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ジョブメドレーのLINE連携機能の追加とマイページリニューアルについて「聞いてみた」

みなさんこんにちは、エンジニアの平木です。

メドレーの創業時からのプロダクトである医療介護の求人サイト「ジョブメドレー」が、8月にユーザーアカウントとLINEの連携機能の追加と、求職者向けマイページのリニューアルを実施しました。この背景やポイントについて、PM(プロダクトマネージャー)の稲本さん、エンジニア・後藤さん、デザイナー・小山さんに聞いてみました。(トップ画像の左から、小山、後藤、稲本)

求職活動に集中できる環境を

(平木)マイページのリニューアルは、小山さんがUIの作成はもちろん、付随する機能の整理なども含めてディレクションしたんだよね。

(小山)そうですね。ユーザーに求職活動に専念してもらえるよう、サイトの使い方に悩む時間をなくすことを目指して、機能の配置と導線の一部変更などを行いました。もともと、マイページの使い方について求職者から問い合わせが多いことが課題となっていて、ユーザビリティを向上するために始まったプロジェクトでした。入社して一発目のプロジェクトだったんですよね。

リニューアル画像

(デザインを一新するとともに、ユーザーが使いやすいように導線などを整理)

<マイページ・トップ画面> ※左がリニューアル後、右がリニューアル前

<マイページ・メッセージ画面> ※左がリニューアル後、右がリニューアル前

<マイページ・プロフィール画面> ※左がリニューアル後、右がリニューアル前

(平木)例えばどういう問い合わせが多かったの?

(小山)事業所からのスカウトメールをマイページで見れるのですが、それをどうやって止めたらいいのかとか。機能の増加に伴い増改築を繰り返したことで、導線設計がわかりづらくなっていたんですよね。僕から見ても、ボタンの置き方やラベリングからどんなものか、想像できない機能の配置を改善したほうが良いなど、直したほうが良いと思うところがありました。

それに向けて、まずプロダクトの歴史を理解することから始めました。ジョブメドレーは2009年の創業当初から運営されているプロダクトで歴史が長く、マイページだけで2回リニューアルをしています。しかも全部が変わっているわけではなく、ところどころ、過去のデザインが残っている部分がありました。改善したほうが良い部分が生まれた歴史を知ることで、課題の深掘りをしたんです。

(平木)でも過去の歴史を知ると、安易に変えたいって言いづらい部分も出てくるよね。そこ言ったんでしょ?w

(小山)言いましたw

(平木)(爆笑)

(大爆笑しすぎて話が中断しましたw)

(小山)ユーザーが大切な情報に辿り着けるように、必要ある部分はやはり変えていくべきかなと。例えば、求職者が一番使う機能は求人に関するメッセージのやりとりなんですが、そのメッセージ周りとマイページトップのデザインが違っていた点、などを変更しました。

(平木)入社して初めてのプロジェクトで、大きく変えるのは勇気がいりませんでした?

(小山)正直なところ、変えていくべきところを新参者の僕が先導するのは、少し躊躇しました。ただ求職者が本当はこう入力したいのにできない!とか、これをメッセージ見たいけどどうしたらいいんだっけ?とか、本来の求職活動で悩むべき以外のことで手が止まるのは、早々に対処しなくてはいけないというのはチームの総意でもあったので、あまり躊躇せずに臨めましたね。

理念の具体化を進めていく

(平木)小山さんとしては、一通りジョブメドレーがわかる良い機会になったんじゃない?

(小山)いや、目下勉強中です。探れば探るほど課題も見えてくる。それだけ多くの人に使われているし、歴史があるプロダクトだからなんですが。

(平木)どういう方針でプロダクトを作っていきたいというのはある?

(稲本)ジョブメドレーには「プロダクト基本理念」があって、それに基づいてプロダクトのあり方を考えているんです。ジョブメドレーは歴史あるプロダクトだからこそ、新しくジョインするメンバーにとっては「なんでこうなっているのか」が分かりづらいことも多い。そうした中でも、開発のベクトルを揃えるために、プロダクトのコアとなる思想を明文化しています。そうすると、「なぜこの機能が存在しているのか」「なぜこの仕様がこうなっているのか」「プロダクトがやらないこと」も明確になり、説明しやすくなると思うんです。プロダクトとしては、この基本理念に従うことは大前提ですね。

(小山)その理念の一つに「誰にも使える(Universal)」があるのですが、これをマイページだけでなく、他の機能にも広げていきたいですね。デザインの視点でいくと「今風のデザインにする」とかいうやり方もあると思うんですが、ジョブメドレーはユーザーが幅広い分、それが最適な回答とは限らない。職種も医療から介護、保育まで幅広く、年齢も20〜60代の方まで使っているプロダクトなので、誰にでも分かりやすいデザインというのはやっぱり難しいです。でもだからこそ、ジョブメドレーの理念はよりよい体験をつくるための指標なので、止まらずに進めていきます。

LINEが提供できるサポートの幅を広げたい

(平木)マイページリニューアルと共に、LINEとユーザーアカウントを連携させて、LINE上で色々な情報をやりとりできるという機能の追加もやりましたよね。これも求職者のサポート強化という流れ?

