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書籍を出版します。

こんにちは。やまもとです。

来年2月頃に「インテリアの基本」の本を出版させて
いただけることになりました。

「インテリアの基本を解説する本を出したい」と
いうのは、この2015年の記事で書いていますから
7年越しの夢が叶います。

会社の第8期を終えます。

今月のブログでは、この「インテリアの基本」の本
を出すにあたっての経緯や、思いなどを書き留めて
おこうと思います。

「インテリアの基本」の本ですが、
いろいろと工夫をしようと思っています。

さて、あらためて整理していきましょう。

今回、出版を計画している本は「インテリアの基本」
をまとめた本です。

本のサイズは「B5判」と呼ばれるサイズで、
わかりやすく言うと、大学ノートと同じサイズ。
インテリア本などでも最も一般的なあのサイズです。

写真とテキストを中心に、すこしイラストなどを
入れながら、インテリア初心者の方に、手に取って
いただき、役に立ててもらえるような本を目指します。

こんな風に書くと、

「なーんだ。いわゆるインテリア本ね。」

なんていう声が聞こえてきて、そんなに期待もして
もらえなさそうな気もしますが、そこはやはりリセノ。

やっぱりすこし常識的な今までのやり方を疑って、
独特な本に仕立てていこうと考えています。

まだ情報は多くは公開できませんが、いくつか
ポイントとなる思いを、紐解いていきます。

従来の本と違うところは、主に4つです。

僕たちが作る「インテリアの基本」の本は、
従来からよくある本と、いくつか特徴的に違う点が
あります。

同じような内容の本を、いまさら出してもしょうが
ないですからね。

大きな特徴は、4つです。

様々なスタイルの紹介ではなく「言い切り型」

特徴のひとつは、僕たちが

「こうすれば、インテリアは素敵になる」

と思っていることを、潔く言い切っている点です。

一般的に「インテリアの基本」と銘打っている本を
手に取ってもらうとわかりますが、それらの本は、
インテリアの様々な情報を、網羅的に紹介することに
主眼が置かれています。

例えば、本の冒頭部分には、

「インテリアには、様々なスタイルがあります。
 ナチュラルスタイル、カントリースタイル、
 インダストリアルスタイル、北欧スタイル...」

といった具合に、インテリアというのは、こんな
風にいろんな種類がありますよ。という解説から
始まります。

そして、その後には「配色の基本」として、類似色/
反対色/補色/アクセントカラーなどの「色」につ
いての解説が来たりします。

そして、その後には決まって「導線の考え方」や
「家具のレイアウトパターン」が来たりします。

その後には「照明の種類」の解説が来たり、
「インテリアの用語解説」が来たり、おすすめの
「ショップ案内」が来たりするのです。

多くの「インテリアの基本」の本は、このような
構成を踏襲しています。

もちろん、これらはインテリアの基本として、
知っておくと役に立つ知識であるので、否定する
つもりはまったくありません。

僕もこのような本で勉強をしてきましたし、
うちの会社でも、新人メンバーには、これらの本を
支給して勉強してもらい、その本の内容から抜粋した
「社内インテリアテスト」を作って出題し、クリア
してもらうという課題もあるほどです。

