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【座談会】「長く働き続けられる環境を提供したい」子育てを経験した経営陣の想いに迫る

こんにちは!人事の小高です。

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社(以下、GMOイエラエ)では、「世界一働きやすい環境」を目指し、さまざまな取り組みを行っています。私たちは人生の多くの期間を仕事をしながら過ごすこととなります。そのなかでは、出産・育児や親の介護などさまざまなライフイベントが発生します。GMOイエラエでは、ライフイベントがあったとしても、長く働いていける会社こそが働きやすい会社だと考えています。

そこで今回は、GMOイエラエが考える「働きやすい会社」であるために必要なこと、GMOイエラエが目指すべき方向性をお伝えするべく、仕事をしながら育児をしてきた経験を持つ、経営陣を含めた5人の座談会をお届けします。育児談義も交えながらの笑い声の多い座談会となったので、肩の力を抜きつつ、楽しく読んでいただけるとうれしいです!

スイッチの切り替え、仕事をしながら育児をする大変さ

―まず最初に、皆さんの現在の役割や子育て状況を含めた自己紹介をお願いします。

牧田誠(以下、牧田):牧田です。社長です(笑)。プライベートでは3児の父です。実は、僕が会社を作ったきっかけのひとつは子どもなんですよね。東日本大震災の時に妻が2人目を妊娠中だったんだけど、当時働いていた企業のオフィスがある渋谷にいてなかなか帰れなくて。家族と連絡も取れず、「家とか倒れてないかな、みんな大丈夫かな」と心配しながらなんとか歩いて家に帰ったってことがあって。それをきっかけに、そばにいてあげたいと思うようになって、そのために自由な働き方ができる環境を作りたいなと思ったことが起業にもつながっているかな。

岸谷隆久(以下、岸谷):CISOの岸谷です。セキュリティ事業や社内システムなどの担当をしています。2歳の子どもが1人います。来年から幼稚園です。育休は取らなかったものの、「朝早くと夜遅くに分かれて稼働するのでパフォーマンス落ちるかもしれません」と牧田さんにも伝えてOKをもらって、フルフレックスを活用していました。だから自分としては夫婦でうまくやれていると感じていたんですが、妻からは「育休とってくれなくて大変だった」と真顔で言われることもあるので、やっぱり取ったほうがよかったなと今感じているところです(笑)

大越大造(以下、大越):営業本部長の大越です。GMOイエラエには昨年12月に入社しました。高校生と中学生の息子がいます。子育てはほとんど妻に任せていたのであまり語れることはないかもしれないですが、GMOイエラエは8社目で外資を中心に色々な会社を経験してきたので、今日はその比較も交えつつお話できればと思います。

寺村亮一(以下、寺村):サイバーセキュリティ事業の本部長の寺村です。小学生と4歳児の2児の父です。出産当時は前職にいて、育休取得していません。制度はあったものの、取ろうとする人はほぼいなくて。それに有給が余りまくっていて有給を使うだけでも2ヶ月休めるくらいだったので、育休を取るより有給を消化しなきゃというムードでした。かつ1人目が生まれて半年くらいで単身赴任をしています。家族で行く予定だったんですが、妻の体調が悪く単身赴任となってしまって……。妻には申し訳なかったですね。こんな自分が言うのもなんですが、これから子どもが生まれる皆さんにはどんどん育休を取ってもらいたいなと思っています。

大鐘博子(以下、大鐘):大鐘です。高度解析部 調査分析課に所属しています。高校生の娘と中学生の息子がいます。産休・育休は2回とも取りましたが、GMOイエラエには入社して2年なので、産休・育休は前の会社で取得しました。時短勤務も経験しています。今回は唯一の母として、いろいろお話できればと思います。

※左から順に、寺村、牧田、大越、岸谷、大鐘

―皆さんが育児とお仕事を両立される上で、苦労したことや悩んだことを教えてください。

岸谷:乳児の頃は3時間ごとに起きてオムツ変えてミルクあげてをやりながら仕事をするのが大変でしたね。頭の切り替えが何回も発生するので、そのなかで両立できていたかというと正直微妙です。最初は不慣れで、家庭内がギスギスすることも多かったと反省しています。2歳を超えて現在はだいぶ楽になりましたが、多分皆さんも同じような経験をされているんじゃないかなと思います。寺村さんとかいかがですか?

