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医療✕ITの医師向けプラットフォーム事業、多様な仲間と共にIPOに向け一気に加速させたい—CFO・竹森伸也インタビュー

こんにちは。広報の木村です!当社は、「医師をつなぎ医療格差をなくす」というミッションのもと、①医師向けライブ配信プラットフォームe-casebook LIVE(イーケースブック・ライブ)と②医療機器である遠隔医療支援システムCaseline(ケースライン)の2つの事業を行っております。メインサービスはe-casebook LIVEで、さらなる事業拡大を推し進めているところです。数年後のIPO(新規上場)を目指し、竹森さんが参画しました。企業の参謀役として管理面・財務面で多岐にわたる業務を手掛ける竹森さんに、当社の現在の立ち位置や魅力、そして将来性について詳しく語ってもらいました。
※この記事は2023/06/12に投稿しました。

竹森 伸也(たけもり・しんや)

大学卒業後、日本政策金融公庫に入行し法人営業としてキャリアをスタート。スタートアップ支援部署の立ち上げへの関与、IT系企業などの融資の支援を担当。その後、大阪大学ベンチャーキャピタルに入社し、経営企画部で投資先の成長支援に携わる。2022年7月、株式会社ハート・オーガナイゼーションのCFOとして参画。会社の成長促進のための経営戦略、アライアンス推進や、事業推進の円滑化を図るためバックオフィス体制の改善・構築など幅広い業務を担当。

専門医による情報発信の場e-casebook LIVEと市場の将来性

私は10年以上、スタートアップ企業の成長支援として融資や投資の活動をしてきました。そこでの経験から、e-casebook LIVEは以下の点がユニークだと考えます。

事業モデル

e-casebook LIVEは、専門性の高い医師が「知りたい」「面白い」と思う情報を発信する場です。その医師が扱う情報は、CTやMRIなどの医用画像となり、それをライブで放映できる技術を社内で持っているところが強みです。このテクノロジーを使って、リアルタイムで必要な情報を提供できます。

当社は医学関連学会とコラボレーションする学会ライブや、製薬会社・医療機器メーカーとコレボレーションする企業スポンサーライブの他に、視聴する医師を熱狂させる当社オリジナルの教育ライブを作っています。医師ユーザーにとって「今」必要で「刺さる」コンテンツを作れる点が事業モデルの特長の一つだと思っています。バラエティーに富むコンテンツに魅力を感じている医師も多いです。

魅力的なコンテンツがあっても、それを視聴する医師へ届けられないと意味がありません。医用画像をライブ配信で扱う場合、さまざまな規制や取扱いルールがありますが、それらを着実にクリアしてコンテンツを提供し続けることができている点もこの事業のユニークなところです。

市場規模

新型コロナウイルス感染症の流行によって医療DXはどんどん進みました。例えば製薬会社の医療情報担当者(MR)は病院訪問ができなくなり、デジタル化に舵を切りました。e-casebook LIVEは製薬会社にとって自社製品の適正使用の推進活動の場の1つとしてご利用していただいています。

3~5年後の医薬DX市場は2000~3000億円に増えると予測されています(※)。また、製薬会社だけでなく医療機器メーカーにもe-casebook LIVEをご利用いただいています。医療機器メーカーではマーケティングスペシャリスト(MS)が医療機関に訪問して製品を販売しているので、同様にDX化が進んでいます。医療機器DX市場も含めるとさらにビジネスチャンスは増えるでしょう。

株式会社ケアネット 事業計画及び成長可能性に関する事項 2021年12月期第3四半期進捗報告 P.16 医薬DX事業の市場規模の推定

同業他社との違い

当社は2000年に創業して今年で23年目になりました。長年培ってきた会員基盤や、地道に築いてきた循環器内科のKOL(キーオピニオンリーダー)の先生とのネットワークはアドバンテージだと思います。特定診療科に特化した専門的なコンテンツを発信できるところも強みです。

当社には、ライブ配信を技術的にサポートする映像部、e-casebook LIVEなどのサービスを開発するプロダクト開発部があり、自社に映像スタッフや技術者がいる点も大きな強みです。他社さんには珍しい、手術室で行われている手術をリアルタイムに配信する手術ライブも行っています。