(自身のLINEアカウントとジョブメドレーの会員情報を連携させることにより、求人情報の受け取りなどをLINE上で行うことができる)

(後藤)そうですね、求職者とのコミュニケーションをより良くするための施策です。ジョブメドレーではこれまで、求人情報などをやりとりするツールはメールとSMS(ショートメール)でした。10〜20代のコミュニケーションツールがメールからLINEなどのチャットツールに移行していることを受けて、LINEでもサポートできるようにしようということになったんです。SMSは画像や長文情報が受け取れなかったり、メールはリアルタイムでチェックしづらかったりというデメリットも、LINEだと補えるという良さもありました。

(平木)8月にリリースしてみて、結構使われていますか?

(後藤)新規ユーザーのうち、2割くらいはLINEと連携してくれています。連携したうえで、ユーザーが求職活動に関する問い合わせなどをすると、その方を担当するキャリアサポート担当者から返事がきて、そのままやりとりできるので、ユーザーに心強いサービスになっていると思います。コールセンター系の開発では、LINE Messaging APIやLINE Loginをこういう(サポート担当者と1対1でやりとりできる)使い方をしているところはあるようですが、人材サービス系ではまだ少ないみたいですね。

(平木)おおー。こういう他プロダクトの連携って、そのAPIの範疇でしか出来ないという制約があるじゃないですか。その中で企画ドリブンで機能追加を進めることってできるものなんですか?

(後藤)確かにAPIの範囲内でというのはありますが、LINEで出来ることを起点に考えることができるのは強いですよ。出来る範囲についての知識を持って、それならこんな機能もできるなというのが考えられるので。もちろん何でも使うというわけではなく最適に活用していくことが前提ですが。

(平木)外部サービスとの連携ならではの苦労もありますよね?

(後藤)連携という観点では、ユーザーさんのLINE側の状態変更に応じてジョブメドレー側の状態をどう取り扱うかという設計面で色々悩みました。また、一斉にLINEのジョブメドレーアカウントが追加されたりなどの理由から、短時間に大量のメッセージが来ることを想定した負荷対策も意識してやっていました。パフォーマンステストも実施しているので、理論上は今のスペックで持ちこたえられると思うんですが、最悪のケースでもジョブメドレーサイト本体に影響が出ないような回避策は入れています。

(平木)マイページの中でも、LINEを押し出していく動きはやっぱりあるの?

(小山)あります。LINEでやりとりしたいという求職者に対して、スムーズに導線を作れるようなデザインをしたり。

(稲本)それでも「このヘッダーにLINEへの導線は置きません!」って戦っているときがあるよねw

(小山)はい……!機能的に「あれもこれも押し出したい」となってしまうと、せっかく整理したルールが崩れていってしまう。誰かが基本方針を守る立場として意見を言わないと、数年後にまたリニューアルが必要な状況に陥ってしまうと思うんですよね。

コミュニケーションの質を上げる

(平木)ユーザー側としては、LINEでやりとりできるようになるのは便利そうだけど、社内の関係者からの反応はどう?

(後藤)かなり良いですよ。今までより長文が送りやすくなったとか、求職者のレスポンスが早くなったのでその分密にやりとり出来るとか。一つひとつは地味かもしれませんが、求職者とのコミュニケーションの質が上がっている実感があります。

(稲本)今回の施策によって、求職者がジョブメドレーとより繋がれる状態ができたと思うんです。メッセージ周りの導線を整理したり、LINE機能を追加したことによって、キャリアサポート(求職者からの問い合わせに対応し、スムーズな転職活動を支援するスタッフ)とのやりとりも円滑になりましたし。

(平木)一見離れた2施策に見えるけど、そういう共通の目的を持ってやっているということですよね。ジョブメドレーとして、次に取り組みたいことは?

(稲本)やりたいことは色々ありますが……直近だと、事業所・求職者双方が知りたいと思うような情報をサービスへ反映していきたいなと思っています。採用担当者であれば「もうちょっと求職者にプロフィール入れて欲しいな」とか、求職者であれば「もっと職場の雰囲気を知りたいな」など、細かいけど大事なニーズはあって、まだまだ出来ることはあるなと感じています。

(小山)求職者だけ見ても、例えばプロフィールを作成する時の項目は現状のものが最適なのか等、議論すべき項目はまだまだありますね。

(平木)企業がどの項目を重視しているかと、求職者がどうすれば入力を進めてくれるのかとのバランスもあるから、難しいよね。そういう2者のバランスをとりながらプロダクトを成長させていくというのはジョブメドレーのプロダクト開発の、大変だけどやりがいがあるところですよね。

《メドレーからのお知らせ》

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