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インフォメーションデザイナー

どんな人間か

私の原点は、「やりたいことがある人をサポートすること」。


幼少の頃、近所に住んでいた一つ下の"ともちゃん"に自転車の乗り方を教え、乗れるようになるまでサポート。私が手を放しても漕ぎ続けられた後ろ姿と「乗れた!」という喜びの声がとても嬉しかったのを覚えています。


私の得意技は「整理と説明」。


父方の祖母は耳が遠く、補聴器をしてもなかなか聞こえませんでした。しかし好奇心旺盛なおばあちゃん、「あれは何?」「どうやってるの?」などと私によく尋ねてきます。多くの要素から情報を抽出し、要点を整理したうえで、大きくはっきりと少ない単語数で伝えることでやっと伝わります。その訓練のおかげでしょう。後に塾の講師などで人に説明するのが得意になりました。


もうひとつの得意技は「発想と実行」。


欲しいものをなんでも買ってもらえるという環境ではなかったためか、遊びを自分で考え、おもちゃを自作し、足りない部分は脳内補完、みたいなことが当たり前な育ち方をしました。そのおかげでしょう、ふだんからまあ、いろいろと思いつきます。自分の部屋に机がないので組み立て棚の棚板と椅子を組み合わせて自作。娘に読み聞かせる絵本が尽きたら物語を自作。即興型オリジナルストーリー「タケチのぼうけん」は216話まで行きました。「買おう」と考える前に「なんとかしよう」と思うのがクセとなっています。実用性は買ったもののほうが高いということは多々あるんですが、ひらめきと自作が快感、という面があるんだと思います。


どんなことしてきたか

そんな側面は、仕事のキャリア形成にも大きく影響しています。


キャリアスタートは塾講師として新規教室の立ち上げ。

大きな組織でパーツとして働くよりも、まずは経営とは何かをすべて体験できる環境に身を置きたいとの考えから。社員は塾長と私ひとりという中で机を調達し、チラシを作り自ら手で配って回り、入塾の説明を行い、ひとりひとり生徒を増やし、授業を行って。経営を軌道に乗せるまでを学びました。


次に、時代としてITが必須になることは目に見えていたので教育とITの掛け算であるPCスクールにオープニングスタッフとして参画。

売り上げとコストに責任を持つ校舎責任者の立場で売り上げアップとコストダウンとスタッフマネジメントと運営を切り盛りしました。郊外校舎だったため売り上げではどうしても大型校舎に敵わなかったのですが、利益率で約20校舎中2位を獲得するまでに。郊外校舎ならではの運営の工夫や体験授業の形式変更などたゆまぬ努力は実を結ぶのだと自信を深めることができました。


次に法人相手の課題解決を経験しようとIT業界のコンサルタントを目指して業務パッケージベンチャーへ。

とても自由で裁量のある環境であったことと自らの提案と実行がマッチし、導入手法の整備やツールの創出、マニュアルリニューアル、評価手法の標準化などで貢献することができました。それらの経験を通じて自らの強みと興味が「情報デザイン」という分野にマッチすると見出し、UIUXデザイナーとして新製品立ち上げプロジェクトに参画。デザインガイドラインの整備や開発者の情報入手生産性の向上施策などを手掛け、今に至ります。


情報デザインの分野では、自らの手で世の中に価値を提供しようと思いたち、「早朝・深夜やってる本屋マップ」をリリース。

自分自身が本屋好きであり出勤前、退社後に立ち寄れる本屋の情報が欲しいと思いネット検索するものの、思ったようには情報が手に入らないことを体験しました。ならば自分で設計して提供しよう!と作成を開始。出勤前に寄りたいので10時以前に開店している本屋さん、残業しても寄れるように22時以降に閉店する本屋さん。ここまでは検索で情報が得られました。が。実際足を運ぶと思ったより規模が小さかったりし、本当に欲しい情報はその本屋さんの規模や特徴であると理解。規模まではネットにないので・・・23区内で早朝深夜やってる本屋さん全てに足を運び歩数計測。それを載せました(笑)。Googleで「朝 本屋」と検索するとトップに私の記事が出てきます(2019.1月時点)。毎日数百アクセスのあるこれらの情報は世の中に価値提供できていると感じられ実に満足しています。


これからどうしていきたいか

次に手掛けているのは、「インフォマップ」。この記事のカバー画像になっている、ポコポコ丸が浮かんでいるものです。

「情報を俯瞰して把握できる」「自分の思考に沿っており、脳内となるべく近い構造で情報を扱える」のが特徴のブックマーク兼情報整理ツールです。自分の脳内の構造とあっているのでぱっと見つかり、また記憶整理の役にも立つ。ブックマーク放り込んでおけばAIが整理提案なんかしてくれると尚可。さらには今世の中にない情報に対して、「ここに情報欲しい!」と意思表示しておくと、それをユーザーの声として収集、声が集まったり対価を払うことでコンテンツクリエイターや出版社が記事や本として作って届けてくれる、なんてのができたらいいなと思い試行中です。


これらの私の強みや特徴は、「インフォメーションデザイナー」「インフォメーションアーキテクト」「UXライター」などの職種として確立されつつあるようです。


仕事としてそれらに携われたら幸せだなと思います。