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0→1も1→10も駆け抜け、産育休を経て10→100フェーズに挑む。メディフォンのキーマンの“これまで”と“これから”に迫りました!

今回はメディフォン創設期から代表澤田と共に事業を作り上げてきた、メディフォンの生き字引でありブレーン、友久甲子さんに、メディフォン誕生の裏話と、これからのメディフォンの展望についてインタビューしました。

~友久甲子~
東京大学を卒業後、Webマーケティング代理店での勤務を経て、2013年一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ(JIGH)に入職。国際機関と連携したポリオの撲滅活動等、医療分野における国際貢献活動を中心に活動した後、代表の澤田と共に電話医療通訳サービスmy mediPhone(マイメディフォン)・外国人患者受入れ体制整備支援事業の立ち上げに関わる。
その後、外国人医療関連の研修講師や省庁・自治体の委託事業、医療機関に対するコンサルテーション等、外国人患者受入れに関する活動全般の推進に携わった後、産育休を経て2021年4月に復職。新しく提供を始めたクラウド健康管理SaaS(Software as a Service)システム「your mediPhone」における事業企画・マーケティング業務を統括。

1.大学卒業後~前職での澤田との出会いまで

>>まずは、東京大学を卒業後1社目にベンチャーのWebマーケティング会社を選択した理由から教えてください!

小さい組織で新しいことをしたい!という想いがあったからです。

今でこそ主流になったWebを使ったPRですが、その頃はやっとデジタルマーケティングが出てきたばかりの頃であったため、新しいことをしている業界で面白そうだと感じました。また、私は小さい頃から所属するチームや組織も規模の小さいところが多く、自分には少ない人数の組織が合っていると感じていました。

大きな組織の一歯車になるのではなく、ベンチャーのように小さい組織で、より裁量をもって働くことのできる環境で仕事がしたい、というのが当時の思いでした。当時はまだ世間的にも東大からベンチャーやスタートアップに入社する新卒は多くなかったため、会社内では珍しがられていたのを覚えています。

>>メディフォンの代表澤田さんとは、1社目の会社で出会ったんですよね?

はい、私は1社目の会社に大学卒業前からインターン生として参加し始めたのですが、同時期にちょうど澤田さんも社員として入社されました。ただ、最初の頃は関わる機会はあまり多くなく、入社数年たってから同じクライアントを数回担当したぐらいでした。しっかりと一緒にお仕事をするようになったのは一般社団法人JIGHの活動に関わるようになってからです。

2. JIGH入職理由

>>それまで「医療」に携わっていた訳ではなかった中で、なぜJIGHに入職する決断をされたのでしょうか?

1社目在席中に育児休暇をとっていたのですが、その頃、ポリオ根絶運動の活動をしていた澤田さんより声をかけられ、最初はボランティアとして関わり始めました。「世界ポリオデー」というイベントを運営したのですが、芸能人を呼ぶなどの大きなイベントだったため、様々なPR広報をしなければならないということで、手伝ってほしいと声をかけられたのです。

ポリオ根絶運動だけでなく、医療・保健領域に係る調査や啓蒙活動など、医療関連の様々な活動をお手伝いし、その後正式にJIGHに入職しました。前職で製薬・ヘルスケアなどのクライアントを担当することが多く、医療への関心は持っていましたが、子どもの出産をきっかけに医療の重要性により気づかされ、医療関連の専門性の高い分野に携わることができるという部分に、やりがいを感じたからです。当時メンバーとしてはグローバルヘルスを専門とする医師と澤田、そして医療政策やアドボカシー(*注1)の専門家など3―4名程のチームでした。

*注1:「advocacy」権利擁護。弱い立場にある人の生命や権利、利益を擁護して代弁すること。

3. メディフォン立ち上げ

>>そのようなJIGHの活動の中で、どのようにして遠隔医療通訳サービス「メディフォン」事業が立ち上がったのでしょうか?

