熊坂 治
山梨学院大学現代ビジネス学部「ものづくり経営論」
ものづくり産業は日本主要産業の一つです。本講義では、前期の「ものづくり経営論A」で習得したものづくり経営の知識と考え方も応用し、実在の企業を事例として各社がどのようにして競争力を獲得し、継続、成長しているかを学びます。 具体的には製造業を扱った雑誌記事を題材として、日本経営品質賞のフレームワークを適用し、5名程度のグループ毎にものづくり経営の観点で各社の優れている点、改善の余地が認められる点を議論し、整理して発表します。それに対してさらに全体で討議した後、講師の講評をもとに集約を図ることで、実践的な経営能力を高めます。 改善提案は多様な角度から自由に討議します。グループ内での討論を通じて自ら考えることで、実践的な意見集約のプロセスも習得します。 扱う企業は輸送機械、電機、産業機器、部品、繊維、食品などと業種を多様化し、山梨県内企業も扱います。さらに実際の企業から社員を派遣していただき、議論に加わってもらう授業を2回計画します。これにより、記事に現れない実際のものづくりの理解を期待します。 また議論のための資料として、ビデオ素材を補助的に取り入れます。