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時間を味方にする不便な場所巡り

人里離れた場所で地域に根ざした起業家を応援するSohoを運営している。2001年に竣工してすぐに廃校になった校舎を利用している。建物の名前は”BabameBase”。Sohoになって5年が経った。のべ18の起業家が入居し、現在も8社が利用している。

BabameBaseはとにかく立地が悪い。最寄り駅の八郎潟駅まで車で20分。バスはなく、歩いたら2時間以上かかる。役場までも車で10分。そんな山間にある廃校でなにをしようかと思いを巡らせている。

こんな山奥に引きこもっていても仕方がない。考え事をするには、遠くに行くに限る。客観的に立ち位置を把握するのに、情報を集めて”頭”で整理すればできるかもしれない。でも、田舎では”手で考える”ほうが暮らしにあっている。体を動かして、手、耳、鼻、肌で感じて、身体で考える。

見てみたい場所はいくらでもある。うちと同じくらい、それ以上に不便なところで、長く活動をし続けている人たちに会えば、わかることがあるはず。不便な場所を巡る都合で、考える旅は車で行くことにした。

旅のテーマは「不便な場所で時間を味方にする仕事」です。田舎はアジール(asile:無法地帯)だ。世界のルールから外れたとき、人はなにを創造するのか。BabameBaseは6年目で、これから5年間は私たちが運営していく。都市・資本主義の5年間と田舎の5年間は意味が違う。この5年と戦うのではなく、5年という時間でかけがえのない場所にこの場所を変えていきたい。

ということで、、秋田からぐるっと一廻りして行きたかった場所を巡ってきました。不便な場所で考えた他愛もないエッセイとしてご覧いただければ幸いです。(これから1つずつ巡った場所の記録をあげます!)

旅路

1.地元にも移住者にも等しく同じ時間が流れれる場所 長野県長野市 1166bp

2.距離を超えて商いを問い続ける場所 長野県東御市 わざわざ

3.空白の時間を取り戻した公共施設 長野県東御市 問tou

4.作り手がかけた時間を壁一面の本棚へ 長野県松本市 栞日

5.ものとひとが関わる時間 岐阜県多治見市 ギャルリ百草

6.30年かけて点が線になったcafe 栃木県那須塩原市黒磯 1988 Shozo Cafe

7.静かな楽器のような空間 栃木県益子町 Starnet

番外編:

8.愛知県蒲郡 森、道、市場

9.長野県塩尻市 スナバ

10.愛知県岡崎市 OkaBiz

11.岐阜県 タイル美術館

12.栃木県那須塩原市 アートビオトープ那須

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