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仕様にも意見する「クリエイティブなQA」、ZOZOの品質を支えるやりがいとは

日々サービスの改善と進化を続けるZOZOでは、主にQA(品質保証)を担う「品質管理本部」が大きな存在感を放っています。その役割は開発後のテストだけにとどまりません。
上流工程からQAがプロジェクトに参加し、全体設計や仕様そのものについて意見を交わすこともしばしば。ZOZOのQAに求められる役割とは? ZOZOのQAだからこそ得られるやりがいとは?
本部長として組織を牽引する高橋翔と、ZOZOTOWN開発本部 本部長 橋本祐樹との対談を通じて、そのリアルな姿をお伝えします。

【プロフィール】
高橋 翔(品質管理本部 本部長 / 2007年中途入社)
2007年に株式会社スタートトゥデイ(現株式会社ZOZO)へ入社し、ZOZOTOWNを運営するフロントエンド開発やフルフィルメント部門の業務システム開発に従事。2017年より品質管理本部のマネジメントを担う。QAチームの大黒柱。
橋本 祐樹(ZOZOTOWN開発本部 本部長 / 2012年新卒入社)
2012年に新卒で株式会社スタートトゥデイ(現株式会社ZOZO)入社。入社後はZOZOTOWNのシステム開発を担当。現在は、ZOZOTOWN 開発本部 本部長として、ZOZOTOWN開発のマネジメント等を担う。あだ名は「ぱいん」。

ZOZOのQAは「仕様そのもの」にも意見する

──高橋さんがQA業務を担うようになった経緯を教えてください。

高橋:ZOZOにQAチームができたのは、エンジニアやデザイナーなどが集まる技術者組織として株式会社スタートトゥデイ工務店が設立された2015年です。

当時は開発部門内で要件定義から開発、QAまでを一気通貫で担っていたのですが、サービスが拡大していく中で、品質管理に特化した新しいチームを作ることになったんです。私はバックエンドエンジニアとして開発を通してテスト業務を一通り経験していた経緯もあり、2017年にQAチームに加わりました。

その後、2017年に「ZOZOSUIT」のサービスが始まったり、2018年に初の中期経営計画が発表されたりと、さらにサービス規模や集客が拡大する中で、開発側のメンバーは各案件により深くコミットしていくようになりました。そこで、安定稼働や品質管理を担う専門チームとして品質管理本部が立ち上がり、現在は私が責任者を務めています。

──開発担当の経験が活かされている部分とは?

高橋:開発を通じて得た「想像力」が、QAとしての業務に活かされていると感じます。QAは一つひとつの案件やケースに応じて、将来的にどんなことが起き得るのかを想像し、的確に予測していかなければいけません。部署としては「QAはクリエイティブである」という方針を掲げていて、業務に対しても、人間関係に対しても想像力を働かせることを大切にしているんです。

橋本:一般に品質管理部門では、開発側の仕様書に基づいてテストを進めることが多いのかもしれません。それに対してZOZOのQAチームには「仕様そのものから疑う」姿勢があると感じます。ときには「その仕様は本当にユーザーのためになっていますか?」といった意見をもらうこともあり、上流工程からQAと一緒に開発している感覚です。



テスト業務一つとっても事業成長やお客さまへの価値に直結

──なぜZOZOのQAは上流工程から積極的に関わるのでしょうか。

高橋:自分たちが作るサービスの品質に対してイニシアチブを持つことが、ZOZOのQAの仕事だからです。

開発メンバーは当然、不具合を出したいとは思っていないはず。自分が作るサービスに責任を持ち、高いレベルでものづくりを進めています。QAはその高いレベルを超えて、さらに気づきを与えられる存在でなければいけないんです。開発メンバーと一緒に、どうやって品質を上げていくかを上流工程で考える日々です。

品質管理本部の現メンバーには、テストベンダーさんなど他社でのテスト業務を経験してきた人も少なくありません。そうした環境での「与えられたQA業務」と比較して、入社当初は良い意味でカルチャーギャップを感じるメンバーもいますね。 

ZOZOは黎明期から自前主義でサービスを成長させてきました。DIY精神を持ち、自分たちで作り上げていくことにこだわっているんです。組織としては分かれていても、事業をより良い方向へ進めていく責任をそれぞれのメンバーが背負っています。テスト業務一つとっても事業成長やお客さまへの価値に直結する。そんな意識を持つことが求められます。

──他社出身の、キャリア入社のメンバーでも活躍できる環境はありますか?

高橋:もちろんあります。QAの仕事にはたくさんのチャンスがあると思います。サービスを成長させるための意見を出す機会が豊富にあり、上流工程にも積極的に関わることになりますから。各種のプロジェクトリーダーとのコミュニケーションを重ねていくことで、組織を牽引する存在としてのスキルも磨かれると思います。

橋本:開発側としては、他社出身の人が新しい視点でどんどん意見を出してくれることがありがたいと感じていますよ。



痛いところを突かれても、QAには感謝の気持ちしかない

──開発側としては、QAにどんなことを期待しているのでしょうか。

橋本:規模の大きな開発案件や複雑な仕様の開発案件においては、上流工程から全体を俯瞰してもらい、「UXの毀損が起きていないか」などの観点で意見を求めています。各開発チームが開発した機能を組み合わせた際にしか気づけない、ユーザー目線での違和感にしっかりとアンテナを張ってもらっており、最終品質の底上げに大いに貢献してもらっています。

何かのプロジェクトが走っているタイミングだけではありません。QAのメンバーは日頃から、いちユーザー目線でZOZOTOWNを使い、気になるところがあれば「これって正しい挙動なんですか?」といったアラートを出してくれるんです。仕様を熟知している開発側のエンジニアでも気づけない部分を指摘してもらえることも多いですね。

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