JIGHでの活動を行う中で、国際的な問題に関わる医療関係者の方々と情報交換をする機会が多くありました。その中で、日本国内の外国人患者さんの受入れに関して医療機関が課題を抱えているということを知り、遠隔医療通訳事業の立ち上げをしていくことになったのです。

その当時、電話通訳は一般的ではなく、医療通訳は主にボランティアの派遣通訳しかない状況でした。そのため、医療通訳を提供できる医療機関は非常に限られていました。また、医療通訳の方々のボランタリーな精神に支えられた活動であり、仕事の難易度や責任の重さに見合った報酬が支払われないことが多かったため通訳者も継続した活動やキャリアを育てにくいという状況がありました。こうした状況を解決するために、いつでもどこでも高品質な医療通訳を提供でき、医療通訳者に対して適切な報酬が生まれる遠隔医療通訳システムを構築する必要性があったんです。医療機関・外国人患者さん・医療通訳者の三者がWin-Win-Winになる仕組みにすることを目指してサービス提供を開始しました。

>>立ち上げ時の苦労にはどのようなことがありましたか?

当初「医療通訳」は世の中の一般的なサービスではなかったため、医療機関様に必要性を感じていただき、提供できるようになるまでには時間がかかり、とても泥臭い活動の連続でした。まず外国人医療に長年取り組まれていた団体や研究者の方などに医療通訳者をご紹介していただくなどして、従事してくださる医療通訳者を草の根で一人ずつ増やしていきました。同時に電話システムを構築できる業者さんを探してなんとか仕組みをつくりあげ、まずは医療通訳者の確保できた主要言語のみでの立ち上げを行いました。JIGHの活動の中で知り合った医療関係者の方に紹介していただいた医療機関様などに電話でアポイントメントをとり、地道にニーズのヒアリングを進めていくことで、少しずつですが活動を応援してくださる方が増え、細々とですが運営ができるようになりました。ただ、導入がある程度進んでも最初は全く利用が発生せず、何ヶ月も鳴らない電話を待つという時期もありました。確かなニーズを感じていたため、利用されないのがなぜなのか分からず、辛かったですね。

>>その後、遠隔医療通訳が多くの方に利用いただけるようになったきっかけは何でしょうか?

2016年に、国内で最も多くの外国人患者を受け入れている医療機関の一つである国立国際医療研究センター様のプログラムを引き継ぐ形で「外国人患者受入れ医療コーディネーター養成研修」を開始したことが一つのきっかけになったと思います。

私はその研修を通して、それまで医療機関様への営業等を通じてぼんやりと感じていた「通訳があるだけでは受入れはうまくいかない」ということを、強く意識するようになりました。医療通訳の仕組みがあっても、その病院内にその意義を理解して使いこなす人がいないと利用されませんし、外国人患者の受け入れが難しくなるのは言語以外にも要因があります。研修を運営し、講師や受講者の方々のお話をたくさん聞く中で、「通訳を提供できるサービスがあるだけではダメ、医療通訳の意義をしっかり理解して使ってくださる方が必要不可欠。医療機関の受入れ体制構築や言語以外の課題解決も含めて支援しないといけない。」という思いを強くしていきました。そこから、医療通訳の提供だけでなく、体制整備支援を含めた包括的な支援に移行していきました。

そして、東京五輪開催決定や訪日外国人の急増に伴い、2017年頃より外国人患者受入れの体制を整えていこうと国が動き始めたことが追い風になりました。そのあたりから、医療機関様からのお問い合わせや、研修依頼なども増えていきました。

>>メディフォン株式会社として設立したのは2018年ですね

はい。2018年、「遠隔医療通訳サービス」事業を持続可能なビジネスモデルで運用し、より広く・より早く日本全国に浸透させることを目指して法人化することになり、メディフォン株式会社として設立されました。

4.業務内容

>>現在メディフォンでどのような業務をされていますか?

