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自己分析ってどう!? Zoom面接の背景は⁉ 就活の悩みを内定者と考えてみた Round.1

就活生のみなさん、こんにちは! 先日、インフォバーンの新卒採用を担当している松永隆志の発案で、内定者と「就活の悩み座談会」を実施しました。その心とは?

新卒採用をしていると、就活生の悩みを聞く機会が多くあります。その悩みに対して、採用担当者として自分なりに一生懸命お答えしているのですが、僕が企業側の人間であることに加えて、就活をやっていたのが10年以上前なので、適切なアドバイスができているのか不安になるときがあります。

どうすれば就活に悩む学生にヒントをお裾分けできるのか。そう考えていたところ、「そうだ! インフォバーンの内定者に就活時代の話を聞けばいいじゃないか!」と閃きました。
内定者が感じてきた悩みなら、今の就活生の悩みと近いに違いない。その悩みについてみんなで話したら、現役の就活生にも何かしらの発見があるものになるのではないか。

そこで急遽、内定者の方にオンラインで集まっていただき、「就活の悩み座談会」を開いたうえで、記事として今の就活生にお届けしようと思ったんです。(松永隆志)

こうして2023年2月28日に実施した座談会で、松永と広報担当の木下が、インフォバーン2023年度内定者のうち岡本未来さん、佐々木七海さん、冨川詩音さんからお話をうかがいました。

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インフォバーン内定者、3人集合!

まずは内定者3名の人柄を伝えられたらと思い、この1ヶ月で印象に残ったエピソードをお話しいただきました。

▲左から冨川詩音さん、佐々木七海さん、岡本未来さん

冨川詩音(以下、冨川):ついこの間、3年間お店でアルバイトをしていた「無印良品」を辞めました。オープニングスタッフとして採用してもらって、まっさらな状態から店をつくって、3年間続けていたんです。
その最終日に、一緒に働いていた後輩や先輩方から花束やお手紙をいただいたんですよ。あっさり終わるかなと思っていたら、帰り際に「ちょっと来て」って呼ばれて、ズラッとみんなが並んでいて。それで花束を贈られたときには、本当に嬉しかったです。「ずっと働いていて良かった~!」と思いました。

めちゃくちゃ素敵な話ですね。大学卒業も近いということで、佐々木さんも同じく、ずっと働いていたアルバイトを辞められたそうです。

佐々木七海(以下、佐々木):私も4年間バイトしていたファミリーレストランを辞めました。私はそのお店で歴代一位ってくらいに食器を割っていて、一日に割った枚数25枚という記録を持っているんですよ(笑)。
それからはお店で誰かが食器を割るたびに、「あっ佐々木さん、お皿が割れたね~」っていじられるようなキャラだったんですけど、後輩から贈られた色紙を読んでいたら、「クールでテキパキされていて」とか、「凛々しく働いている姿が印象的でした」とか書かれていてビックリしました。
お皿のこともあるし、いつも「次はこれやって」「あれやって」ってモゴモゴと口に出しながら働いていたので、格好悪い先輩だと自分では思っていたんですよ。だから、「そんなふうに見られていたんだ!」って。自分で自分に抱いていなかった印象が書かれていて、最後の最後に知る後輩からの印象に驚きました。

他人から聞く自分の印象が意外なときってありますよね。佐々木さんはハキハキしゃべられるので、「クール」と後輩から評されたのもわかるような気がしました。
最後に岡本さんは、お父さんがタイ在住らしく、しばらく滞在されていたとのこと。

岡本未来(以下、岡本):ほとんど1ヶ月、タイのバンコクに行ってました。仕事で父が住んでいるんです。それで滞在中に、父の職場の方と一緒に、ピンク色の蓮が一面に広がる湖に行ったんですけど、そのタイ人のお姉さんがInstagramガチ勢で(笑)。その湖に「水原希子さんが来ました」みたいな写真があったので、そのポーズを真似ながら写真を撮るプチ・コンテストみたいなことをして、楽しかったです。
あと、豚肉の鍋を食べたら、お腹を壊しました(笑)。父は身体がタイ仕様になっているので大丈夫だったんですけど、私は衛生的に厳しかったみたいです。

タイに長期滞在、羨ましいですね。いまのバンコクはかなり発展しているそうです。
そんな3人が、就活にまつわるアレコレについて語ってくれました。

自己分析ってどうしてた?