また、数千人規模の学会配信も対応しています。例えば、現地開催で2日間それぞれ10会場のセッションがある場合、e-casebook LIVEでも同様に2日✕10会場のWEB配信が実現できるため、ハイブリッド開催にも柔軟に対応できる体制を構築できています。

循環器内科の世界観をモデルに他診療科でスケールさせたい

私たちのミッション「医師をつなぎ医療格差をなくす」とは、ある地域とある地域の医師がつながったり、ある診療科とある診療科の医師がつながったりしていく。そうすることで医師の知見が広がり治療の選択肢を増やしてもらうことで医療の格差をなくす、ということです。これが私たちの実現したいことです。この軸を絶対にぶらさず生産性も向上していかなければなりません。

e-casebook LIVEは2019年にサービスローンチしてから着実に売上を増やしてきていますし、医師ユーザー数もコロナを境に大きく増えました。当社は循環器内科の研究会の事務局受託業を最初に始めたこともあり、循環器内科でのプロダクトマーケットフィット(PMF)ができている状態だと思います。現在は、整形外科、脳神経外科、消化器内科・外科も同じような状態を作るため先行投資をしています。それらの他診療科でもしっかり価値を提供していきたいですし、循環器内科領域でもまだ成長性があるとみています。

現在の目標は、ターゲット診療科においてe-casebook LIVEの価値を知ってもらい多くのクライアント企業様にご利用いただくことです。さまざまなクライアント企業様にご利用いただければ、医師ユーザーへ提供できる情報の幅が広がります。情報の幅が広がればさらに医師ユーザーが増えるかもしれない。お互いの相乗効果を実現するため営業活動を強化しています。

CFOとして私がサポートしていることは、会社の成長を促進するため、適切に経営資源を調達して分配を行うことです。メンバーに本業に集中してもらう環境を整えることが私の役目だと思っていますので、貢献できるよう精いっぱい努めていきたいです。

また、健全な管理体制の土台を作ることも財務・管理本部の仕事です。売上に結びつく直接部門のメンバーがプロジェクトを進める際、一定のルールが存在しないと「これはやってはいけない」と感じてしまい、ブレーキを踏んでしまいます。攻めの姿勢が失われないようにしつつ、問題があった際に気軽に頼られる縁の下の力持ちのような存在の部門になれたらいいなと思っています。

スピード感を持って行動を起こす人が活躍中

当社で働いているメンバーの中で、医療業界経験者は4割、医療業界未経験者は6割です。(こちらの記事より)

医療業界未経験者のメンバーは、医療と関わり社会の役に立ちたいという想いを持っている人が多いと感じています。そして何より仕事への取り組み姿勢が前向きなメンバーが多いです。当社のバリューの1つに「Thinking from Action (行動から思考する)」があり、1人で考え込むよりまずは行動を起こすというものがあります。失敗を恐れずまずは手を動かしてチャレンジする人が多いですね。

当社で活躍している人の特徴として、スピード感を持って行動する点が挙げられます。従業員数50人規模の組織なので、創業者であり代表者でもある菅原俊子さんとの距離が近いです。プロジェクトの方向性の了承が取れればすぐにアクションを取ることができます。朝令暮改で方向性が変わったとしても、すぐに軌道修正して柔軟に対応できる人や、誰を巻き込んだらいいかを理解して行動できる人が活躍しています。

ミッションやサービスに興味のある方へ

当社のミッションに共感して、今ある医療よりもより良い医療にしていきたいと思う方がいらっしゃいましたらぜひ仲間になっていただきたいです。私たちのサービスのe-casebook LIVEやCaselineを好きでいてくれることは嬉しいですが、お客様にサービスの価値を高め続ける意味でも、入社されてからはフェアな視点からサービスの価値を向上させるためにはどうしたらいいか、冷静に判断し実行できる人が必要です。現在当社にはさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。同じ価値観や視点を持っている人ばかりではなく、異質な意見も歓迎しながら組織の成長につなげたいと思っています。

e-casebook LIVEは特定の領域では認知されてきています。今後はその領域の幅を広げていくための大事な時期です。また、当社は大きな組織ではないので組織の歯車ではなく、自分のやったことが数字として見えてダイレクトに会社の業績につながります。このダイナミズムを体感できる面白さというのは、このフェーズにいる会社でないとなかなか経験できないことです。

もし、私たちのミッションやサービスに共感してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご応募ください!

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