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シリウスブログ Vol.3 「AMRの設定と実証実験について」

自立走行型ロボット(以降AMR)の設定と聞くと難しいように感じられますが、シリウスAMRでは、ロボットの設定から実証実験まで3日間のうちに行うことが出来ます。それぐらい従来のオートーション型の機械と比べるとAMRの設定は「より簡便に行うことができる」のです。

今回は、AMRの設定と合わせて設定時から見る他のオートーメーション機器と異なる魅力についてもご紹介できればと思います。

AMRの設定は大きく分けて「倉庫管理システム(以降WMS)の商品情報やロケーション情報の紐付け」と「倉庫内レイアウトを走行するルート決め」の2つが存在します。

まずはWMS(Warehouse Management System)が持つ情報との紐付けです。人がピッキング作業を行うのに必要な情報と同じものをロボットに登録していきます。 商品についてはStock Keeping Unit (SKU)と呼ばれる在庫管理の最小単位で行い、商品コードや画像情報も合わせて取り込むことが可能です。

AMRでは本体に取り付けた端末で商品コード、保管ロケーションやピッキング数量を表示してピッキングすることが可能ですが、商品画像も合わせて登録することで ピッキングの間違える確率を減らすことができると考えております。こうした視覚的な情報を充実させる事で作業スタッフに対して教育時間を使わず作業に充てて頂く事が出来る為、当社としても画像を入れて頂く事をお勧めしております。(紐づけ方法については導入前に弊社担当者宛に設定用のデータを送付頂ければ初期設定は完了します。)初回のお客様でデータ量にもよりますが1~2営業日で完了致します。

必要な情報を再度まとめておきますが以下の通りです。

★商品コード ★商品名 ★ロケーション ★商品画像

続いては倉庫内レイアウトを走行するルート決めについてです。こちらも非常にシンプルな手順で設定が可能なため将来的にはユーザー側で全ての工程を行って頂けるよう想定して開発を進めております。

①倉庫内レイアウトマップの作成

AMRを起動させ、マップを記憶するアプリを立ち上げます。対象となるレイアウト内をAMRを押して走行するだけで走行エリア全体のマップの作成は完了します。技術的には本体に搭載した3Dビジョンモジュールと単眼LIDAR、超音波探知機等を使用しており、これらの工程をサポートしております。

②ピッキングポイント、開始位置、終了位置など停止ポイントの位置決め

ピッキングの開始、終了の場所やピッキング時の停止位置をお客様の業務要件に沿って設定していきます。ロボットを走行させながらロボットが持つマップ上に停止位置を一つ一つ登録していきます。その後ピッキングポイントについては前述したロケーション情報と紐付けを行います。ロケーション同士の感覚が狭い場合などは複数ロケーションで1つのピッキングポイントを使用することが可能です。

改めて設定が必要な場所をまとめると以下の通りです。

★ピッキング開始位置 ★ピッキングロケーション 

★ピッキング終了位置(一般的には梱包エリア前に設定することが多い)

これら①②についてはAMR本体の端末上の操作で完結し、300坪程の倉庫面積でしたら1日程度で完了致します。

上記の設定をAMR1台で行い、その他のAMRに転用することが可能となるため、一度AMRの設定が完了した倉庫現場については、AMRの追加導入も簡易に行えます。倉庫床面に磁気テープやバーコードを貼る他のオートーメーション機器と異なり、WIFI環境のもと、設定のみですぐに運用開始できるのがAMRの魅力です。

当社としても倉庫レイアウト変更時や物量変動時にユーザー自身でロボット設定を変更しやすい画面設計や操作環境を提供できるようAMRをハード、ソフトの両面で改良を重ねて参りますので今後にご期待ください。

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