松永隆志(以下、松永):さて、就活についてのお話を聞いていきましょう。まず就活の定番「自己分析」ってどうしてましたか??

冨川:最初は全然わからなくて、「自己分析 やり方」とか検索してましたね。よくある性格診断みたいなのを受けたりもしたんですけど、どう答えたらどう診断されるか予測できるから、ついつい結果を想定した回答をしちゃって……。
「これじゃあ、本当の自分がわからないな~」とモヤモヤしたので、自分史を書き出してみました。Excelに小学校、中学校、高校、大学と分けて、その時々でやっていたこと、習い事とか、部活とか、印象に残っているエピソードとかを並べて、それにそのときの感情を書き出していきました。
そうしたら、「けっこう自分って負けず嫌いなんだな」とか、「こういうのが苦手なんだな」とか、わかるようになってきて。面接で質問されるときにも、「高校のときにこういうことがあって~」と話せるネタ帳みたいにもなったので、それが私が自己分析をやっていていちばん合っていたなと思うやり方ですね。

木下衛(以下、木下):そこにはポジティブなことだけじゃなく、負の感情も書いたんですかね?

冨川:そうです。自分だけのために書いたので、良い人ぶらずに。人には見せられないことも書いてました(笑)。

松永:なるほど。「人には見せられないことも書く」っていうのはポイントかもしれないですね。

佐々木:私は就活が本当に嫌で、スタートダッシュを切るのが遅かったんですよね。「本腰とは?」って感じで。一応、明るいほうかな、コミュニケーション能力は人並みにあるかな、熱中しすぎちゃうのは短所かな、とかやってはいたんですけど……。

そのあと就活で行き詰ったときに、エージェントの方に頼ったことがあって、ZOOMで何回か相談するなかで、2回ほど自己分析の時間を取ってくれたんですよ。「幼少期から教えてもらってよいですか?」って聞かれたので、バーっとしゃべったら、「ここでこういうふうに考え方が変わったんですね」とかアドバイスをいただきました。そこでプロの方から意見をいただけたのは、すごく良かったなと思います。

ただ、話していくうちに「つまりこういうことですね」って、就活に活かせるような方向性に無理やり舵を切られるようなところがあって、それが私は嫌で……。

木下:「私を勝手に要約すんな!」と(笑)。

佐々木:そうです(笑)。たとえば、小学生のときに書道でもらえた賞が銀賞だったとか、美術部でも佳作が多かったとか話したら、「それは佐々木さんに『勝ちたい』って気持ちが強いってことですよ」と言われて。「いや~、文字を書くのも、絵を描くのも単純に好きなので、そういうわけじゃないと思いますけどね~」って、ちょっと反発したりしました(笑)。
いま思えば、「無理やり舵を切られている」んじゃなくて、「そういう見方もできるよ」というだけの話だったので、自分は器が小さかったかなと……(笑)。

あと、自分でどんなに自分の中身を考えても、結局は外からの自分の印象とか、周りの受け取り方のほうが就活では重要なんじゃないかと思いまして。その時期、Instagramとかで、友達同士で互いの長所・短所をコメントとして贈り合うのが、プチ流行していたんですよ。それで、私も頼んでみようと友達からいろんな回答をもらいました。
そのなかで多かった意見はパブリックな私の印象なのかなとか、こういう長所もあるんだとか、知らなかった短所に気づいたりだとか。どういう受け取られ方をするかを知るには、SNSを使うのも手だなと思いましたね。

木下:一人きりでやると行き詰まることもありますもんね。でも、エージェントの方のアドバイスに何も考えずに乗っからなかったのは、むしろ良かったかもしれないですね。

松永:そういう違和感を感じたときにそのままにしない人は、インフォバーンに向いている気がしますね。

岡本:私は自己分析らしい自己分析はしなかったんですよね。実は、私は一度転学しているんです。そのときに、自分は何をしたいのか、将来どうなりたいのかっていう自己分析に近いことをしていて。あと、いまは芸術系の学部に通っていて、自分史みたいなものをつくってから作品を制作したり、自己分析っぽい内省作業を日常的にしたりしていたので、そのなかでなんとなくの自己分析はしていたんですよね。
それに、制作した作品を他の学生とか先生とかに講評される機会があったので、それが「岡本さんはこういう人だよね」「こういうことを考えているよね」って他者からの視点を定期的に知る機会になっていました。

松永:その講評のときに、「いや、違います!」「そのストーリーに私を回収しないで!」みたいなことってありましたか?(笑)

一同:(笑)

岡本:ありましたよ(笑)。「ちょっとあの意見は気に入らない、飲みに行って話そう」みたいなこともありました。

▲芸術系学部に通っている岡本未来さん

木下:自己分析のあとで、エントリーシートについてはどうでしたか?

岡本:就職指導課のベテランの方に見てもらったり、面接対策として模擬面接をしてもらったりはしてました。

佐々木:エントリーシートの中で、まっさらなペラ1のお題で「この枠に好きに自分を表現してください」っていうのがあったときは、「どこまでやっていいんだろう」って悩んだことがありましたね。結局、そこは落ちちゃったので、いまでも方向性すら正解がわからないんですけど、それを書くのは本当に難しかったです。

松永:「私の人生はペラ1には収まらないよ!」って?(笑)

佐々木:収めきれなかったですね(笑)。

木下:企業側の出題意図がわかりにくい謎の設問があると困りますよね。

説明会で受けた強烈な「学歴マウンティング」

松永:説明会はどうでしたか?

冨川:オンラインの説明会がほとんどだったんですけど、「チャット欄になんでも書き込んでください」って企業が多くて。序盤は「よろしくお願いいたします」って書き込みがズラーッと並んで、最後は「ありがとうございます」ってダーッと。私も必死に打つんですけど、みんなの必死さが最初は怖くて。

みんな「ありがとうなんて本当は思ってないだろうな、気に入られようとしているだけだろうな」って腹黒く見ていましたね(笑)。

企業によっては、「そういうのはなしで大丈夫です。聞きたい質問だけをお願いします」って言ってくださるところもあって、そういう企業に謎の好印象を抱きました。

佐々木:私はチャット欄で学歴マウンティングを見かけましたね。一回ビックリしたのが、みんなが「〇〇大学の〇〇です」って自己紹介の仕方をしていたときに、「ここに日東駒専以下っているの?」って打った人がいて……。

松永:えーっ!そんな人がいたんですね!

佐々木:「怖ッ!」って思って。「そういう人が受かるような会社だったら、こっちからごめんだ!」とか思っていました(笑)。

▲デザイン系学部に通われている佐々木七海さん

木下:佐々木さんは反骨精神がある(笑)。それは怖いですね。でも感じ悪くて落とされちゃったりしないんですかね。まあ、それもオンラインだと意図がわかりにくかったりする……オンラインでも雰囲気がわかる会社ってありましたか?

佐々木:けっこう説明会で会社の色は出るなと思いました。淡々と進めていく感じのところと、インフォバーンもそうでしたけど、フラットに雑談を交えて笑いもありつつみたいなところと。個人的には説明を聞いていて眠くなったら、自分にとって良い会社じゃないのかもと思っていましたね。

木下:「やべー寝ちった!」って(笑)。確かにそれは、自分にとって興味がないことの表れですもんね。

佐々木:あと、一緒に受けている人がスーツでビシッと決めている人ばかりだと、そういう層を求めている会社かな、そうするとちょっと違うかなとか。わりと説明会や面接で受けた印象は、私のなかでは大きかった気がします。

木下:やっぱり「服装自由です」みたいな会社のほうが、実際にフラットな雰囲気は感じましたか?

佐々木:いや、そこは罠だと思いました(笑)。「私服でいい=オフィスカジュアル」みたいなところがあるじゃないですか。でも、オフィスカジュアルってほぼスーツじゃないですか。

木下:特に女性はそうかも。

佐々木:本当に私服で参加して、「オフィスカジュアルじゃないんだ、お前」みたいな空気を察すると、「もういいや!」って思っちゃって。私は本当に良くない就活生だったと思うですけど(笑)。
言葉の綾の難しさは服装に限らず多くて、「ありのままを教えてください」とかも、「本当にありのままを教えてもな~」って思いました。言葉の意味を汲み取るのが、説明会の段階からやっかいだったなと思います。

「オンライン面接の途中で立たされる」という噂も

松永:面接で困ったことはありましたか?

