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仕事の原則

Photo by Will Norbury on Unsplash

 仕事において大切なこと、心がけること、はたくさんあり人それぞれだと思います。その中で、私が最も重要視し成果が出たと実感している「3つのポイント」をご紹介したいと思います。

学習、共有、カイゼンの精神

 世の中はITに関わらず様々なことが変化しています。変化により要求される事も変化し、それに適応できない組織は廃れていくと思います。そこでまず重要になってくるのが「学習」することです。変化を学習することで、まずは変化の善し悪しを判断する知識が身につきます。その変化を判断し思考し、かみ砕いて仲間に「共有」することで仲間も変化に対応することができます。そうすることで自然と「カイゼン」に繋がり、結果として組織がアップデートされ続けていきます。

 これが変化に強い組織の根本です。変化し続ける要求に対応できるため、事業のグロース速度が飛躍的に向上します。

 この考え方はプロトタイプ思考やスクラムに近いと思います。まずはトライしてみる。よかった点、悪かった点、続ける点を洗い出し共有、カイゼンを行う。これを連続的に行うことが重要です。

 いろいろな人と関わってきましたが、そもそもの「学習」すなわちインプットを実施していない人が多いと思います。本を読んだり、自分には関係なさそうなニュースを解読したり、まずはインプットしてそれを基に思考する事が重要です。

チームで成果を上げる

 世の中の組織ではチームを重視していない風潮が見受けられます。(口ではチームと言いながら行動が伴わないパターンがほとんどです。) そもそもマネージャーがチームを重要視していない、チームマネージメントを学んでいない、などなど根本的な原因があり悲しい限りです。

 なぜチームなのか?という話ですが、そもそも個人でできる範囲には限界があります。強みも弱みもあります。それを上手く補い、1+1=10にできるのがチームです。はっきり言ってしまえば、チームマネージメントをしないマネージャーは不要です。

 ではどうマネージメントすればいいの?という話ですが、ポイントは2点あります。ポイント1は「強みにフォーカスする」という点です。日本企業では古来から弱みを対策してきました。弱みの対策はとても疲れます。そんなところに日々の労力をかけるぐらいなら、弱みを補い合えるメンバーでチームを構成すればよいのです。例えば、私は日々コツコツ、決まり切った同じ事を続ける事が苦手です。新しい取り組みを考え共有しカイゼンしていくことは得意です。であるならば、逆の特性を持った人とチームを組めばよいのです。役割分担をし、業務にあたれば弱みは即解決、お互いの強みがかけ算されます。(これは実例です。) ポイント2は「前向きミーティング」です。みなさんミーティング好きですか?ほとんどの方がミーティングは不毛だ、と思っているのではないかと思います。ミーティングほど皆が納得して物事を前に進められ仕組みはないと思います。

 ミーティングの実施方法ですが、ここでもスクラムの考え方を取り入れています。(みなさんスクラム本を是非読んでください) 週次でメンバーの振り返り、来週やること・やりたいこと、問題相談や共有事項を行います。この際、愚痴や深掘りにハマっていきやすいのでファシリテーターは要注意!深掘りは別の会を開いて行いましょう。このミーティングでアクションプランと問題点を洗い出し、特に解決しなければいけない問題については分科会を開きアウトプットを出します。こうすればメンバーが何をやっているのかを把握、何で悩んでいるのかを把握、アクションプランの決定、問題解決への道筋、メンバーの納得感が得られチームが前に進みます。ぜひ皆さんもショートにチームミーティングを試してみてください。

目的、意義を伝え共有する

 昨今、OKRが流行っていると思います。やはりOKRの考え方は組織を作り上げていく上で必要だと思います。特に重要だと思うのが目的、事業の意義をメンバー全員が理解することです。それはCEOから経営層、マネージャー層まで浸透させ、その上で目標をつくるべきです。

 どうやるか?私は以下の方法が最も有効だと思います。

・月1回は全社員に対してCEOや経営層が会社の目的、状況を「ライブで」共有すること

・経営層、マネージャー層は密に連携し、目的と戦略を確認しあうこと

・マネージャー層はメンバーと1on1を必ず実施し、目的の共有を実施した上で、目標の策定と振り返り、修正を行うこと

 刀は刃を研ぎ、切れ味をよくすることも重要ですが、そもそも刀の素材や根元の部分がしっかりしていないと折れてしまいます。要するにまずは土台をしっかり固めよ、ということですね。

仕事を行う上で最も大切なこと

 ドラッカーも言っていますが、「成果を出す」「アウトプットする」と言うことです。成果を出すには、「行動する」ことが必然的に伴います。なので皆さん、行動しましょう!(自分にも日々言い聞かせながら・・・)

■お薦めする本

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則  ピーター・F・ドラッカー

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと マーカス バッキンガム

これだけ! KPT 天野勝

アジャイルサムライ−達人開発者への道− Jonathan Rasmusson

How Google Works

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