文京学院大学 / 人間学部コミュニケーション社会学科
金属資源回収プロジェクト
~概要~ 企業のCSR部の方と連携し、使用していない電子機器を回収。回収した機器からレアメタルなどの金属資源を取り出し、それをお金に換え慈善団体に寄付をしていくプロジェクト。 ~背景~ このプロジェクトの背景には2つの要因がある。 1つ目の要因は、新興国での炭鉱などの資源採掘においては紛争鉱物、児童労働、野生動物への干渉などの多くの問題。スマートフォンの産業発展により輝かしいことが起きている裏では、子どもが危険鉱山に劣悪な環境下で働いている。 2つ目要因は、東京オリンピックで話題になった「都市鉱山」である。都市鉱山とは、使用済みとなった携帯電話・パソコン・タブレット等の小型家電には多くの有用な資源(金・銀・銅やレアメタル等)が含まれており、これを世帯ごとの所持数を可視化して地図でみると都市には鉱石がたくさんあるように見えるという意味。地上に眠る都市鉱山の1つされる日本は世界有数の天然鉱山に匹敵する規模にのぼる。 ~詳細と結果~ これらの社会的背景をもとにまちラボプロジェクトという大学の取り組みで、企業の方と連携を取り、使わなくなった携帯電話を回収し、リサイクルするプロジェクトを行った。このプロジェクトで得た収益金はアフリカの児童労働に対して、支援を行うNGO団体に寄付した。 さらに回収だけではなく、オープンキャンパスや文京区の環境イベント、文化祭などで金属資源の重要性や回収されたらどうなるか、なぜ回収する必要があるのかといった、金属資源そのものやそれを取り巻く背景の認知度を上げる活動も行った。 そしてプロジェクトが行われた2019年度の回収台数は39台と前年の8台に比べ約5倍近くの回収率を出すことに成功した。