神尾 直人
小説版「good-bye 大統領 松平元康」後編: 政治コメディ ここに登場。世界同時生中継の政治ショー
シリーズ完結 読了1週間200ページ 独特の疾走感と、心を突き動かすマシンガン的な台詞。 あらすじ:20xx年7月28日、とある島国で、とある町が突如国家として独立。オリンピック誘致に失敗し、万博も予算がつかず、財政が破たんしたのが10日前。5日後には議員たちが、前後おかず公務員たちも我先にと“転籍”して庁舎が空になった。 なんとなく旧家の養子になって、なんとなく寄り合いで発言した一言「なんとなしに、独立しとく?」で、あれよと言う間に国になった。寄り合いの合議制ということで、立候補もなく、住民投票で共和国の大統領になった松平(旧姓羽柴)元康。naniwa共和国は人口わずか10万人の小国。財宝が眠る山があるという噂があるが、資源は少ない。人材も少ない。文字通りゼロからの国作りが始まる。常識やルールもないかわりに、必要なものもなにもない。時々自発的、ほぼ苦し紛れの“迷言“や”嘘が事実を作っていく。次第に人が集まる、国の形ができていく。なんとなしが、形式、理想に変わる。最短命、最小の国家をどこまで育てらるか。なんとなしの人生を送った男が、突然大統領として困りに困りぬく果てに何が生まれるのか。政治経済アレルギーを笑いで治療。詳しい方も、笑える”シリアス“。壊れた家族、親子、夫婦などの修復。ファミリー物語でもあり、 はみ出しものを受け入れる落語的世界観。