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ソフトウェアの開発者に必要なのは国語力である

開発者に必要なスキル。
それは国語力です。

こいつは何を言っているんだ?と思われた方がいるかも知れません。
開発者に必要なのはプログラミングスキルだ!設計力だ!コミュニケーション能力だ!などなど、ハードスキルやソフトスキル、上流フェーズから下流フェーズまで様々なスキルが必要であることは間違いありません。
ではなぜ開発者に国語力が必要なのか、私の持論を説明していこうと思います。

国語力とは何か?

まず、国語力とは何か?について定義していきましょう。

あなたは小学校から高校・大学に至るまで、「国語」の授業で日本語について学んできたと思います。
漢字を覚え、文法を習い、著者の心情を読み解いて感受性を高め、読書感想文や小論文で自分の感想や意見を整理して書いてきたことでしょう。

大人になって仕事に就くと、職種や役割によるので一概には言えませんが、読むことより書くことの方が多くなります。
毎日の日報であったり、会議の議事録、上司への報告書、企画の提案書など、自分以外の人に向けて文章を書く機会がたくさんあると思います。
この時、誤字脱字や文法間違いがあれば読んだ人は残念な気持ちになるでしょうし、納得しやすい提案書であれば読んだ人は判断をしやすくなり、気分の良い状態になるでしょう。

つまり、読み手のことを考え、わかりやすい文章を書く能力。
これが国語力だと言えるのではないでしょうか。

国語力とは愛である

相手の前提や理解度を想像し、相手が理解しやすいように相手に尽くした文章を書く。
これはもう「愛」がないとできないことでしょう。
「大人のための国語ゼミ」(著者:野矢茂樹氏)の中でも、「国語力とは愛である」と締めています。

軽い冗談のつもりで書いた文章が、受け取られ方次第でとんでもない事態になってしまった、という経験がある方がいるかも知れません。
お互いの顔が見えない状況では、文章の表現次第で良くも悪くも受け取られることがあるので、「愛」のある文章を書きたいものだと常々思っています(果たしてこのストーリーを読んでいただいた方が、愛を感じてくれるかは自信がありませんが)。

開発には愛が必要

開発を進めていく場合はどうでしょうか?
要件定義フェーズでは、ユーザーストーリー(※アジャイル開発における要件定義の手法)を書く際に、利用者のことを理解した上で、なぜこの要求が発生しているのかを深掘りしていきます。

外部設計フェーズでは、利用者の業務フローや操作性を考え、お客様に寄り添った使いやすさを追求した仕様を検討していきます。

実装フェーズでは、可読性の良い実装を心がけ、理解しづらい処理にはコメントを書き、名は体を表す適切な名前つけるなど、将来性や読み手のことを考慮したプログラムを書いていきます。

どのフェーズでも愛が必要ですね。開発作業は愛で溢れています。

結論

・国語力とは愛である
・開発には愛が必要

これらから導かれる答えは、開発者に必要なのは国語力である。となります。

少々こじつけ感があることは否めませんが、少なくとも私はこの考えが気に入っています。
文系・理系関係なく、愛がある方は開発者に向いていると思いますので、愛の溢れる職場で働きたいと感じた方は、ぜひ弊社までご連絡ください。

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