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「マツコ会議」を運営者としてどう見たか

2021年12月4日に放送された「マツコ会議」(日本テレビ系列)で、NEWVERYのマンガ家育成事業「トキワ荘プロジェクト」に参加しているマンガ家の皆さんとその取り組み内容が紹介されました。(カバー画像 番組WEBサイトより)

「マツコ会議」では、6月にオープンしたトキワ荘プロジェクトの新拠点「多摩トキワソウ団地」に住む若手マンガ家たちを取り上げています。強い覚悟でプロを目指す姿に、クリエイティブのプロを目指す多くの方にも影響を与えたように感じます。どういうメンバーが頑張っているのか、ぜひ番組でご確認ください。

12月11日までTVerで見逃し配信を行っています。
https://tver.jp/corner/f0090909

またTVerの配信期限終了後もHuluで番組配信が行われています。
https://www.hulu.jp/watch/100097523


マンガ家をバックアップすることとは何か

「マツコ会議」ではトキワ荘プロジェクトに参加する次世代のマンガ家が登場しました。どのメンバーも成功していこうとする強い意欲を持ち、全力で制作に取り組んでいます。

中には100万円を貯めて、紙媒体のマンガ家を目指すという明確な目標とプロセスを踏んできた方も登場しています。

それだけ真剣な気持ちでトキワ荘プロジェクトに参加しているのですから、生半可な気持ちで臨むわけにはいきません。

改めて、マンガ家をバックアップするとは何なのかということを感じさせられる放送でした。




「マンガ家をサポート」の真意とは

「マンガ家をサポートします」「クリエイターと共に進みます」「全てはマンガのために」等の謳い文句で、マンガ家と共に事業を展開している組織が世の中には存在します。

直接的に何をするのかというと、マンガ家を取り巻く経済圏を広げていくといった曖昧な内容で説明しているケースもあります。

そして、その内実をよくよく見ると、その会社の電子書籍事業に参加して、一緒に収益分配をしていくだけじゃないか……とも感じられるケースがあります。


では逆に、より直接的にマンガ制作技能のインプットのみを進めていくのが良いのでしょうか。

それもまた短視眼的な能力インプットに過ぎないと思います(もちろん必要なことではありますが)。どうしても中長期的にプロとして活動するには、それだけでは物足りない内容となりがちです。


中長期的な成長支援サポート

改めて放送を通じて確信に至ったのは、私たちは、中長期的に成長できるような視点でサポートすべきだという点です。

直接的な能力形成は、マンガ制作のプロセスを繰り返す中で、大きく磨かれていきます。トキワ荘プロジェクトのような住まいの運営者によって貢献できる部分よりも、大きい役割を持つのは間違いありません。作家活動を行う前であっても、マンガ分野の専門学校のような教育プログラムが整備された機関も存在します。

一方で、住まいのコミュニティを通じて、多くのメンバーと触れ合う中で、一緒に競い合い、一緒に学び合い、もっと上を目指していこうと強いモチベーションを引き出していくことは、業務を通じてではなかなか難しいものです(他の作家さんと触れ合う機会も少ないですからね……)。



職業観を築くコミュニティ

加えて、職業マインドや職業観といった、表面的なスキルよりも深い部分こそが、中長期的な持続的な能力形成につながっていきます。

職業観は、Twitterを一人で眺めていても身につくものではありません。

リアルな経験を周りの人とも共有し、意見交換を重ね、さらに変化していく姿を目の当たりにすることで自分の血肉となり形成されていきます。

一般のビジネスパーソンであれば、先輩の言葉を聞きながら仕事に励み、社内でのトラブルと解決の様子を見ながら、徐々に職業観が形づくられていくことでしょう。

ところがフリーランスで、かつオンラインで仕事が完結する部分が多い中では、なかなか形成されにくい要素でもあります。他人のトラブルを通じて、自分の職業観を修正していく機会がなく、独りよがりなものとなりがちです。

例えば、私たちが遭遇してびっくりしたフリーランスの方の中に、「契約書を結ぶための時間をかけたくないので、契約書は結びません」と言って断ってきた人がいます。私たちとしては、なんとしてでも結んでもらいたいので説得したのですが、全然聞いてもらえませんでした。

契約書はフリーランスの方にとっては自身の報酬と権利を守るためにとても重要なものです。それを自ら放棄してしまうというのは何とも理解しがたく、この方のプロとしての未来に、強い懸念を覚えたことがあります。

トキワ荘プロジェクトに参加する皆さんに、「権利は大切ですよ」と直接的にインプットするのではなく、コミュニティの中の交流を通じて、学び取ってもらいたいと考えています。

その結果、ブレない自分軸を築いてもらいたいと考えています。


そのためにも、一般のビジネスパーソン向けにも採り入れられているような、キャリア開発に関する技法をどんどん導入していこうと思います。


NEWVERYで働くとは

NEWVERYでは、「マンガのことが好きなので、マンガ家を応援したい」というキャッチフレーズ的なスタイルではなく、これだけの実力を持つ作家と真摯に向き合い、合理的かつポイントを方法で後押しをしていくことを目指しています。

少ない人数の中でも、最大の効果を出せるよう、活動を展開していくメンバーを募集しています。正スタッフ、契約スタッフ、インターンといった形態で募集を行っています。(2021年12月10日現在)

どうぞご応募ください。

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