ただ、今回ぼくたちが出版する本は、これらの本の
体系とは一線を画しています。

僕たちの本は、インテリア初心者に向けた「インテリ
アの基本」の本でありながら、上記で書いたような
内容は、一切ありません。

「インテリアの基本」の本と言っておきながら、
「むむっ!?」かもしれませんね。

ただ、それらの網羅的な解説をしないのは、ひとつの
大きな理由があります。

それはつまり「いろいろ紹介してもらっても、
結局自分はどうしたらいいのかわからない」という
のが、インテリア初心者の大きな問題だからです。

例えば、BEAMSのような服屋さんで、いろんな
素敵な服を店員さんに紹介してもらって、

「さぁ、自由に選んでくださいね!」

なんて言われても、服選びに自信がない人は、どれを
どう選んで、どう組み合わせたらいいのかが、とんと
分からないわけです。

インテリアは、服よりさらに「選ぶための経験値」
が極めて少ないのがほとんどの人ですから、いろん
な情報を並べられても、結局は選べないのです。

ですから、

「この洋服を、こんな風に合わせると素敵になりますよ。」

というようなコンシェルジュの様な立ち位置の人が
いてくれて、言われたとおりにやるほうが、正解に
ぐっと踏み出しやすいのです。

ですから、僕たちの本では

「あれも、これも、それもいいですよ。」

ではなく、

「ずばり、これを、こういう風に合わせたら素敵ですよ。」

ということを言い切ります。

そして逆に

「こんなのもありますよ。どうです?」

ということを提示しないことで、インテリア初心者が
迷うことなく、正解に近づけるような内容にしていきます。

「それじゃあ、わたしの個性が出ないやん。」

なんて意見も出てきそうですね。
でも、僕は最初はそれでいいと思っています。

インテリアの初心者が、この本の通りに、自分の部屋
を作り始める一歩を踏み出してくれればよいのです。

本屋さんでふと手に取って「わかりやすそうだな。」
と思ってくれて、中に書いてあるとおりに、一回
試しにやってみる。

そのお部屋に友人や恋人などが来てくれて、お部屋
のことを褒めてくれたり、そこで素敵な時間を過ごす
というような成功体験を、ひとつずつ積み上げて
ほしいのです。

そうした成功体験の最初にひとつを感じることが、
インテリアの楽しさを知るきっかけになり、そのうち
少しずつインテリアのことを考える時間が増えて
いって、数年後には、自分なりの個性を発揮した
インテリアを作り上げていく。

うまくなるって、結局そういうことだと思うのです。

そんな風になるための、わかりやすい一歩目を提供
する本を作ろうと思っています。

だからこそ「言い切り型」の本を作るのです。

完成形の紹介ではなく「方程式の提示」

2つ目の特徴は、完成系の紹介ではなく、方程式の
提示だという点です。

さきほどの「インテリアについて網羅的に解説して
くれる基本」の本と並んで、初心者が出会う本に
「素敵な完成されたお部屋を紹介してくれる本」と
いうのがあります。

むしろ、こっちのほうが何気なく出会うことが
多いと思います。

具体的には「Casa Brutus」「ML」「ELLE DECO」
「&Premium」「I'm home」などのインテリアや
ライフスタイル系の雑誌ですね。

テレビでは「住人十色」や「建物探訪」などなど。

Youtubeでも、最近は素敵なおうちを紹介する動画
も多いですね。

媒体は違えど共通しているのは「完成されたお部屋」
を見せてくれるという点です。

完成された美しいインテリアを見るのは、憧れと
ともに、イメージを膨らませるのにも、とても役立ち
ますから、これもインテリア初心者にとっては、
非常に重要なインプットではあります。

僕も、前述で紹介した雑誌やテレビ、Youtubeなど
ほぼ欠かさず見ています。

ただ、この「完成された素敵なお部屋」についても
今回の僕たちの本には、多くは出てきません。

なぜでしょう。
答えはひとつです。

「真似できないから」です。

これらの素敵なお部屋は、とにかく素敵ですが、
その素敵の要因は、実は「住宅」「内装」「高級」
であったりします。

雑誌やテレビで取り上げられるほどですから、
普通のおうちではなく、設計士さんがこだわって
設計したものであったり、高級な内装材が使われて
いたり、高級家具のオンパレードだったりします。

正直な話、ほとんどの人には真似のしようのない
ほどのお金がかかっています。

「あんな風にしたい!」と思っても、
最初の一歩が踏み出せないですよね。

ですから、僕たちは「賃貸のお部屋でも素敵に。」
というテーマで、何気ない内装のお部屋でも、こん
な風に組み合わせていけば、素敵になりますよ!と
いう方程式のようなものを提示していきます。

