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転職10回、起業3回を経験した関さんがGLに入社した理由

エラに水を当てて酸素を取り込むため、泳ぎ続けなければ呼吸ができない「マグロ」のような人間だと自身を例える関さんは、創造的な仕事ができる環境を求めてGLナビゲーションに入社しました。

「多国籍」で「マチュア」な人材が多く集まる組織でどのような想いで日々挑戦をしているのかお話を伺いました。(聞き手:代表取締役社長 神田 滋宣)

GLなら創造的な仕事ができると感じた

――関さんの自己紹介をお願いします。

私はこれまでに合計で10回の転職を経験してきました。そのうちの3回には起業も含まれています。新卒で日系のシステムインテグレーター(SIer)に入社し、その後、外資系のSIerを経て、ITベンチャー企業でシステム構築に携わりました。ここまでがITシステム構築の経歴です。

その後リーマンショックが到来し、ITシステム関連の仕事が減少したため、統計の知識を活用して新たな分野に挑戦するきっかけとなり、分析業界への足掛かりとなりました。そこからデータ解析企業で様々な知識を学び、コンサルファーム、旅行会社、リサーチ会社、フィンテック企業に勤め、GLナビゲーションに転職しました。

――過去3回の起業はどのようなことをされてきたのですか?

1回目の起業は20代前半で、イルミネーション企業を立ち上げました。当時、インターネットの普及前で、チケットぴあなどの媒体が様々なイルミネーションを紹介していましたが、単純に紹介するだけにとどまり、実際にその場所へ案内するサービスはありませんでした。そこで紹介されたスポットだけでなく、少しニッチでな場所も含めて案内するサービスを提供しました。初の起業でしたが、時代を先取りしすぎたため、ニーズがなく終了しました。

2回目の起業は、サラリーマン生活が自分には合わないと感じ、システムエンジニアとして独立しました。設計と構築を主な業務としましたが、事業が特定の範囲に限られてしまい性に合わず、結局再びサラリーマンに戻りました。

最後の起業は、ITコンサルティングファーム在籍時に分析に対するニーズが高まっていることに気づき、分析に特化した企業を立ち上げました。友人が経営する分析会社から仕事を受託し、事業を展開しましたが、旅行会社に転職する際に副業が禁止されていたため、事業を閉鎖することにしました。

――マーケットや世の中を先読みして、何かを仕掛けていくことが多いですね。

過去3度の起業はすべて失敗に終わりました。ただ、これらの経験から学んだことを活かして、企業買収にもチャレンジしました。高齢の経営者が後継者を探しており、企業変革や風土改革に取り組みました。しかし改革が失敗してしまい、最後は会社から追い出されてしまいました。

新たに会社を作るよりも、既存の会社を買収して経営に乗り出すほうが早いかもしれないと考えましたが、それもうまくいかなかったのです。キャリアを通じて、初めはコンピューターと向き合う仕事が中心でしたが、次第に人と向き合う仕事へとシフトしていきました。



――このタイミングでGLナビゲーションに入社を決めた理由を教えてください。

転職を繰り返してきた私ですが、大切にしている3つの軸があります。

1.専門性を伸ばせる環境であること

2.自己成長ができる環境であること

3.創造的な仕事ができること

1つ目と2つ目を達成するためには、3つ目の環境が必要になります。この3つを満たしているのがGLナビゲーションでした。

初めてお会いした濱野さんとの面談で、私のスキルセットと完全に合致する案件を提案してくださいました。その案件はクレジットカード関連の仕事でしたが、データの特性上、前職のフィンテック企業での経験を活かすことができる点に魅力を感じました。

ただ、最も大きな理由は神田さんの人柄に惚れたからです。多くの会社の経営層と話すなかで、人柄によって経営が大きく変わることを身を持って体感してきました。ベンチャーは社長の人柄に大きく左右されます。他のコンサルファームにはない「教育ビジネス」を行っていることも後押ししました。人材を大切にする姿勢が伺え、神田さんの人柄を通して、この会社が正しい選択だと感じました。

「多国籍」で「マチュア」な人材が多く集まる組織が魅力

――GLナビゲーション入社後を率直に振り返ってみていかがですか?

現在の職場ではそのような作業に専念できることが大きな魅力です。50代を超えると管理職ポジションに就くことが多くなります。マネジメント業務に移行するなかで、実際のデータ分析に携わりたいという私の欲求は満たされていませんでした。

元々ベンチャー企業を求めていた私にとって、スピード感と勢いは大きな魅力の一つです。若い優秀な人材が集まり、互いに切磋琢磨している環境があることも、私にとっては非常に重要です。このような刺激的な環境を求めているため、自らを動かし続けなければならない「マグロ」のような人間だと思っています。他人からは変わった人だと言われることもありますが、刺激を求めることが生きがいなんです。

組織を形成し、人を動かし、変化を生み出すプロセスが非常に面白くて、人の考え方を変えることは難しいですが、彼らが行動を起こすことで何かが変わる可能性を信じています。もちろん、その過程で苦労することもありますが、それが私にとっての楽しみの一つです。

――入社して感じる”GLナビゲーションらしさ”はありますか?

現在の職場では、多様な人材が在籍していることが大きな特徴です。「多国籍」で「マチュア」な人材が多く集まる組織で、マネジメントを行う人々も自分の場所で輝くことができます。

そして神田さんをはじめとする組織全体が人材ビジネスを大切にしており、人材を重視する姿勢が強く感じられます。これが、最も大きな特徴です。他のベンチャー企業にも似たような特徴はあるかもしれませんが、この点は特に重要です。

神田さんがよく強調するように、従来の「雇用を守る」という考え方から、社員の市場価値を高め、彼らが市場で競争できるようにすることが、会社の社会的意義として重要になっています。これは、社員を大事にするという姿勢が具体的な形で現れているものです。成長機会の提供、育成、キャリアパスの考慮など、社員の成長を大切にすることで、他人からも「社員を大事にしている」と評価されるような組織を目指しています。

GLには起業に挑戦する人々を歓迎する組織風土がある

――今後どんなことに挑戦したいですか?

