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【1分で読める社長ラジオ】AI時代の働き方:なぜ個性や人間性が重要に?未来の新たな採用基準を考える

当社では、「インティメート・マージャーのオープン社長室」と題し、代表である簗島の考えを共有するツールとして、Spotifyで定期的にラジオ配信をしています。

社長が普段思うこと、日常生活での気づきが凝縮されているので、定期的にテキスト化してお届けしていきます。是非ご覧ください!

今回のテーマ:【AI時代の働き方:なぜ個性や人間性が重要に?未来の新たな採用価値観を考える

簗島:AI時代の働き方というところで、前回のラジオ(「ジェネレーティブAIと働き方の未来|ChatGPTとSaaSの新たな可能性」)でAIが発達した今、うまくAIをチームの一員として取り入れるのは得策だというお話をしました。話の内容はやや逸れるかもしれませんが、最近競馬に関する動画をアップロードしているんですね。今でだいたいフォロワーが1,500人くらいいるんです。

それと関連して、会社によっては採用のスタイルとしてそのように、「フットサルが好きな人を採用しています」というような、趣味軸で人を採用するという企業さんもありますよね。趣味を基準にして採用する人を見極めていくというのも、結構ありなのではないかと最近思うことが増えていまして。とはいえ、働きたい企業の社長が何を趣味にしているかであったり、何が好きかということは発信しなければわからないと思うので、自身の趣味を発信するというアカウントを育成するニーズは、採用においてありそうだなと最近考えたりしています。

従来までは、企業は学歴や特定のコンピテンシーなど、ある種の記号的なマッチングにより採用してきましたが、それはある種離職率の高さや800万人もの転職者が存在する現状につながっているところもあるのかもしれません。今のところ出身地や属性のマッチングに対するデータはほとんど取られていないようなのですが。とはいえ、そのような新たな軸で採用が進んでいくことが、案外上手くいく秘訣なのではないかなと思うんですよね。AIが主流となる未来では、人間としての魅力がより重要になるのではないかと。

AIにはどれだけ優れたものであっても、人間ならではの思いやりや気遣いといったパラメーターを持つことはできません。なので人間らしさや人間性、つまり「いい人である」という属性がこれまで以上に価値を増す可能性があるのではないかなと考えていまして。いわゆる事務能力や単純な仕事のスキルというのはAIが得意分野で、ガンガン保管してくれるけれども、「気が利く」とか「優しい・思いやりがある」というパラメーターは、やはり機械では作れないので「なんかいい人」であったりとか「仲がいい・気の合う」というような軸においてはすごく価値が上がりそうだなとすごく思っていて。

採用をしていく中で、能力と性格のトレードオフがあった際に、どちらを選ぶべきかというような話って、最終的には会社とのマッチ度であったりとか、一緒に働きたいっていう方が全然重要な気がするんです。教えることが出来ない相手には能力を開発できないので、結局入ってきた瞬間の価値が一番上がってしまう。そしてその後、だいだい会社に順応せず上手くいかないことが多いんですよね。なので最終的な決め手という意味では、能力や道徳、倫理観みたいな部分がすごく重要になってくるんだろうなと思っているところです。

例えばですが、「Excelがすごく使えるけど、性格が悪い」というようなプログラマーやエンジニアの方がいるとする。ですがやはりその中でも一握りだけ、各領域のトップ5%のような、神様やマジシャンみたいなエンジニアの方々っているんですよね。なので逆にいうと、その方たち以外は結局性格を重視して採用されているんだろうなと。今まではもしかしたら、相対値的に社内で能力のある人はすごく評価がされていたというのがあったかもしれませんが、今はAIが全部巻き取ってくれるので。やはり「スキルよりも人柄の方が重要な世界が来るのではないかな」という逆張りな感じはすごくしていて。なので人間のやるべきこと・磨くべき部分と、AIのやる部分の分裂はもう始まってるような感じがしますね。

ニュアンス的な言い方ですが、「なんかすごく優しく、気が良くて前向きである」というような人が、今後とても価値を出していく未来が訪れることは、個人的にはすごくいいことじゃないかなと感じています。「能力」という言葉って、なんかすごく嫌な感じというか、人を否定してしまうような感じがするじゃないですか。先ほどの話でも述べた通り「性格が良い人を取るのか、能力が高い人を取るのか」ってどうして二択なんだろうと思うことが最近多くて。これは別に二択なわけじゃなく、「性格もいいし、能力も高い」というような両方持っている人もいますよね。

なので「性格がいい」ということと「能力が高い」というこの二つのトレードオフが、AIを使うことによってトレードオフではなくなるのではないかと。「もう性格がいい方に振るしかない」とか「気が合う方に振るしかない」という風になれば、働いている人にとってはすごく幸せなことだと思うんですよね。組織への貢献度とか、ロイヤリティとか、性格の良し悪しとかを考えていくと、やはりいずれそのような人が活躍できる世界が来る。例えば「ハードウェアのスキルがある・ない」よりは「根のやさしさとか前向きさ、献身さがある」という方向が役立つような。

なので結局のところ、働く企業が何を求めている会社なのかというところで、人のフィルタリングがすごくされてるなという感じで、成長意欲とか他者と競争をする曲線がすごく急になっているんじゃないかなと感じます。ですが、今までは語学のように少しずつ出し抜けていたところが、今後AIなどを使用することによって上位のトップ5%のみの層が残るような世界が出来あがるとすると、学習曲線のハード度って結果的に上がりますよね。なのでその際に、いわゆる成長意欲がどれくらい価値を出すんだろうと考えると、そこは少し減るんじゃないかなと思うんです。

そのような未来が訪れた際に、やはり私は「能力」というものの開発と、まさにコーチングもそうですが「組織への帰属心」みたいなところを上げていくことが、経営上重要になるのではないかなと思っています。スキルや能力だけではなく、人間としての価値、いわゆる「人間力」を大切にしたいということです。人間力というと、一見非効率的で大雑把なものかもしれませんが、きっと今後の時代に大きな価値を発揮してくれると思います。そのようなことを考えていくと、「働いている側」の人間も、やはり色々と考えなければいけないなというのはありますよね。なかなか難しいことですが、自分が身につけていくべきスキルや知識というのは、子供から社会人まで、みんなで深く考えなくてはならない問題ですよね。最近、本当にそういったことを深く考えています。

このように考えると、現代のような急速なテクノロジーの変化の中で、企業の採用手法や組織形成において新しい視点を持つことの重要性を再認識しますね。

当然のことながら、技術力や能力の高さは重要かもしれませんが、それだけではなく個々の性格や趣味などの"人間らしさ"に目を向けることで、企業として新たな価値を作り出せる場合もあるのだと感じますね。

🌟今回のお話がラジオで直接聞けるSpotifyリンクはこちら!⇒https://podcasters.spotify.com/pod/show/im7/episodes/AI-e1vtpcp/a-a58emb

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