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飲酒について考える

私はたぶん、酒好きだ。たぶん、と書いたのは毎日絶対に飲みたい、とは思わないし、もし「疲労をなにで癒したいか?」と聞かれたら俄然、睡眠をとりたい。外で誰かと飲むなら極力少人数でひっそり飲みたい。けれど、私は声がでかいので事実ひっそりは難しい。酔いがまわればいつもより楽しそう、とたまに言われるが、そりゃあ自分の好きな人と飲んでいるんだから当然でしょう?ん?告白した方がいいの?そーゆーとき。酒の席でのあれこれはハライチの岩井氏の意見と相違はないので、ググってください。

現在、度重なる大人の事情で禁酒しているが、友人からの誘いにうまく乗れず、申し訳なさで胸が詰まる。が、一度や二度断った程度で切れる縁はどこかで切れるように出来ている。などを、常にこねくり回すことも、けっこう大変なんだよ、とだけ言っておく。

で、禁酒してるんです、と言いつつ、ふと飲みたくなる。酒が好きだから致し方ない。先日、久々にいい展示を見た帰り、「今 外 ホットワイン(赤)」と突然に酒欲が高まってしまった。私の酒レパートリーを知る友人が聞いたら「あんたがホットワイン?なんで??」と鼻で笑われそうだが、あの時は絶対にホットワインだった。けれど、私の飲酒リストにホットワインをテイクアウトしてくれる店があるはずもなく、目黒川桜まつりくらいの祭り感がない限り、今ホットワインを飲むことはできない…と、真冬のでも穏やかな日中の新宿に私は立ち尽くしていた。/つづく