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日本の「食」を大切にするサービス、コンテンツを作りたい

私の実家は北海道で酪農業を営んでいました。家の周りは山や畑に囲まれ、通っていた小学校は片道徒歩1時間、クラスは複式学級で、全校生徒50人に満たないような田舎でした。子どもの頃は、毎日、家の裏にある森へ散歩へ行ったり、春は山菜採り、秋はキノコ採りと自然の恵みを存分に感じられる環境でした。

地域に住む人々のほとんどが、稲作や野菜作りなど農業で生計を立てていましたが、若い人たちは親の仕事を継がなくなり、後継者不足などで次第に地域の産業は衰退し、人口は減っていきました。実家の酪農業も、出荷する牛乳の価格が下がって状況は年々厳しくなり、私が20歳を迎えたころに離農しました。

子どもの頃は刺激も少なく不便な田舎が嫌いでしたが、東京に住んで20年以上、今の生活環境から思うと、とても豊かで贅沢な経験をしていたのだと感じます。今の生活の中でも、休日は東京近郊の農家で行われる、畑や牧場のイベントに時折参加しています。畑に種をまいたり、実った野菜を収穫したり、皆で食事をしたりといったものですが、そんなときに、子どもの頃に農作業を手伝った記憶や懐かしさがふとこみ上げます。

また、生産者の方から買わせてもらう野菜や食物は、何といっても抜群においしいです。実質的なおいしさだけでなく、食べ物を作っている人と直接コミュニケーションしながら商品を買えることで、いろいろな楽しさや発見があり、そんな充足感も「おいしい」の一部になっていると感じます。

いま、街やインターネット上には、国内外のあらゆる食べ物が揃っていますが、そんな中で「本当に豊かな食とは何だろう」と考えます。便利なものはもちろん活用すべきですが、生産者や地域とのつながり、手作り料理や季節の手仕事の楽しさが、日々の食生活の中に少しあるだけでも、気持ちの豊かさは大きく変わってくると思います。そんな、暮らしの中での食の幸せを少し底上げできるようなサービスや情報を、仕事を通して提供できたら素敵だと考えています。