1
/
5

【創業ストーリー】僕がベンチャーを応援する理由

はじめまして。関西ベンチャー特化型転職エージェントとして人材紹介事業を展開するビズアクセル(BizAccel)という会社で代表をしています岩崎といいます。

弊社は創業2期目を迎えますまだまだ小さな会社ではありますが、今回、僕自身の起業の経緯をお伝えさせて頂き、少しでも弊社のことを知ってもらえたらと思い、以下に綴らせてもらいました。

初めての転職先での衝撃的な退職劇
私の起業の原点になるのはリーマン・ショックの影響もまだやや残る2012年に、初めての転職をした時の体験にあります。当時新卒で入社した50年以上続く老舗教育事業会社から、従業員数10名のまだまだベンチャー風土の色濃く残る人材会社に転職しました。

組織規模、社会的認知、成果主義の社風などこれまで180度異なる世界に飛び込み、なかなか成果に苦しみながらも藻掻いていましたが、短期で成果を求める会社方針の中でのパフォーマンスに苦しんだこと、そして会社風土とのアンマッチとも思える瞬間もあった中、結果的には試用期間を待たずして退職することになりました。

退職後に直面した社会の在り方
想定外の退職ではありましたが、前を向くしかない中、気持ちを切り替えて転職活動にのぞみましたが、そこで待っていたのは“挫折を許さない社会の厳しさ”でした。複数の転職エージェントに連絡するも門前払いを受け、転職サイトやHPなどから直接企業に応募をするも、短期での離職を理由に面接の機会も貰えない辛い時期が続きました。

挑戦に失敗はつきものとは言いますが、失敗を一切許容して貰えない社会の現実を目の当たりにしました。結果を出せなかった自分は、そんなにも社会にとって価値がない人間なのか、挑戦することは悪なのかと、かなり自暴自棄な気持ちになっていたことを昨日の様に覚えています。

挫折を受け止めてくれた「リクルート」という存在
何十社も不採用連絡を頂きましたが、その中で唯一、自分の挫折を受け止めてくれたのが株式会社リクルートでした。何十社も不採用を受けて背水の陣でのぞみ、「挫折した自分だからこそできることがある。僕を採用しないで誰を採用するんですか」と思いの丈を当時の面接官の方にぶつけたことを覚えています。

そんな自分を仲間として迎え入れてくださることを決断した当時の面接官の方には本当に感謝の気持ちが尽きないのと、不器用でも下手でもいいから目の前のことに全力で頑張ろうという思いでリクルートの門を叩きました(人材紹介、求人広告「リクナビNEXT」など中途採用領域のサービスを担当)。

▲リクルート入社当時に面接官をしてくださった上司、一緒に働かせて貰った同僚と

ベンチャーマーケットの「不」に触れる
あらためて人材業界に足を踏み入れ、関西のベンチャー領域を担当。そこで目の当たりにしたのは課題山積のベンチャーマーケットの現実でした。一見、華やかにも見えるベンチャーの裏側では、当時の自分の様に挑戦に挫折した後に再起の機会に苦しむ多くの求職者の存在、一方で資金繰りに奔走しながら苦渋の決断をされる起業家の方、人にまつわること以外にも色々な課題が山積。

世の中を変える挑戦は容易ではないことは勿論ですが、その過程で多くの人が挫折し、苦しんでいる現実を何とかしたいと考えながらも、リクルート入社当時に思い描いていた自分が形にしてい仕事とは程遠く、何もできない自分に無力感を何度も覚えていました。

顧客を支えたい思いからビジネススクールへ
リクルートに入社して数年経った頃、人材の採用・定着などに課題を抱えておられたある女性経営者の方と議論させていただく機会がありました。これまでの退職者の理由や事業の特性を踏まえ、定着に向けた組織再編などを自分なりに考えてご提案をさせて貰いました。

その経営者の方は僕のご提案を前向きに検討してくださりましたが、一方で組織論などの体系的な知見が不十分な自分の提案が裏目にでることで組織が悪い方向に転じてしまうかもしれないという強い恐怖感を抱いたのが本音でした。このままではいけないという思いが生まれた中、ビジネススクール(グロービス経営大学院)で会社経営の在り方を学ぶことを決断しました。

▲働きながらビジネススクールに通い、会社経営のイロハを学ぶ

ベンチャーマーケットの課題解決に本格的に向き合う
ビジネススクールでの財産はファイナンスなどの知識以上に、一緒に同じ釜の飯を食べた学友の繋がりでした。学友には起業家の方、将来起業を志す方、起業家を応援する支援家の方など色々な方とご一緒させていただきました。

起業家の抱える事業や組織の課題、起業を目指す上での将来への不安など、友人だからこそのより生々しい声に触れる機会が多くありました。当時、会社員として採用支援の仕事をしていましたが、その枠を越えた課題解決に向き合いたいと考えだしたのがこの頃かと思います。

自分が形にしたい未来を目指し、起業を決断
人生の限りある時間を何に賭けるのか考えた末、今の会社を起業する決断をしました。志高く世の中へ新たな価値の創造をめざす起業家、あるいはベンチャーの世界に思い切って挑戦される方の挑戦が一つでも多く実るように、挫折があったとしても再挑戦できる土壌を築けるように、そんな世界を形にしていくことを目指し、僕自身も一歩踏み出しました。

まだまだ創業2期目で経営者としてもビジネスパーソンとしてもまだまだ未熟ではありますが、ベンチャーの世界で挑戦する人達にとってかけがえのない存在になれるように、一歩一歩前進を続けていきたいと思っています。

最後に
ここまで僕の記事を読んでくださり、ありがとうございます。ビズアクセルでは「一人ひとりの挑戦が、未来を切り拓く」という言葉をスローガンに掲げています通り、みんながそれぞれの挑戦の一歩を踏み出せば未来は大きく変わると思っています。

すべての人が失敗をおそれずに、自分の心のままに新たな一歩を踏み出せる社会の実現を。この記事を読んでくださった方が何か一歩踏み出して貰えれば嬉しいですし、またいつかその背中を押せるような存在に弊社自身がなれますように、挑戦を続けていきたいと思っています。

ビズアクセル株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
7 いいね!
7 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング