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【プロジェクト対談】控えめな担当者を転心させ、「らしさ」を顕在化したプロジェクトの極意

こんにちは!24卒内定者の舩田です。
今回は望月さんに代わりライターをつとめさせていただいております。

揚羽の事業は、お客様「らしさ」を一緒に見つけ、社内外へと浸透させる”コーポレートブランディング”を行っています。

今回は、言葉づくりからご支援したお話を、クリエイティブメンバーとしてご活躍された2人にインタビューをしてきました。


■お話を聞いたメンバーのプロフィール
 
・制作プロデューサー 西牟田和子
慶応義塾大学を卒業後、Web制作会社にて情報システム管理業務などを経験。
クリエイティブな仕事をしたく、映像制作会社へ営業として転職。上流工程であるブランディングに関心を持ち、制作プロデューサーとして、揚羽へ2020年入社。現在はマネージャーとしてメンバー育成にも関わる。

・ブランドコンサルタント 高野優也
映像の制作会社にて、PMと企画業務に従事。
2016年デザイン制作会社へ転職。企画営業から制作ディレクションまで幅広い領域を経験。
2020年揚羽へ中途入社。ディレクター・プランナーを経て、現在はブランドコンサルタントの中心メンバーとして活躍。


■インナーブランディングのプロジェクトフロー
今回のプロジェクトはSTEP1の言葉づくりから、STEP2の浸透活動をご支援したプロジェクトです



クライアントとワンチームになり、伴走するプロジェクトの始まり。

―本日はよろしくお願いいたします!改めて、プロジェクトについて教えてください。

西牟田:営業から聞いた話にはなりますが、当初は「採用のための映像を作りたい」というご相談だったそうです。しかし、ヒアリングをしていくと、会社の理念が明確でない部分があり「訴求点が聞き出せない」ということから、魅力を言語化する「言葉づくり」からはじめませんか?と提案に至ったそうです。

高野:思い返すと、言葉づくりは3ヶ月くらいで終わるだろうと言われていたプロジェクトでしたよね。

西牟田:でしたね〜。思ったより大変で、実際は半年程かかることになったんですよね。


ー採用の相談から、コーポレートブランディングを提案することもあるんですね!


ブランド共創“パートナー”として、プロジェクトチームをつくること

ー受注後は、どのような流れで進んでいくのでしょうか?

西牟田:私は、言葉づくりとWebサイト制作を進行する、制作プロデューサーとして関わりました。入社して半年ぐらいで、初めてメインで任された案件だったんです。

加えて、言葉づくりに関わる担当者の方は、「理念は代理店や経営陣が決めるものだろう」と、心のどこかで思われていたようで、窓口としての役割に徹されていました。

そのため、インタビューなどを踏まえ、フレーズも複数提案しても、「なんか違うんですよね、、」の繰り返しで決まらず。

どの言葉も受けいれてもらえない期間が続き、プロジェクトは難航しました。

私も、渾身の提案も刺さらず、何が違うのか、明確に聞き出せない状況に対し、もどかしさを抱えるチームメンバーと、担当者の方との調整に、頭を抱えていました。

そんな苦しい状況の中でしたが、クライアントにも伝えるべきことに気づいてもらう必要で、「ミッションビジョンバリューって、こうですよね。」「現場で働いている人に響く言葉でないといけないですよね」と根気強く、コミュニケーションしました。

すると、ずっと控えめだった担当者の方も、「会社の価値も、未来も自分達で決めるものだ」と、自分の言葉で会社の価値を考えていただけるようになり、自分ごと化して捉え、強い意思を持って、社内の方と交渉してくれるようになりました。

最終的に、社長プレゼンの際には、担当者自らがプレゼンし、作った言葉に対するネガティブなフィードバックがあったときも、「言葉は経営が決めるものでは無く、現場に共感されるものであるべきだ。」ということを発言されており、かなり心強い存在となっていました。


高野:プロジェクトにとって大事な変化ですね。このプロジェクトがきっかけで、担当者の行動が変化した瞬間だったと思います。

 西牟田:このプロジェクトで、目の前の担当者1人を巻き込むところから、ブランディングは始まるのだと気付きました。そのため、姿勢が違うんじゃないかと思ったら説得したり熱意を伝えて、クライアント側も1つのチームにすることが大事であることを学びました。

ー西牟田さんにとっても成長のきっかけになったプロジェクトなんですね。




「クライアントらしさ」が伝わる表現とは

ー言葉ができた後は、何をするのでしょうか?

