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君は「伝説の新人」を知っているか

「伝説の新人」という書籍をご存知でしょうか。

2012年7月に初版が集英社より発行され、現在は第13版まで出ているビジネス書です。
リクルート出身の著者が、新人・20代の時に大切にすべきマインドをまとめた書籍で、若手社会人が読むのにぴったりとの呼び声も高い一冊なのですが、実はMJEの新人研修では欠かせない本でもあるんです。

【公式サイト】
http://business.shueisha.co.jp/contents/1207_legend/

一体どんな内容なのか?読んでみてどんなことが得られるのか?
せっかくなので、こちらの投稿で”勝手に”紹介していきたいと思います!


■どんな内容なの?

この本は、序章とあとがきを除いて全部で10章から構成されています

<目次>
伝説の新人は、スタートが違う。
伝説の新人は、チャンスのつかみ方が違う。
伝説の新人は、当事者意識が違う。
伝説の新人は、目標設定力が違う。
伝説の新人は、時間の使い方が違う。
伝説の新人は、解釈力が違う。
伝説の新人は、好かれ方が違う。
伝説の新人は、伝え方が違う。
伝説の新人は、スキルの盗み方が違う。
伝説の新人は、読書力が違う。

「新人」と銘打たれているだけあって、学生→社会人と大きく立場が変わる際の、考え方のスイッチングにぴったりな内容が並んでいます。
例えば、全ての始まりである第一章はこんな書き出しになっています。

予選で全力を出し切りポールポジションを獲ったドライバーと、
予選で力を温存し、何台ものマシンの後からスタートするドライバーでは
どちらが勝つチャンスが多いだろうか
(P24「伝説の新人は、スタートが違う。」より)

このように、各章の頭には「まず考えよう」という名の問いかけが載っていて、問いの答えを一章かけて解説していく、という構成になっています。
ちなみに先程の答えは、前者「予選で全力を出し切る」なのですが、なぜそうなっているのかは是非本文を読んで確かめてみてください!

どの職種・どの業界の新人にも共通するマインドセットのため、教えそのものは概念的ではあるのですが、「こうしたマインドでいるとどんな良いことがあるのか?」あるいは「マインドに欠けているとどんなデメリットがあるのか?」について具体的なシーンを用いて解説されているため、イメージが容易で、興味を持って読み進めやすい構成になっています。

例えば、あなたがデスクで仕事をしていると上司からこんな依頼をされたとしましょう。
「お客様が来てランチミーティングをするから、皆の弁当を用意してくれるかな」

(中略)

この状況であなただったら次のどれに近いでしょうか。
①お客様の好みを上司に確認し、弁当とお茶を買ってきて、会議室の一人一人の席に用意した。
②弁当と飲み物を人数分買ってきて、会議室に用意した。
③弁当を買ってきたが、飲み物までは気が回らなかった。

(中略)

②のアクションに対し、依頼者の期待値が同じレベルだったとしたら、依頼者は小さな満足感を得るでしょう。しかし、期待通りですので特に感情的な変化は生まれません。
では③のアクションだったらどうでしょうか。これは明らかに依頼者の無意識の期待値を下回っています。

(中略)

では、①のアクションを取ったらどうでしょうか。これは依頼者の無意識の期待値を超えている状態です。この状態になると、依頼者は小さな驚きと感動を覚え、あなたのことを「使える新人」と評価し、次は別の仕事を頼んでみようという気持ちになるのです。
弁当を買ってくるというただの雑用にしか見えない仕事も、次につながるチャンスにする人もいれば、そこから評価を落としてチャンスを遠ざけている人もいるのです。

(後略)

(P51~P53「伝説の新人は、チャンスのつかみ方が違う。」より)

上記は第二章からの引用で、「依頼に対して必ず期待値を超える行動をとることで、チャンススパイラルに乗ることができる」という”101%の法則”を解説したエピソードになります。


