松尾 健太郎
学習を目的としたソーシャルシリアスゲームの構築法提案
学習において重要なのは、学習意欲の向上と継続的な実施であると言われています。一方、コンピュータゲームにおけるプレイヤの行動モデルは、ゴールを目指して様々な困難を乗り越え、その過程及び結果を楽しむものとして特徴付けられます。更に、ソーシャルゲームにおいてはチームとしての協調行動等が追加されます。本研究は、ソーシャルゲームにおけるプレイヤのこのような行動モデルを、学習における意欲の向上と継続的実施に活用することを特長とした学習用ソーシャルシリアスゲームの構築法を提案するものです。本学習用ソーシャルシリアスゲームはグループ学習を基本としており、グループ全体及び学習者個人の実施履歴等を総合的にスコア化することにより、学習者同士の協力で学習意欲向上と継続的な実施を実現することを特長としています。また、学習者が新たに問題を作成する機能を有し、作成した問題はグループ及びその他学習者と共有する事により教材自体の発展性及び永続性を備えると共に、問題を相互評価することにより質を保つ点もまた特長です。