西牟田:言葉ができた後から、浸透させるためのコミュニケーションツールをつくっていきます。
例えば、映像やブランドサイト、ポスターなどです。
そのタイミングでクリエイティブディレクターとして、高野さんに入ってもらったんですよね。 

高野:そうですね。
ミッションビジョンバリューを、いかにクライアントらしく表現し、伝えていくかっていうところから入りました。

まずミッションビジョンバリュー策定で出てきたキーワードが表現のヒントにはなりますが、その他にもそのプロセスで吸い上げたアンケートやワークショップのサマリーなど、あるものには一通り目を通します。できるだけクライアントの状況を理解してから、どのような表現がクライアントらしくなるか、を考えます。ある程度自分の中で方向性を持った上で、アートディレクターとデザイナーとディスカッションしていきました。それで出てきた複数案の中から、まずは社内で着地点を擦り合わせていく流れですね。

クライアントも、明確にミッションビジョンバリューなどの理念を言語化した経験はなかったものの、社内の制作物などは既にあって、そこから何となく、自分たち「らしさ」みたいなのは感じていたんですよ。クライアントらしさを表現するためには、そのイメージや感覚も汲み取って、僕自身も、クライアントや、社員の感覚をもつべきだと思っています。なので、ミッションビジョンバリュー策定時の資料など、あるものは読み込んで、クライアントの状況を踏まえて、これから伝えるべきことをしっかりイメージできるようにしておく必要があると思います。

クライアントの理解度が、このワンチームで一番高いからこそ、「これが最も『クライアントらしい』クリエイティブなんだ」と提案できるんだと思います。

クライアントはもちろん、チームメンバーも全員が納得できるまで具体化をクリエイティブ面でリードするのが、このプロジェクトでの僕の役割だと思っています。


ー揚羽のクリエイテティブディレクターとして、重要だと考えることは何ですか?

高野:
このプロジェクトでは、「クライアントらしさ」の表現開発をリードするところですかね。

僕は良いと思ったものしか、うまく提案はできないんですよね。逆に、僕が良いと思わないものは提案できないと思っていて、そういった善し悪しを判断し、決定していく仕事は責任があってやりがいがありますよね。そう言える自信を持ち続けるのも、ちょっとプレッシャーではありますけど、その威厳を保ち続けたいですね。

そのために、常にあらゆるものにアンテナを張っています。

とにかく「評価されるものを作りたい」「もっといいものを、より良いものを作りたい」みたいな想いが根底にはあるんですよね。

西牟田:クリエイターっぽいですね。ものづくりへのこだわりが非常に感じられます。





揚羽だから貢献できたこと

ー最後に、このプロジェクトで発揮した揚羽の強みは何だと思いますか。

西牟田:伴走力ですかね。ずっとお話を聞き続けて、対話しながら作り上げていくところだと思います。普通、「なんか違うんですよね、、」と何度も言われたら、めげたり、提案を諦めたりしてしまう人もいると思うんです。

高野:僕は、ブランドとなる言葉をつくるところから、クリエイティブとして表現するまで、一貫して丁寧に連携したことで、アウトプットの納得度がより高められたことですかね。

このプロジェクトに関しても、ブランド要素を根こそぎ引っ張り出して、聞いたもの、得たものを全部聞き漏らさないようにきちんとチームメンバー全員で連携できていた思います。

根本をちゃんと理解しているからこそ、表面的でない、「クライアントらしい」アウトプットとして、全員が納得感を感じながら進めていけました。



ーただ言葉を作って、クリエイティブを納めるだけでない。
目の前の担当者1人から、深く入り込んで伴走するからこそ、採用ブランディングや他の案件にも繋がったプロジェクトになったんですね!素敵なプロジェクトのお話を聞けて楽しかったです。ありがとうございました。

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