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就活

僕は就活をしたことがない。

というか、本来なら2018年末くらいまでに就活を終え2019年から始まる新生活へ向けワクワク、ドキドキすべきはずだったんだけど、いろいろあって就活をしなかった。

なぜ就活をしなかったか、それは僕が教員志望だったからだ。中学校の時から教員になりたかった。教員になりたい!教員志望!と言っていれば、親や周りの大人、友達などが、『すごいね』、『偉いね』、『頑張らなくちゃね』というようなことを言ってくれていた。それだけで、気持ちよかった。そんな気持ちのまま、いざ教育実習をしなきゃいけない、となった時、怖くなった。そこで、よく考えてみた。

教員になりたいのか? →多分なりたい。中学校の時から、なりたいと思っていたから、なりたいはず。


教員になりたい理由

・大人になっても給食を食べられるという優越感

・部活指導とか楽しそうだなあ

・道徳とか、ああいう授業、人を感動させられるような感じ、いいなあ

・教員という地位、医者や弁護士には劣るけど、割と人に尊敬されるなあ

・あの先生みたいな感じで生徒と楽しくやる感じ、いいなあ

・あの先生のようにはなりたくないな、俺が変えてやるぜ


ってな感じで、教員になりたかった。でも、現実問題として、


・教員として、日々の教材研究、授業をしたいのか?→ 教員になったら、やらなきゃいけないからやるけど、どうしてもって感じではない

・教員の給料は? → めちゃくちゃ普通 土日潰れる 給特法キモくね

・40年間くらい教員として身を捧げられるのか? → 結構きつい

そもそも勉強めっちゃ苦手じゃない? → 確かに、人に何か教えられるほど英語が得意でもいないし。

・字、めっちゃ汚くね? ・ めっちゃ汚い


とまあ、一言で言えば、『教員向いてない問題』に気づいてしまった。今まで、何となく教員になりたい、という風に自分に思い込ませていたのかもしれない。この時点で大学3年の冬くらい。

『やばいな、就活しようかしら。』とは思ったが、中学校から大学3年の冬まで教員になりたい!をしていたから、それ以外の仕事のことなどはよくわからなかったし、興味関心の湧くものもなかった。

とりあえず、世の中のこと何も知らないし、調べてみるか、ということで、ビジネス書を適当に何冊か読んでみた。今までの世の中への文句、今世の中がどうなっているのか、これからどんなことが起きるのかの予測など、たくさん書いてあった。革命のファンファーレ、多動力、、嫌われる勇気、お金2.0、10年後の仕事図鑑、人生の勝算、君たちはどう生きるか、金持ち父さん、貧乏父さん、これからを稼ごう、新世界、夢をかなえるゾウ、手紙屋、独学プログラマー、、、

などなど、だいたい本は300冊くらい読み、毎日20個くらいのニュースサイトを閲覧しまくった。

結果、『AIに取って代わられそうな職業はやめておこう。好きなことをしよう。就職しないほうがよくね。プログラミングを学んでフリーランスとかもいいね。』みたいな感じになった。確かに、2020年から英語、プログラミングが小学校で必修になるから、そこそこの技術があれば、やっていけるかな、と思った。でもまあ独学じゃあ、Progateやドットインストールをやることくらいはできるけど、次どうしよ、となり、つまずいた。 

起業してみようかな、とも思ったけど、指南役になるような知り合いもいないし、起業は難しくないとは言え、結局色々大変そう、と言うことで、ああ。。どうしようって感じになった。この時点で2019年春くらい。

それから何となく、今に至る。 

僕の好きなことは、野球を見て、サッカーを見て、パソコンをカチャカチャして温泉に行ってテレビを見て寝る。みたいな感じだから、そんなにお金はかからない。服はユニクロの普通の普通みたいなやつでいいし、食事はすき家の牛丼が一番食べてて気持ちがいい。

とりあえず、このままフリーランスと言う名のフリーター的な感じで、何となくバイトをしつつ、好きなことをしていければいいかな、とも思ったけど、やっぱりもっと面白いことがしたい。今は今で楽しいけど面白くない。幸せではないような気がする。

結局、この葛藤の中で、僕は人と違う、何か特別な人間ではない、と言うことに気付けただけでも良かったのかもれない。

成長したい。 人と関わりたい。おもろい仕事がしたい。誰かのためになりたい。