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all made in Japanレザーバッグメーカー『アーバン工芸』との新たなものづくりへの挑戦

TIDE

地元の特産である革手袋づくりから創業し、時代の流れに乗りOEMでのレディースバッグ作りで成長してきたアーバン工芸。繊細なパッチワークを得意としながらも、ファッションがシンプル傾向になる中、バッグもどこでも作れるシンプルなものが求められる時代になりOEM発注も減少していく。さらにファッション市場の停滞感が増し、産地の同業ライバルも含めかなり苦しい経営状況に突入。今後は自分たちでハンドリングできる新たなものづくりへの意欲はあるものの、何をどう進めていけばいいかわからない状況。

私たちが会社を訪れた時には、事業承継予定者である内海常務はすでに自信を失っていた。就職していた東京からアーバン工芸に戻って、オリジナル商品を含めて様々な挑戦をしてきましたが、思い通りに進まない。商品だけでなく生産や人事を含めた内容も改革しようとしていたこともあったかもしれないが、特に自社のオリジナリティを活かした商品づくりを実現できず苦悩した跡を無数のサンプルから感じ取ることができた。しかし、常務は「東かがわを活性化したい」という思いと、「やはりバッグで勝負したい」という情熱はその当時から一つも変わらなかった。

アーバン工芸株式会社 香川県東かがわ市三本松 https://tideisturning.com/


一年に及ぶ常務へのヒアリングとスタッフの方々とのワークショップ、経営指針計画などを経て、ぼんやりしていたものづくりへのこだわりの片鱗が見えてきた。現在OEMではありながら自分たちが評価されているものづくりのポイント、他社が真似しづらいポイントを整理しつつ、徹底的にライバルになり得るブランドの製品を解剖しチェックしていった。その中で出てきたデザインのポイントは「パッチワークの内縫い」「カーブ形状のパッチワーク」ということであった。そこから導き出したデザイン原案は、到底実現不可能かと思われるデザインであったが、実現に向けて常務は会社全員が反対している中、丁寧に粘り強く口説いて回った。


新興国も技術が高まりつつある現在、Made in Japanだけでは大きな価値になりにくい。それでも我々はこの東かがわでものづくりを続けて勝負をしていかなければならない。答えは「瀬戸内」にあると考えた。革手袋からレディースバッグ作りに変容して現在のアーバン工芸がある。しかしこのままの現況では時代の速度についていけず衰退してしまう。やはりここで変化が必要である。その思いを瀬戸内の潮の流れを逆流させるほどの熱意でものづくりに挑むことを誓い「TIDE(タイド)」という名をブランドにつけた。The tide is turning(形勢を逆転する)という言葉からもその決意が伝わるブランドをつくると決めた。

自社ブランドTIDEでの初めての展示会に参加し、販売開始を前にして世界のトップバイヤーからのオファーを受けて、東京だけでなくフランス パリでの販売も決定。大手美容ブランドとのコラボ販売など様々な商談がまとまりつつある。
プレスリリースを正式に行なっていないにも関わらず、まだまだ地元メディア中心ではあるが、新聞やテレビなどメディア露出も。今後世界的ブランドと並べても遜色のないブランドになるために、販売ツール開発だけでなく、商品展開の戦略を進めていく。さらにはアーバン工芸自体の経営戦略も含めてじっくりと理想の会社に近づくために一つ一つ実現をしていく。

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