1
/
5

シリウスブログ Vol.4(part.2) 「物流ロボットの検討プロセスについて」

Photo by Scott Graham on Unsplash

前回ブログ「物流ロボットの検討プロセスについて」の続き(Part.2)

Part.2 主な物流ロボットの種類と特徴について

GTP(Goods to Person)やAS/RS(Automated Storage and RetrievalSystem)に関しては、インフラとなる物流拠点の構築が大規模になることから、初期投資の規模も大きくなる傾向にあります。保管量も配送量も多い物流センターといった規模の大きな物流センターの自動化は、ランニングコストを踏まえても、長期的にメリットが出る可能性が高く、特に新規に倉庫を作る際などは検討の価値ありです。

中小規模のセンターの場合は既存のオペレーションと組み合わせた中で初期投資の改修に見合うだけの作業生産性を出せるか、中長期的な運営計画の中でランニングコストをどの抑えられる見込みを出せるかといったところが判断の分かれ目になるかと思います。

また、GTPやAS/RSは設置の際に、安全のための無人化区画の設定や既存エリアとの緩衝地帯を設けるための専用ラック設置といった作業が必要になるケースがあります。またロボットの種類によっては床面や壁面にバーコードや磁気テープといったガイド(誘導線)が必要になるケースもあり、投資の段階で現状復帰する際の費用なども考慮しておくと良いでしょう。

シリウス AMRは、初期投資のハードルが低いのが大きなメリットです。

買取もありますが、当社のRaaSモデルの場合、契約条件にもよりますが月8万円~10万円程度でサブスクモデルの支払いオプションを用意しております。つまりロボットの月額レンタルが可能なのです。またAMRの汎用性を活かして繁閑による導入台数の増減も可能です。

当社のお客様でもお試し的に数台を導入して、物流倉庫内の改善具合を効果検証しながら追加するプランを採用される事例もあり、他の物流ロボットやマテハン機器と比較してもコスト面から見た導入ハードルは一般的に低いです。

また棚の間を行き来する導線では、センサーとAIによる自律走行が大きな威力を発揮します。ガイドなしでの走行が可能になることで現状レイアウトの大幅な変更をせずに導入できる点や現状復帰費用を極力抑えられる点は自社保有・賃貸を問わず既存倉庫を運営されているお客様に好評頂いているメリットと言えます。

AMRについては当初からの設計思想の中で人との協働が据えられることもあり、GTPなどに見られる緩衝地帯を設ける必要はありません。当社が提供するAMRにおいてもお客様の作業状況に合わせたロボットの走行速度を導入時点で調整やロボットの走行区画を正しく認識するための現場設計をサポートしますので必要最低限の配慮で済ませられます。またメリットだけではなく、導入のリスクも事前に把握しておきたいところです。

(Part3に続く)

シリウスジャパン株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
同じタグの記事
今週のランキング
シリウスジャパン株式会社からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?