寺村:うちは上の子と下の子で全然性格が違っていて、慣れもあったと思いますが下の子は比較的楽でしたが、上の子の時は大変でしたね。全然ミルクを飲んでくれない子で。ミルクを飲まないから体重も全然増えないし、どうしたものかと思って医者にも連れて行ったんですよ。そしたら「大丈夫だ」と言われましたが、妻はやっぱり心配なのか全然納得せず。それでさらに悩んでストレスを抱えていっちゃって……。

しかもそんな時に単身赴任しちゃって。さらに奥さん体調崩しちゃうし。あれはすごく大変でしたね。1人目でちゃんとしなきゃという気持ちもあったから余計に。

大鐘:私は母の体が弱くて育児の手伝いを頼める状況じゃなかったし、夫の両親も遠くにいるしで1人でなんとかするしかない状況なのがしんどかったですね。当時は男の人が育休を取るっていう発想自体がない時代でしたし。そうでしたよね、大越さん。

大越:まず男性育休なんて言葉もなかったし、制度も多分なかったですよね。

岸谷:パパ育休とかってここ数年ですよね。

大鐘:そうなんですよね。だから1人でなんとかするしかなくて。寺村さんと同じで1人目はとにかくしんどかったですね。あと子ども2人とも体調崩して生後3ヶ月未満で入院していたので、その付き添いも私しかいなかったので大変でしたね。その時に男性育休制度があったらどうだったかなとも思いますが、多分夫の性格的に私がイラつくからなくてよかったかもしれない(笑)。

大越:いたらイラつくんですか?

大鐘:ちょっとなんかやっただけでドヤ顔するんですよ、それにイラついちゃって。

寺村:大事ですね、ドヤ顔しない。

牧田:僕もよく怒られますよ。僕は育休取ってないから家にいる時はなるべく面倒見るんですけど、この前は「この子、いつも機嫌良くてかわいいね」って言ったら、「いやあなたは機嫌がいい時しか見てないから」って言われちゃいました。

大鐘:それは炎上ワードですね(笑)。

大越:楽だねって言っちゃだめだよね。

岸谷:大鐘さんはもうだいぶお子さん大きいですけど、小学校に上がってからはいかがでしたか?

​​大鐘:小学校に上がると子どもの世話自体は楽になるけど、今度は口答えされるようになるし、何よりPTAとか学童の父母会とか色々と役割が増えて、スケジュール管理が大変になるんですよね。当時娘たちが通っていた学校のPTAはお父さんに対する壁みたいなものもありましたし。実際、参加されてる男性も数人はいましたが肩身の狭い思いをされてました。だから父親が行かなくなって母親に集中しちゃうっていう。保護者会も日中にあることが多いので、半休取らなきゃいけなかったりして大変なんですよね。でも息子が小学6年生の時にGMOイエラエに転職してからは、寺村さんに相談したら「1時間中抜けできるよ」って言っていただいたので、すごく楽になりました。

寺村:いつ仕事してようが僕は気にしないので。もうそういう時代なんだから。

​​牧田:会社もフルフレックスなのでね。

大鐘:今は息子も中学生ですが、やっぱり保護者会は平日にあるので、ちょっと抜けられるのはすごく助かりますね。

余裕を持って会社を運営することで、働きやすさを実現していく

―育児経験を経たからこそ、社会や会社に対して感じることはありますか?

大鐘:私も自分自身が子育てするまで知らなかったのですが、保育園がどんなものなのか、もっと広く知ってもらえるといいのかなと思います。37度5分以上の熱が出たら迎えに行かないといけないとか、慣らし保育があるのでいきなりは長時間預けられないとか、現状を知らない方も多いと思うんですよね。特に保育園に預けて半年は体調を崩す子が多いと聞きます。実際にうちの子も体調を崩しまくって、2ヶ月で使った有給が10日だったんですよ。だから休んじゃうことは申し訳ないですが、できるだけ受け入れていただけるとありがたいなと感じます。私は当時人に恵まれていて早退する時もみんな快く送り出してくれたので、非常に救われました。熱出ましたコール、みなさんはどうでした?

寺村:1人目の時はめちゃくちゃ来たんですけど、2人目は体強くて全然でしたね。同じ子育て中といっても人によって違うのかなと。だから子育てを経験したからといって、自分の体験だけで、これが大変なの?って思っちゃってもだめだなと感じますね。

牧田:思ったんだけど、子どもって小さい人間なんだよね。人間って一人ひとりみんな違うじゃない。上の子は本当に神経質で、パパとじゃ絶対に寝てくれなかったけど2人目は誰でも寝るし1人でも寝るし。だから人間だな……って。生まれて2週間ですでに好き嫌いあるんですよ。

寺村:本当にそれぞれ違いますよね。今は国も育休を推奨してますけど、そうした画一的な決まりだけに留まらず、一人ひとりのお子さんに合わせて仕事と育児を両立する道を探っていけるといいですよね。

大鐘:そうですよね。あとは育休も大事だけど育休の後こそ大変なので、そこに対してももう少し支援できるといいんじゃないかなと。

大越:具体的にどんなことですか?

大鐘:まさに今のGMOイエラエのような形で、保育園の送迎ができたり熱が出た時のお迎えや小児科の受診などもフレックスかつリモートワークだから中抜けして対応できるところが増えるといいなと思います。前職ではそれができないことがすごく辛かったので……。

大越:でもそれもGMOイエラエの事業内容だからできるのであって、接客業や工場だと難しいのでそれは課題ですよね。

大鐘:そうなんですよね。ただ、この業態ではできないっていう思考停止ではなく、どうにかしてできる方法はないかって常に探ってほしいです。

牧田:うちの話をすると、転職した時にすぐ有給使えることは重視したのね。一般的には半年後だけどその半年の間も子どもは普通に熱出すし。なのに休めないっていうのは違うなと思って、初日から使えるようにしてます。

寺村:私も学校に子どもを送り迎えしてますけど、それだって9時に会社行くとかだったらできないですからね。リモートワークがあることにすごく助けられているなと思いますね。

大鐘:あと、もっと育児中の人が働きやすくなるためには、例外措置からの脱却が必要だと思います。時短勤務の人や子育て中の人がいるからこうしようではなくて、誰でもいつでも休める環境の構築が必要かなと。休んだら担当している仕事に穴を開けるというプレッシャーってすごく心の負担になるんですよね。

大越:だから常にちょっと余裕を持って回していくのがいいよね。

牧田:そうなんですよね。うちは部によって差はあるけど基本的に稼働率80%を100%として考えているから、休みやすい制度を実現できているところもあるよね。

大越:やっぱそうしておかないとダメってことだよね。常に100%だと何かあった時に会社が回らなくなっちゃうから。

寺村:ただうちの会社は業務に波がある人が多くて、どうしても3月はすごく忙しくなるじゃないですか。その中でもできる限り助け合いはするんですけど、4月になったらいくらでも休んでいいけど3月は……みたいになっちゃう。そこを体制整えて改善するってことは課題かもしれないですね。


仕事は最優先ではない。一人ひとりが人生を大切にできる会社にするために

―今後GMOイエラエをどんな会社にしていきたいですか?

大越:国が決めている制度を気兼ねなく全部利用できる会社ですね。先程もお伝えしたようにそのためには一定の余裕が必要なので、それを維持するために営業本部長としては売り上げの増大に力を注いでいきたいです。

寺村:個々人の求める働き方を実現できる会社ですかね。働きたい人にも休みたい人にも応えられる会社がいいなと。そして現場でもそれを受け入れてくれると理想的ですね。規律があって、全体としての方向性は一致しつつも、誰かの働き方に対して「それはちょっとどうなの?」と言うことなく、多種多様な働き方を実現できる会社にしたいです。