■「伝説の新人」と、株式会社MJE

そんな「伝説の新人」ですが、MJEでは、入社前〜入社時研修期間中の読書課題として、新卒生全員に毎年配布しています。
また、入社年度によっては、本の内容をワークショップ形式で履修する「伝説の新人研修」を行った時期もありました。ちなみに私自身も、2017年4月の入社時に研修を受講しています。
また、本書籍が発行されてしばらくした頃に、当時在籍していた社員(100名に満たないくらい)全員が「伝説の新人」を読む、という取り組みを行ったこともありました。
ですので新人だけではなく、現在のMJEの礎を築いてきたベテラン勢との間でも、本書の内容は一種の共通言語になっています。

ちなみに、ちょうどこの文章を書いていた時期に、営業部の先輩から「今のいぐっちゃん(私)の行動は101%…いや103%くらいまで到達してたわ~」と”101%の法則”になぞらえたお褒めの言葉をいただきました。まさにタイムリーですね……(笑)。


■野心を前面に出すことの格好良さ

ここから先は、研修の受け手であったかつての私が感じたことになります。

この本は「デキる新人」でも「優秀な新人」でもなく、「伝説の新人」を目指すための内容です。実際に、本文にも「普通に優秀になりたい人はやらなくてもいいけど、超一流になりたい人はそれじゃダメ」という趣旨の忠告が書かれています。
裏を返せば、この考え方がしっくりこない社会人の方もいらっしゃるかと思います。

この本を読んだ当時の私はというと、「え!!いいじゃん!!社会人になるからには突き抜けたいよね!!」とワクワクした一方、これまでの学生生活で定着してしまった 「”ガツガツと上を目指す”「努力する」といった野心が表に見えてしまうのはダサいよな……」という妙な自意識のせいで、本書の内容を今すぐ実践しよう!と素直に思えずにいました。
「昨日寝ちゃって全然勉強できなかったわ~」といいながらテストで良い点を取る人、皆さんの身近にもいませんでしたか?
今思えば謎ですが、当時はこういった「無欲な人」になりたいという憧れを持っていました。

そんなひねた思いを持ちながら参加したMJEの新人研修。
驚いたのが、同期たちは「1位を目指します!」「伝説になります!」「この本に書いてある○○な行動にすごい共感する!」「内容めっちゃ良いやん!」……といった具合に本に書いてある内容を素直に良いものと受け入れて行動する人ばかりだったことです。

カテゴライズするわけではありませんが、私たちの会社はスポーツに取り組んでいた社員が多く、個人がどう思うかよりも「成果を出すため」に最適な行動とは何か?をまず第一に考えるクセがついていたのだと思います。

最初はそんな皆をまぶしく、そして格好良く感じているだけでしたが、ある時から私自身も目標を公言し、成果を出すために目の前のことに素直に取り組むようになりました。その結果、現在とてもやりがいを持って仕事に取り組むことができています。
新人のうちにこの本に出会っておいて、思考のクセを取り除いておいて良かったな、と今では感じています。

あくまで一例として私自身のことをお話しましたが、本書を読むことで「自分はどんな気持ちで仕事を頑張りたいんだろうか?」という、自分自身の仕事への仕事のスタンスがきっと見えてきます。その意味でも、一読されることをおすすめします。

■終わりに

ということで、自社にとって欠かすことのできない「伝説の新人」を紹介しました。

「そこまで言うならちょっと読んでみようかな……」という方は、各種通販サイトで取り扱いがありますので、是非チェックしてみてください!

また「正直読書は苦手で…」という方は、書籍以外のメディアでも発信されていますので、そちらで学ばれるのもおすすめです。

①漫画
http://business.shueisha.co.jp/contents/1903_legendcomic/
書籍版同様、集英社より発行されています

②伝説の新人プロジェクト2020 (Youtubeチャンネル)
https://www.densetsu20.com/
今年度に開設された特設サイトにて、著者である柴垣さん監修の動画が随時アップロードされています。
一本あたり約5~15分と短いので、通勤通学のお供にもどうぞ!

あ、もちろんMJEにご来社いただいても「伝説の新人」を読むことができるのでぜひ!笑

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