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【映像事業立ち上げの想い】映像のチカラで、関西の企業をBOOSTしたい!

「映像が持つ力で関西の中小企業に貢献したい」

私が15年前に自社で映像事業を立ち上げようと思った理由です。

日本の文化的魅力とその背景にある複雑な感情

高校1年生から28歳までの13年間、海外で生活していました。海外生活の初めは、西洋社会への憧れや羨望でいっぱいで、価値観がアメリカナイズされることがクールだと思っていました。

しかし、25歳頃になって突然、海外から日本を見る視点が芽生え、「日本はなんて美しい国なのだろう」と感じるようになりました。そして、「関西は本当に愛すべき所だ」という思いが強く湧き上がってきました。

それと同時に、「残念だ、もったいない、惜しい」という感情も湧きました。

私も含め、多くの日本人は基本的に敗戦からくる自虐的な歴史観を持っていると思います。戦後の復興は、アメリカの影響で加速し、一時は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われる時代もありました。

しかし、この成長は「ゼロからイチ」の西洋で生まれたアイデアを、日本人が独自に洗練させていきました。結果、日本はGDPで世界第2位にまで登り詰めました。

それでも、どれだけ経済が発展しても、根底には西洋へのコンプレックスがあるように感じます。その理由は、「オリジナルは西洋である」ということです。

これは、戦後のころからではなく、もしかすると明治維新の頃から日本人のDNAに刻み込まれているのかもしれません。

ニューヨーク​での経験

高校はスイスの日本人学校、大学ではオレゴン大学でジャーナリズムを学び、その後はフジテレビのニューヨーク支局で働き始めました。「めざましテレビ」でニューヨークのトレンドを伝えるコーナーの制作に携わりました。




「ニューヨークは世界の首都」とも言われ、世界のトレンドがここから生まれると言っても過言ではありませんでした。新しいサービスや商品が次々と登場し、消えていく。そんな輝かしいことばかりに触れていた20代でしたが、実際の生活では、日本では想像もつかないアメリカ社会の暗部にも多く触れました。日本人がニューヨークに抱くイメージは「セックス・アンド・ザ・シティ」や「ゴシップガール」の世界かもしれませんが、実際のニューヨークは貧民街もあり、移民が形成する多様なコミュニティがあります。街は汚く、道路は荒れており、クラブ街では危険な人々がうろついていることもあります。表面上はフレンドリーでも、人種差別を感じる場面にも遭遇しました。

最低でも2年に一度は日本へ一時帰国していましたが、そのたびに感じるのは、「安心感」と「日本特有の美しさ」でした。空港に到着した瞬間から、その美しさを五感で感じました。

日本の街、神社仏閣や史跡を訪れるたびに、日本特有の文化や美意識、こだわりや配慮、思いやりを感じました。

映像、そして関西の中小企業への想い

ニューヨークでさまざまな企業の取材をしていた私は、日本に改めて触れた瞬間、ニューヨークの企業に全く劣らないのに、なぜ関西の中小企業は輝けないのか、そのせいで関西経済が停滞しているのではないかと考えました。

ニューヨークの企業と日本、関西の中小企業との違いを深く考え、結論に至ったのは、「日本の企業は海外の企業と比べて魅せ方が十分ではない」ということでした。

28歳で帰国し、シードアシストに入社してからは、テレビ制作で培ったノウハウを生かし、関西に貢献できることを模索し続けました。

導き出した結論は、関西の中小企業に動画を手軽に利用してもらい、自社のマーケティングやブランディングを強化してもらうことでした。

事業立ち上げ当時と、映像業界

15年前は、中小企業が動画を活用することは一般的ではなく、制作には100万円以上かかることが多い状況でした。

しかし、技術革新により、カメラが手軽に使え、編集ソフトも使いやすくなり、簡単な動画ならば1日以内に作れるようになりました。

ニューヨーク時代には、取材した映像を即座に編集し、簡単なテロップを入れて放送する作業をしていました。3分以内の取材VTRを作るのに必要な実稼働時間は、撮影からカウントして約8時間でした。

この即パケレベルの映像制作のノウハウを取り入れ、魅力的な情報伝達を低コストで実現する「これまでにない映像制作の形」を提案し、事業をスタートさせました。

15年前は、料金形態をウェブサイト上で明示している映像制作会社はほとんどありませんでした。

その中で、どんな人にも分かりやすい料金形態をウェブサイト上で最初に明示するビジネスモデルを展開しました。

これからの映像事業について

紆余曲折はありましたが、15年間、このビジネスを継続してきました。動画も15年前に比べ、誰もが身近に感じるものになりました。AIの進化により、「見た目だけは非常にかっこいい動画」があふれています。

しかし、これからの動画のあり方について、私たちが重視するのは立ち上げ当社から変わらず、以下の3点です。

第一に、「本当にそのブランドを体現した動画になっているか」

第二に、「本当にそれで伝わっているか」

第三に、「コストパフォーマンスを最大化できているか」

つまり、プロの制作者が経験や技術を活かして考え抜いた「企画・構成」が大切だという事です。

これからの時代は、人間が脳で考えることがより重要視されます。

そんな時代に向けて、私たちは関西の企業を盛り上げるために、知恵を絞りながら貢献し続けたいと思います。

そして、関西の中小企業が世界へ羽ばたいていけるように、映像制作を通じて手助けをしていきたいです。

コロナ禍で、日本の伝統的な工芸品や布織物を世界に紹介する映像制作に携わったり、海外から日本的な映像制作を求められることが増えました。これらの日本と世界をつなぐ仕事は、私にとって非常にやりがいがあり、モチベーションを高めてくれるものです。これからも、このような仕事を継続していくために頑張りたいと思います。


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