杉村 侑起

地元、高知県の調味料専門小売店としてAmazon物販事業を経営しておりました。 事業初期には食品全般を取り扱っておりましたが、ECモールの小売業界では価格以外で商品を差別化することが極めて難しく、またそのコストパフォーマンスを考慮すると、利益率の高い調味料専門店としての特化が必要と判断し、その方向へとシフトしました。 しかし、自己成長と市場の変化という観点から、現行の形態を続けることが費用対効果の観点から見て適切でないと判断し、事業の撤退を決断するに至りました。

海外オークションサイトebayを活用した中古品の輸出販売事業になります。 主な取引先としては、北米、ヨーロッパ、そしてオーストラリアといった地域を中心に、BtoC向け小売業務を展開しております。 国内のECモール市場においては、自社商品を持たない小売業としての競争力維持は困難と判断し、海外輸出販売に方向性を切り替えました。 しかし、新品商品の価格競争は、資金力の制限がある個人事業主にとって大きな障壁であります。 また、海外先進国、特にアメリカでは、顧客ファーストの文化が強く、返品を積極的に行う風潮があり、れに伴う高額な国際送料や関税は、赤字リスクをもたらす可能性がありました。 これらの問題を解決するため、相場が不確定であり、同様の状態の商品が存在しない、利益率の高い中古品市場に注力しました。 さらに、中古品に関するクレームに対応するため、自動メールによる期待値調整や24時間体制のカスタマーサポートを構築しました。 これにより、クレーム予防と対処力を向上させ、欧米諸国への輸出販売を成功させてきました。 一方、輸出物販には梱包や輸出書類準備、顧客対応に大量の工数が必要となります。 そのため、クラウドソーシングを活用し、業務委託による組織体制を確立しました。 国内外の専業主婦の方々を採用し、10人ほどの業務委託のチームを組織することで、1日の業務時間を効率的に3時間以内に抑え、さらに、売上も一人運営時から3倍まで拡大することができました。