データ分析事業を成長させ、IPOまでに主力事業に伸ばすことです。データビジネスを通じて、多様なデータに触れ、新たな価値を創出したいと考えています。

具体的には、まずスマートホームやIoT機器から得られるデータを分析し、お客様の行動パターンや志向性を把握することで、サービスの向上を図りたいです。

2つ目の事業案は、情報銀行と連携した商品開発です。過去に旅行会社で情報銀行のプロジェクトに少し関わった経験があります。個人のデータを単にGAFAなどに取られるのではなく、それを価値ある商品としてお金に変えるサービスを提供したいと考えています。

3つ目が、知的財産を活用した事業です。企業経営、ファイナンス、知的財産と3つの領域を結びつけられる知的財産アナリストを増やし、企業価値を高めるサービスを提供していきたいです。

これら3つの事業案を実現することで、データ分析事業を成長させる構想です。私たちがコンサル会社として成長するためには、持っているスキルをソリューション化し、市場に販売していくことが重要です。将来的には、コンサルのサービスサイトを作成し、そこでさまざまな事例やサービスを紹介していく予定です。サイトを通じて、私たちの提供するソリューションの幅を広げ、顧客に価値を提供していて参ります。

――将来のキャリアについて、お考えがあれば教えてください。

定年までに4回目の起業に挑戦したいですね。次の起業では、従来の雇用形態ではなく、業務委託のような形でGLナビゲーションのビジネスに貢献していく方向を目指しています。そのためには、労働市場が求めるスキルに合わせて、常に最新の知識を身につけ、スキルアップしていく必要があります。

私が追求しているのは、新しいことへの挑戦です。その一環として、先ほど述べたスマートホーム関連の事業にも興味がありますが、それに限らず、一般的なビジネス領域でも新しい挑戦を計画中です。新たなビジネスの創出を通して私自身のキャリアをさらに発展させ、同時に社会に貢献していきたいという想いを持っています。

GLナビゲーションは創業以来15年の間に、30人以上の元メンバーが起業していることからもわかりますが、起業に挑戦する人々を歓迎する文化があります。

関さんが「GLに入社して良かった」と思った瞬間

――入社半年後に行われた戦略ミーティング終了後、関さんから「本当にGLナビゲーションに入社して良かった」という言葉を頂いたのが印象に残っています。

最初の半年間で参加した経営戦略では基本的には座っているだけで、会社がどのような方向性を目指しているのかを理解しようと努めていました。その方向性を理解することが、その後の行動を決める第一歩だと考えていました。

その後、自身のなかで方向が明確になり、自分なりにどう進むべきかを整理し、チームのマネジメントに生かしたり、目標設定に反映してチームの方向性を変えたりしました。これが、会社の基礎からボトムアップで改革していくきっかけとなり、昨年は私にとって最も大きな変化のあった1年かもしれません。

昨年チームにはさまざまな人が加わり、どのように変化を促すべきか考えたとき、「ウェルビーイングと知の共有」の重要性に気づきました。たまたま読んだ本で、ウェルビーイングと知の共有がどのように関連しているのかについての研究が紹介されており、その本との出会いを通じて自分の考えが正しいということを確信しモチベーションが高まりました。

スキルシェアは自己肯定感に繋がると考えています。皆で自分のスキルを共有し、それに対して肯定的なフィードバックや議論が交わされることは、非常にポジティブな影響を与えます。特に、私たちのように経験豊かなメンバーが多い環境では、このアプローチはさらに価値があります。

――会社としても自己肯定感が高まるサイクルをどんどん作っていきたいですね。少し脱線しますが、MBAを取られてますね。いつのタイミングでしょうか?

リーマンショック前後のタイミングです。先ほどお話した知の共有に興味があり、知見を深めたいと思ったのがきっかけです。いざ入学してみると期待していたような研究の場ではなく、ビジネスの基礎を学ぶ場だということがわかりました。それはそれで良かったですけどね。

入学して1年目になる頃にリーマンショックが発生し、1年目の半ばには仕事もなく、苦しい生活を余儀なくされました。さらには卒業時に東日本大震災が起こり、卒業式が中止になるという経験も……。リーマンショックの年に入学した私たちの世代は、非常に特異な体験を共有しています。

その時期に自己投資をしてまで学びに来る人は少なく、MBAブームも一段落している下火の時期でしたが、今振り返ると、そうした仲間たちとの繋がりは、私にとって大きな財産となっています。

――さいごに、GLナビゲーションを検討している方へのメッセージをお願いします。

大企業とベンチャー企業では、"言ったもん負け"と"眼の前の課題を粛々とやる"という大きな違いがあるように感じます。

大企業では成功しても当たり前。失敗すると陰口を叩かれたり、突然別の場所に飛ばされたりすることもあります。一方のベンチャー企業では、規模にもよりますが、課題が出てくることが普通で、役割や役職に関係なく、必要なことを感じた人が自発的に取り組みます。

多くの人が専門性を伸ばしたり、自己成長をしたり、創造的な仕事をしたいと思っていますが、大企業にいると、忖度文化のためにそれが実現できないことも経験してきました。しかしGLナビゲーションなら、そういった挑戦が可能です。特に知的好奇心が強い人には、ぜひ来てほしいですね。それが私からのメッセージです。

――ありがとうございました!

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