岸谷:前職を悪く言うわけではありませんが、以前は会社にほぼ住んでいる人もいるような会社に在籍していました。そんな生活なので結婚しない人も多かったし、子育てなんて考えられないような感じだったんです。そんな会社にいたからか、GMOイエラエは今でも十分に働きやすい会社だと感じています。なので僕としてはそれを保ちつつ、外にアピールすることで同じような会社を増やしていけたらいいなと考えています。

大鐘:誰も申し訳ない想いをしないで過ごせる会社です。寺村さんのおっしゃっていた多種多様な働き方を実現できる会社というのにも同意します。みんなが考えるみんなの理想の働き方が実現できて、押し付けあったりせずお互いを尊重できる会社だといいですよね。

牧田:僕は弱さを認める会社や社会であることが大切だと考えています。強さはもちろん活かすべきだけど、誰もが100%強いわけではなくて弱さを抱えている。その弱さを互いに認めていけたらいいですよね。特に子どもに関しては、夜泣きで眠れないとか熱で呼び出されるとか大変なことも多いけど、それはずっと続くわけじゃなくて。そういうパートナー※がものすごく大変な時に会社としてそれを認めて寄り添っていきたい。そして「それが過ぎ去ったら、また強さを活かして一緒に仕事しようよ」でいいと思うんですよね。そうやって長期的にパートナーと向き合っていきたいです。

※GMOインターネットグループでは「社員」のことを「パートナー」と呼んでいます


―最後に、これから育児に入る世代の方に、メッセージをお願いします。

大鐘:子育て中って仕事を中抜けしないといけなかったり休みも増えたりで、罪悪感を持つ人がすごく多いと思うんです。ただ、子育てのなかで得た経験値でスキルアップはできます。子育ての時に周りに協力してもらった分、アップした経験値でお返しするって思うと少し楽になるんじゃないのかなと。そうやってお互いに寄り添いながらやっていければいいなと思っているので、遠慮せず頼ってください。

岸谷:ご結婚されてお子さんが産まれるパートナーが定常的にいるのは、純粋におめでたいのはもちろん、会社がうまくいってるインジケーターのひとつだと思ってるので、非常にうれしいことだと捉えています。 会社としてはできるだけ時間や場所の自由度高く働けるように制度整備しておりますので、遠慮せず活用していただければいいなと思います。人生においては仕事や会社ではなくて、その人自身の人生が最優先だと思っていますので、自分の人生を大事にしながら働いていただけるとうれしいです。

大越:今までGMOイエラエの働きやすさをお伝えしてきましたが、これも会社がうまくいっているから実現できていることです。私もGMOイエラエで8社目なのでいろいろ見てきましたが、一度会社がうまくいかなくなると、すべてが悪くなってしまいます。働き方のことを議論している場合ではなくなってしまう。背に腹はかえられない状況になるんですよね。これをキープできるように僕たちはやっていかなければならない。皆さんもこれを当たり前に考えすぎず、保てるように一人ひとり意識しながら育児にも仕事にも向き合っていただければと思います。

寺村:僕たちも今どういうふうに会社を進めなくちゃいけないのかは常に考えているし、みんなの力を最大限発揮できるように、これからも変化しながらやっていかなくちゃいけないと思っています。こんな模索中の会社ではありますが、皆さんが楽しく働けるような会社にしたいと思っているので、僕たちと一緒に会社を作っていっていただけるとうれしいです。

牧田:繰り返しですけど、仕事は最優先ではないんですよね。ワークライフのライフがあるからこそ仕事に全力投球できるってことだと思っています。だからみんなにもライフを大切にしてもらいたいし、そういう会社なので、ぜひご入社ください(笑)。

―制度があるだけではなく「理解がある」からこそ働きやすい環境になる。人事としても大事にしていきたいと思います。ありがとうございました!

子育てと仕事の両立の大変さを経験したからこそ、「働きやすさ」を追求し続ける皆さんの想いがとても伝わってきました。

産休・育休という制度だけではなく、その先長く働き続けられる環境を提供し、復帰と活躍を推進していきたいと改めて感じます。

今回は経営陣によるGMOイエラエとしてのスタンスをお伝えしましたが、次回は絶賛子育て中の現場メンバーによる「子育てしながら働くということ」というリアルをお届けできればと思います!

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