。裁量についてはどうでしょう?

熊埜谷:前職ではマネージャーとして勤務していたため、プレイヤーとなった現在は一定裁量の違いはあります。ただし、これは役割の違いなだけなので、マネージャーでもプレイヤーでも課題を自分で見つけられれば、任せられる領域も裁量も自らとりにいけると感じています。今のフェーズでは特定の領域だけを任されることがないため、課題や問題を自分で見つけられれば、その部分を担当できるイメージです。

藤井:事業部長との距離が近いため、承認が得られれば、すぐにでも動くことができます。現状、事業規模もそこまで大きくないため、この状況下でインパクトが出せれば自分への反響として跳ね返ってきますし、事業に与えられる影響力も大きいと思います。

自分の手で事業を創ってきた人と働くことで、組織はもっと強くなる

ー  今後ONE CAREER PLUSをより発展させていく上で、どんな人と一緒に働けると嬉しいですか?

熊埜谷:事業を創っていきたい人たちと働きたいですね。今のフェーズでは、マネジメントだけでなく、実際に戦略から実行まで自分たちで行う必要があるので、本当に事業づくりにおいてさまざまな経験ができるからです。また、事業ありきの組織だと考えており、組織が強くなるためには、伸びる事業を生み出し、勝てる組織をつくらないといけません。なぜなら、事業が上手くいってない会社で、いいチームとなっている組織はないからです。事業を強くする意味でも、課題に向き合える人、特に優先順位をつけてどの課題と向き合うかを決めれる人が求められていると思います。

藤井:僕は未来に起こるだろう問題を、事前に解決してくれる人にも来てほしいと思っています。「こういうことが起きる可能性があるから、対策をしましょう」と事前に言える人が入ってくれるといいですよね。スタートアップ経験者を中心に事業を推進するのもいいですが、もう少し上の視点から事業を俯瞰できる人がチームに参加することも組織を大きくする上では必要だと思います。

ー  最後に、今後のご自身のキャリアを形成するにあたり、中長期的な目線で意識していることを教えてください。

藤井:GunosyでもZUUでも、組織が100名から300名に増えようとしたタイミングで、事業と組織がうまく連動しない状態を経験しました。どうしても事業だけを意識すると、KPIだけで状況を判断してしまいがちです。しかし実際は、働く人がいて、それぞれがモチベーションを高めることで、事業はつくられていきます。僕は組織と事業を上手に連動させられるようになって、どちらも伸ばしていける環境がつくれたらと思います。再現性を持って連動を示せるよう、仕事を通し模索していきたいです。

熊埜谷:転職をしてきて改めて思うのが、組織に無意識に目が行く自分がいることでした。マネジメント経験が長いというのもあるかもしれませんが、その役目がなかったとしても、どうしたら相手のキャリアのためになるのかと考えています。役割として責任を担ったほうが、自分の特性とも合い、コミットメントしやすいと感じているので、ワンキャリアに限らず、今後も事業を伸ばすための組織開発は担っていきたいです。

事業開発という観点では、早く新卒事業に負けない規模の事業にしたいという気持ちが強いです。前職で携わっていた事業を超えられるよう、今後2〜3年でONE CAREER PLUSを成長させていきたいです。事業計画の成長曲線は今いるメンバー、そしてこれから来るメンバー次第なので、私たちの話に興味を持ってくれた人がいたら、まずは一度お話できると嬉しいです。

今回の記事では、急成長企業を経験した2人が、実際にONE CAREER PLUS事業部で働くなかで感じたことに焦点を当てました。ワンキャリアのことが少しでも気になった方、ぜひ以下のリンクから気になるポジションをのぞいてみてくださいね!

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執筆・撮影:スギモトアイ
取材・編集:山下 麻未


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