現在は、事業立ち上げ当時から行っている外国人医療関連の講師や省庁・自治体の委託事業、医療機関に対するコンサルテーション等、外国人患者受入れに関する活動に加え、メディフォンが新しく取り組んでいる健康管理システム「your mediPhone」における事業企画・マーケティング業務を統括しています。

5.メディフォンで働く想い

>>JIGHの頃から約10年近くメディフォンに関わっていますが、裁量と責任ある立場で長く働く、そのモチベーションはどこにあるのでしょうか?

外国人医療の分野はまだ黎明期で、まだまだやるべきことがたくさんあると感じています。今後、グローバル化が進捗する中で、外国人医療は必要性が高まっていく分野です。そういう分野の黎明期から関われるというのは、そうある機会ではないと思うので、医療通訳が当たり前の社会・外国人患者さんが日本語を話せる患者さんと変わらず受診できる社会になるまで関わっていけたらなと思っています。

現在では医療通訳も多くの医療機関様に使用していただけるようになり、以前よりは「医療通訳」の存在が認知されてきましたが、それでもまだ課題は多く残っています。外国人患者さんの医療へのアクセスはより円滑に、医療機関スタッフの皆さんの負担はより少なく、医療通訳者の活躍の場はより広く、そういった仕組みを創っていきたいという想いは引き続き持っています。それは私個人の考えでもあり、メディフォンとしても持っている想いでもあり、今後の事業に繋がる想いでもあります。

そして、確かに1社に長く勤めていますが、行っていることは日々変わっていき、どんどん新しいことに取り組んでいるため、1社にずっといる感覚がないですね。飽きることがないです。最初の頃はポリオ根絶活動で広報などを行い、電話通訳事業の立ち上げ期には、医療通訳者探しやシステム構築、その次はサービスを知っていただくための医療機関営業でした。その後、外国人医療に関する研修の運営や講師をしたり、国や自治体・医師会などの事業を受託運営したり、幅が大きく拡がりました。そして今は、新たなプロダクトを提供するために、新事業の市場分析やニーズ調査、マーケティング活動を行っています。常に新しいことに挑戦できるため、常に新鮮な気持ちで仕事に向き合えているのだと思います。また、私は子どもが3人いて、産育休もメディフォンで2回経ていますが、子どもがいても働きやすい環境というのも大きいです。

>>まだまだお伺いしたい内容は沢山ありますが、最後に、今後の課題とビジョンを教えてください!

まず、組織としての課題は、メンバーが増えているため、皆が同じところを向くことのできる「目指すべき姿」や会社の「バリュー」のような部分をしっかりと作っていくことが必要だと思っています。最初は近しい価値観をもっている人が集まり、ある意味で同じ価値観を持っているという前提のもと働くため、コミュニケーションがスムーズなことが多いです。しかし、多様な人が集まるようになると、そうはいかない。会社として大切にする部分、ブレてはいけない部分、何かあったときに皆が立ち返ることのできる共通認識をしっかりと言語化し、多様だけれど軸はぶれない組織を目指すことが必要だと思っています。

そして個人としては、始まったばかりの新しい事業に取り組んでいます。新しい事業はまだ完成形は全く見えていません。私たちのサービスを必要とする方がどんな方なのかの解像度をあげて深く理解し、いかにその人たちに価値を感じていただけるサービスにしていくのかが重要です。マーケティングという立場から、課題を見つけ、顧客の声を聞き、本当に求められるサービスづくりに関わって行かなければと思っています。また、価値のあるサービスがあったとしても、その価値を求めている人にサービスを知ってもらい、使っていただけなければ意味がないのもまた事実です。遠隔医療通訳事業で多くの医療機関の声を聞きながらサービスを立ち上げ、現場に届けていった経験を生かして、必要とされるサービスを仲間と共に作り、届けていきたいですね。これはメディフォンにとっても新しい挑戦であり、私にとっても挑戦だと思っています。

>>友久さんのキャリアとともに、メディフォンの今までの歩みを知ることのできた貴重なインタビューの時間でした。ありがとうございました!

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