イラスト制作でたずさわるゲーム開発
株式会社クレイテックワークス所属 : 2D・イラスト担当 村崎俊彦
Q.現在イラスト制作をされていますが、どのようにキャリアを積んだのですか?
実は僕、専門の学校に行っていたわけではないんです。元々病院に勤務していました。病院で働きつつも将来的に絵を描く仕事がしたかったので、お金を貯め、その間にもピクシブを通じて外注の絵の仕事を受けていました。そうしているうちに仕事の依頼が増え、病院を辞めフリーランスとして2、3年キャリアを積みました。
その後就職し今の会社に至ります。スキルのコアな部分に関しては基本独学で学びました。高校のころから描き続けているので、年数でいうと10年くらいになりますかね。ポートフォリオは印刷会社に頼み製本して持つことにこだわり、充実させていました。
Q.イラスト制作の中でもゲーム会社を選んだのは何故ですか?
僕はゲームが大好きなので、イラストを描くというよりもゲームの一部としてイラストを描きたいという思いが強くありました。入社後、好きなシリーズのゲームに関わることができ、モチベーションにもつながりました。
Q.現在はどんなプロジェクトに参加されていますか?
大手の大型タイトルに関わっています。ざっくりとした抽象的な要望を受け、自分の中で揉み込み具体化させて提案しています。今関わっている3Dメインのゲームでは、三面図などの2Dイラストが主です。その他にも、キャラクターや背景、小物のアイテムなど、アート全般を担当させていただいています。
Q.今の会社の特徴はどのようなところだと思いますか?
そうですね。チャットではなく、人と直接コミュニケーションがとれる点だと思います。ディレクターの方とその場で顔を合わせながら仕事ができるので、分からないことに対するレスポンスも早く仕事がやりやすいです。また、自分のやりたい事を積極的に聞いてくれる点もモチベーションにつながっています。
Q.時間をかければ質は上がっていくものですが、納期がある為に時には妥協しなくてはならない時もありますよね。どのように折り合いをつけていますか?
実際に非常に悩ましい問題です。制作現場ではいつもこの問題と戦っています。納期の中でクライアントとユーザー両方の目線に立ち、両者の要望に応えるようにしています。一度自分なりのデザインを提案しますが、複雑な部分は3Dにおこすのが難しい場合もあります。どうしても妥協しなくてはいけない場面では、クオリティを維持しながらもモデルさんと話し合って落としどころを見つけ調整しています。
Q.今勉強しているスキルはありますか?
3Dのモデリングを勉強中です。社内には3Dのスペシャリストも多いので会社のPCで練習したり気軽にレクチャーを受けたりしています。最高の環境ですね。また、今後仕事で必要になると考えられるので、コンセプトアートと背景をもっと学びたいと考えています。
Q.どのような人と一緒に働きたいですか?
できているところを評価してくれる人。自分は褒められて伸びるタイプなので、それだけでモチベーションが上がります。もし後輩ができたら、自分もそのように接してお互いに高めあっていきたいと思っています。パーソナリティな部分でいうと、リーダータイプで的確な指示でき、職人肌も持ち合わせている人、人間的に包容力のある人と働きたいです。