家具の選び方、色の選び方、サイズの選び方、
すべてにおいて、お部屋を素敵にコーディネートす
るための方程式があります。

それらをわかりやすく提示してくことで、インテリア
初心者の方でも、大きなお金をかけずに、とっても
素敵なお部屋作りができるようになるのです。

そして、さきほどの「言い切り型」のところでも
触れましたが、インテリア初心者が最初の一歩の
成功を積み重ねることで、いつか自分だけの素敵な
設計を凝らしたお部屋作りにたどり着くのもよいと
思っています。

僕たちの本は「最初の一歩」を軽やかに踏み出す
ための本なのです。

イラストではなく「リアルな写真」

そして、特徴の3つ目は、リアルな写真を中心と
した方程式解説の本であるということです。

今までも、インテリアの方程式を、わかりやすく
紐解いた本はありました。

例えば、

・お部屋を広く見せるための家具配置方法
・ごちゃつく部屋を解消するフォーカルポイント
・床の余白は2/3
・ディスプレイの基本 etc...

などなど、Before/Afterを載せることで、初心者で
も、ビジュアルで非常にわかりやすくなっています。

ただし、それらの本はひとつ大きな課題があると
僕は思っています。

それは、解説がすべて「イラスト」だということです。

散らかったBefore部屋/方程式できれいに片付いたAfter部屋

など、方程式を使うことで、お部屋の印象をぐっと
良くするポイントが丁寧に解説されているのですが、
残念ながら、それがイラストによる解説なのです。

インテリアは、ソファーやベッドなど、とても大きな
家具が絡んできますから、服などと違って、Before
とAfterを、実際に用意するのは、とても難しいのです。

ですから、どうしてもイラストに頼らざるを得ない
というのが、本音のところなのかなと思っています。

その点においては、僕たちは家具のECを主業として
いますので、専用スタジオも自前で建てましたし、
プロのスタッフも勢ぞろいしています。

ですから、今まではイラストでしかできなった
「ダメなBefore/改善したAfter」という表現を
リアルな写真で表現することが可能です。

その点において、今までの「インテリアの基本」の
本には成しえなかった、より分かりやすい本を
作ることができるのではないかと考えています。

「Webとの連動」で理解を深める。

そして、最後の特徴は、Webとの連動です。

今回の書籍は、基本構成が

  • ナチュラルヴィンテージの作り方
  • センスのいらないインテリア

という僕たちがWebメディアで展開してるものを
骨子としてまとめています。

ですから、書籍でよりわかりやすくまとめながらも、
Webでも参照できるようにします。

つまりは、本で読んだ内容を、Webで動画として
学んだり、逆にWebで見たものを、本として見返し
たり...という双方向性のある作りにします。

具体的には、本には動画のURLをQRコードにして
掲載しますし、Webの方には、本の〇〇ページと
いった感じで記載を予定しています。

「本」と「Web」を連携させることによって、
より深く、インテリアの基本を理解してもらえると
いいなと思っています。

出版で実現したいことは、変わらず
「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」

さて、ほかにも出版においての思いなどを、つらつら
と書こうと思ったのですが、本の特徴を説明するだけ
で、かなり長くなってしまったので、今回はこのく
らいにしておこうと思います。

僕たちのタグラインは、創業から変わらず
「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」
です。

書籍づくりは、今から約8カ月ほどかけて、出版社の
ディレクターさん、ライターさん、デザイナーさん、
カメラマンさんなどと、ともに作り上げていきます。

社内スタッフももちろん力を貸してくれますし、
リセノをご利用いただいてる方々にも、もしかすると
お力を貸していただくかもしれません。

今回の本の出版を機に、より多くの人が、インテリア
の楽しさを知り、素敵なお部屋で、心休まる時間を
過ごしていただけるようになればいいなと思っています。

どんなに大変な毎日でも、おうちが素敵だと、
ほっと心が休まりますからね。

良い本を作れるように、頑張っていこうと思います。

それでは、また来月に。

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