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将来生活に困りそうな人第三位だった僕が社長になるまで

記念すべきWantedlyの初投稿の記事がこんなタイトルでいいのかとも思いましたがこれはあくまで株式会社リアライズ代表である佐藤正裕のパーソナルな部分を知ってもらう為、そして会社に成り立ちを知ってもらう為の記事でもあるのでやはりこのような内容にすることにしました。

簡単に自己紹介をしますと、2008年に製造事業をスタートさせ、現在は東京都台東区に本社、新潟と所沢に子会社、静岡に倉庫と製造現場を抱えて、160人あまりのスタッフ・工員さんと共に年間18000件の製造依頼をせっせとこなす、そんなモノづくり企業の代表をさせていただいています。

製造以外ではキャラクターグッズの企画・流通、インスタグラムの画像を使って自分だけのグッズがつくれる『Canroll』、グッズを作るだけでなく売ることもできる受注生産のグッズ販売サービスの『Edis-on』、その他はアーティストさんの流通のお手伝いやワークショップの派遣事業なども手掛けています。

まだまだ道半ばですし「成功した」なんてさらさら言うつもりはないのですが、今年は経営者佐藤正裕にとっては創業から10周年というちょっと特別な年でもあり、この10年を振り返ると今こうして自分が経営をやれていることは奇跡のような幸運だったとつくづく思っています。

僕は会社の社長と言われて多くの人が普通に抱くようなイメージとは逆のタイプで、学生時代の僕は集団の中では端っこの方にいて、みんなを引っ張ると言うよりはついていくような存在でした。

冒頭で紹介した文集での地味な称号。
そんな、勉強はできないけど悪目立ちもしていない、そしてなんとなく幸が薄そうな学生、だったんだと思います。

行ける大学もなかったし、高校時代にハマっていたバンド活動にすがりつくようにして、進学はせずにバンドをやる為に上京してきた僕は10年ちょっとのバンドマン生活の後29才の時に株式会社リアライズの母体になる製造事業を開業資金7万円でスタートしました。

学もなく、一度も就職したことがない、知識も技術も経験も全くなく、人脈もなし、師匠もいない、おまけにその当時はバンド活動の生活苦でつくった借金が消費者金融に250万円、国民年金も一度も払ったことがなく、住民税も滞納しまくっていてトータルでは350万円ほど借金があったと思います。
今まで何度かインタビューは受けたことはありますが借金の件は今回初めて言います(^^;

あらためてこのように当時の状況をあげつらうと、だいぶダメ人間よりですよね・・・汗

ゼロからどころか完全にマイナスからのスタート、むしろスタートとすら言えなかったかもしれません。

僕が事業を始めたと風の噂で聞いた古い友人はこう言ったそうです。

「マサヒロも何考えてるのかねぇ。真面目にやってりゃもうちょっといい人生送れたはずの奴だったのに・・・」

きっと居酒屋で遠い目をして過去の人を思い出すように言っていたんだと思います。ちくしょうw

と、ここまで話しただけでも、

「開業資金7万円?」
「知識も技術も経験もないのに製造業ってどういうこと?」
「製造業の開業ってどうやるの?」

引っ掛かることがいくつかありませんか?

こんな状況であった為、僕はこの創業からの10年を"奇跡のような幸運"と表現しました。

ずっと、ただただ運がよかっただけだと思っていたのですが、経営者になっていろいろな人や価値観に触れるに連れて自分の運の良さには理由があるのだと思うようになりました。
そして、会社が組織化していき「教育」という課題を感じるようになると、自分の辿ってきた道のりとともにその"幸運を掴めた理由"を形にしていくことは誰かの何かに役に立つかもしれないと思い始めました。

そういった思いから自分の社長になるまでのお話を振り返ってみようと思った訳ですが、ひとつ問題があります。
巷にあふれる経営者さんの立志伝をみていると、紙一重ギリギリの判断を迫られた際に大英断でリスクの高い方を選択し、コケたら会社倒産な状況を何度も奇跡的な一発逆転で回避し成功をおさめているストーリーがあったりしますよね?
ピンチの時にすんでのところで手を差し伸べてくれた救世主が実は今大活躍中のあの人、みたいなお話もあったりしますよね。

残念ながら僕のストーリーには起死回生のスリリングな展開も大英断も救世主の出現もありません。
世の多くの経営者さんが乗り越えてきたようなDEATH OR GLORYな決断なんて僕には怖くてできません。

でもだからこそ誰にとっても再現性があるのではないかと思っています。

かといってよくある、

誰でも簡単高収入、スマホだけで月収100万を目指そう!

みたいな話をするつもりもありません。

僕のストーリーは普通の人が普通にがんばれることを継続して自分らしい人生を掴む物語です。

自分の仕事を持ち世の中に自分を一本立てるにはそれなりに努力は必要です。
ではどんな努力が必要なのか、それを継続させるコツは、ということを考えていくと、きっと世の中の多くの人が抱いている挑戦への恐れや誤解などを少しは取り除くことができるのではないかと思っています。

総じて伝えたいことは「弱くても勝てます」ということです。

僕という"へなちょこの一撃"をお伝えすることで誰かの背中を押すことができたら、"どうせ無理"という考え方を少しでも世の中から減らせたら、そんな思いを抱きながらNOTEに記していこうと思います。

そして、何も持っていなかった僕ですがこの10年間で社会に対する課題解決を考えるようになったり、新たな夢を見つけることもできました。

僕はまだまだ未熟なチャレンジャーです。やりたいことは半分も叶えられていない。
ここから先の10年、自分がミッションに向かって世の中にアウトプットをしていく開会宣言にもなればいいなと思っています。

何かやりたいけど日々悶々としている、挑戦意欲があり知識も経験もある、成果もそれなりに出せているのにどうも自分らしい人生をおくれている気がしない、そんな人に届くことを願って。

こんな僕でも社長になれた。
だからきっとあなたにもあなたらしい生き方ができるはずだ。

続きはnoteの記事にて

1.最初の衝動は小さい方がいい
2.実はポジティブよりもネガティブの方がいい
3.誰にでもできることを誰にもできないレベルでやる
4.・・・ざるを得ない状況に置かれると人は勝手にやるようになる
5.自分の時間を生き自分の人生を手にいれるコツ
6.何かのチャンピオンを目指せよ
7.努力を続けたらそれを凌駕するものが生まれた話
8.どんなに忙しくても必ずしなくてはいけないこと
9.成功本その通りにやったらこうなった
10.社長になった日