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将来に関わるストーリー

はじめに

高校時代は『ファウンデーションシリーズ』の大ファンで、それ以来に技術や将来の話にはすっごく興味を持っています。この文章は、私が将来に対してどのように思い、なぜそう思ったきっかけとなる本を紹介したいです。

カバーに移るのは私が学部二年生の頃、先生に勧められた本です(当時読んだのは中国語訳のバージョン)。著者のレイ・カーツワイルさんによりますと、「シンギュラリティ」とは技術的特異点で、その特異点において、今までの産業革命よりも、大きく人類史を変える革命です。その理論の裏付けにあるのは、収穫加速の法則という、技術進化の理論です。

技術進化の行く末

収穫加速の法則を一言で説明しますと、機械の計算能力Yは、Y=a^tのような指数的形で進化することです(a>1)。具体的な形には、以下の図でご参考いただければと思います。

図にあるSingularityポイントは、著者の予測によりますと、およそ2045年らしいです。その点を超えますと、技術の進化はますます速くなり、以前100年ほどかかる機械の発明も、将来は1年だけで達成できそうです。しかも、その進化は更に速くなり、いずれ1ヶ月、1日まで短縮されることが予想されます。

なにか起こりうるか

今まで大企業が誇りを持つ技術による参入障壁も、将来には容易に崩されそうです。よって、既存の技術による競争優位は、いずれ意味がなくなります。

代わりに、技術開発力による競争優位が、ますます重要となってきます。開発により多く力を入れる企業であるほど、どんどん革新を起こることができ、競合他社との差も著しくなりそうです。

企業レベルだけではなく、国家間の競争もそうです。もしその理論が本当に正しい場合、技術開発に優位の持つ国は、今後他国との差もますます広げられます(技術知識がオープンされていない場合)。ゆくゆくには、国の間の格差が更に広げられ、ひっくり返さないほど、絶望的な状況になるかもしれません。

しかし、それはただ一つの可能性に過ぎません。私はこの可能性を先生に質問してきた(私にこの本を勧められた先生)。その時、先生はもう一つの結末を話しました。

もう一つの結末

確かに、技術知識がある程度オープンされない場合は、国の間の格差は更に広がれそうですが、必ずしも戦争などに至るわけではありません。

そもそも、戦争が起こる原因としては、資源の奪い合いがメインと考えられます。ただし、技術の進歩によって、足りない資源問題が一掃された場合は、奪う必要も、戦争する必要もいなくなります。

そいう意味では、技術進化のもう一つの結末は、明るく、全世界が協働する未来かもしれません。

信じるか信じないかの話

レイさんの理論はあくまでも推論であり、厳密的証明はありません(ただし、いくつかの現実の裏付けがあります)。よって、批判や反対意見もあり、それに関しては、私はもっともなご意見と思っています。

ただし、技術の進化がますます速くなるのも、すでに体感できる現実となっています。私はまだ小学生の頃、SiriやAmazon Echoのような製品が出てくるのはまだ遠い先と思っています。しかしそれがすでに現実となり、これからも世の中を変えていくと思います。