1
/
5

ポーランド留学

大学二回生の頃から、約10ヶ月ポーランドに交換留学をしました。中学生の頃に、塾の講師が大学時代に留学し、人生が変わったことを聞き、また、アナザースカイという一つの番組に感化され、留学に憧れを持っていました。内気な性格で誰とでも仲良くなれるタイプでもなく、さらには英語力もそこまで高くありませんでしたが、未知の世界に挑戦し、全く違う人生を歩んでみたいと考え、初めての留学先としてポーランドを選択し、単身で挑みました。渡航してすぐに、アジア人に対するヨーロッパ人の偏見や文化の壁を感じ、落ち込む日々が続きました。自分を変えると臨んだ留学であり、人生で二度とこのような経験はないと思い、積極的に外人に話しかけ、一から友人作りを始めました。それでも下手な英語で趣味などの共通点も少なかった私は相手にされないことが多かったです。次第に変わった自分を意識せず、いつも通りの自分、プラス英語の感覚で接してみるようになりました。何か肩の力が抜け、その状態に連れるように多くの友人ができるようになりました。

ヨーロッパだけでなく、アフリカや場所も曖昧な中東の国の友人たちとの文化交流を通して、自分が日本のことについて無知であることに気づき、現地でもう一度日本文化について学びなおしました。欧州での文化と私たちの文化を比べてみたこともありました。そうしていく中で、今ある日本の技術や文化は、思いやりの心があるからこそ生まれ、継承されてきたものであると感じました。帰国してからも、自分も含め、その思いやりというものが生まれつきあることの素晴らしさを理解している人は少ないと感じています。若者だけでなく、大人も含め、全日本人にそのすごさをわかってもらいたいと考えるようになりました。そうするには、そもそも他人への気配り・思いやりの心が備わっていない外国人に、いかにその文化が素晴らしいか伝えることから始めなければいけない。彼らに感化され、日本人も文化を見直すようになるのではないかと考えています。これから社会人になっていく中で、既存のものにとらわれず、常に新しいことに挑戦する姿勢を持つとともに、世界に向けて思いやりという真の日本の良さを発信していきたいと考えています。