岡本:私はZOOM面接で最初はすごく苦戦しました。オンライン面接のアドバイスとして、「PCのカメラのレンズを面接官の目だと思って、そこを見て話せ」と言われたんですけど、私はそれを意識しすぎちゃって。
レンズばっかり見て面接を受けていたら、逆に画面の中の面接官の方の表情をあんまり見られなくて、会話の双方向性がかなり損なわれてましたね。これはダメだってレンズを見るのを諦めたら、面接通過率が一気に上がったので、早く気づけば良かったなと。就活でいちばん後悔していることかもしれません。

木下:確かに、ZOOMでの会話は特殊ですよね。僕も自分が下を向くような映り方は気になっても、カメラを見てはしゃべれないですね。

本当にオンライン面接については、トンマナもわかんないですよね。最近始まったことだから、ノウハウもあんまりないし。みなさんは服装としてスーツを着てましたか?

冨川:着てました。あっでも、「自由」って書いてある会社は、ちょっとキレイ目な服を着る感じにしてましたね。

木下:でも、下はパジャマみたいな?(笑)

冨川:いや、なんか「立たされる」っていう噂が流れていたので、ちゃんと着ようと思って(笑)。

松永:実際に立たされた方はいます? まあ、いないですよね。

佐々木:だから私は、「これ絶対に立たされないな」って思ってからは、下はずっとジャージでした(笑)。

一同:(笑)

松永:面接用に機材をそろえたりはしましたか?

岡本:ライトを買ってみたんですけど、面接中にまぶしくなっちゃって、買ったけどやめちゃいました(笑)。

冨川:PCにパカッと挟んで、リングライトになるのを使ってましたね。友達が買っていたので便乗して買いました。日が落ちるとめちゃくちゃ暗くなる場所で面接を受けていて、午後からの説明会や面接は、まだ部屋が明るくても、電気をつけて、このライトをつけて、日が落ちても暗くならないように気をつけてました。あと、ティッシュボックスを下に敷いて、高さを調整してましたね。

木下:背景は白バックになる場所を選んで、バーチャル背景は使わないんですかね?

冨川:はい。そうしてましたね。

木下:でも、いま冨川さんの後ろに『FUDGE』が置いてあるみたいに、人柄がわかって良さそうですけどね。

▲冨川詩音さんの後ろには『FUDGE』が。ヨーロピアン・テイストが素敵なファッション誌。

冨川:あっ(笑)。私、モザイクが使えないんですよね。やると顔にもかかちゃったりして。だから、このままにしてます。

松永:確かに面接を受けてくれる方、ほとんど背景は設定してないですね。そういうマナーの常識が生まれているのかな。個人的には、「背景も映っているほうが話のきっかけが生まれるのに!」って思っているんですけど。

木下:就活生からしたら、服装もそうですけど、「マイナス情報になったら怖い」という想いが勝っちゃうんでしょうね。

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就活生に向けたイベントのお知らせ

ここでいったん終了です。読んでいただき、ありがとうございます! いかがでしたか? みなさんの悩みと同じ悩みもあったのではないでしょうか。近日中に続きのRound.2も公開予定なので、そちらもお楽しみに。

さて、ここでお知らせです!

就活生を対象に、採用担当・松永とインフォバーン内定者3名で「就活の悩みについて就活生と一緒に悩もう!」というオンラインイベントを開催します!

●イベント名
『就活の悩みについてみんなで悩もう!』

●イベント概要
就活生の悩みに現役人事と内定者が答えます。選考とは関係がないので、「業界選びに悩んでいる」「自己PRの書き方がわからない」など、どんな悩みでもOK。

●開催日時/方法
2023年3月23日(金)13時〜14時を予定/Zoomを使用したオンライン開催

●定員/参加費
30名/参加費無料

※インフォバーンの選考とは関係ありません。

参加ご希望の方は下記リンクからご応募いただき、「イベント参加希望」と一言いただければ、追ってZoomのURLをお送りします。ぜひみんなで就活の悩みについて考えましょう! お会いできることを楽しみにしています!
https://www.wantedly.com/projects/1271431

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