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筑波大学在学時の研究内容

研究テーマは一帯一路から鑑みる中国と欧州の関係です。ドイツを拠点に各国で行われる、中国資本によるインフラ整備とそれに伴う現地の地政学的影響について調査しました。データに基づいた客観的に価値のある論文を作成するために、各地のフォーラムに足を運んで情報を収集し、抽象的表現を無くそうと注力しました。政策の重要拠点であるデュースブルクや、アテネ、バーレーンに赴き、中国物流網拠点でのインタビューを行いました。現地現物で情報を集めた結果、ドイツが中国という新興市場から利益を獲得している状況は、同時に中国がドイツを基点に欧州で資本を拡充できる機会を与えているという現状を確認できました。一方で、その影響として債務の罠や、地域の国際緊張を高める懸念があります。特に港湾地域などは、中国による租借といった問題が既に起きており、現地民にインタビューを行うことで、地元経済と中国資本との軋轢を読み取りました。