私たちエネルエックス・ジャパン株式会社は、地球環境に優しい電力の使い方を追求するため、イタリアの大手電力・エネルギー会社「エネル」出資のもと設立された会社です。フレキシビリティソリューションに特化したエネルギー流通サービスの企画・提案・導入を中心に、環境と企業活動が両立できる電力市場の確立を目指します。
■事業内容■
・ディマンドリスポンス(DR)やバーチャルパワープラント(VPP)ビジネスによる電力需給調整事業
【VPPとは】
日本語に訳すと仮想発電所。企業や個人が保有する蓄電池や、電気自動車(EV)の電力ををIoT技術を使って制御し、まるで「一つの発電所」のように機能させることをいいます。VPPの活用によって、これまでのような「需要に合わせて供給を行う」大規模発電システムではなく、需給バランスを意識したエネルギーの管理を行うことが可能になります。負荷平準化や再生可能エネルギーの効率的な活用、電力不足時の供給などの機能が期待されています。
【DRとは】
ディマンドリスポンスとは、需要家側の使用電力を調整することで、電力需要パターンを変化させることをいいます。電力消費の大きな工場などが、必要に応じて電力を節約したり、生産した電力を提供することで、電力需給の調整に貢献します。
電力消費を抑える行動を発電とみなし、電力不足を需要家側の力で解決していく方法です。
■今後の展望■
現在、DRソリューションの提供をメインに事業を推進していますが、今後は電力を生み出し、貯めるリソースを増やしていきます。大規模工場への太陽パネル設置やEVを活用した蓄電池の利用などによって、私たちがつくり出すVPPの規模を拡大させたいと考えています。すでに海外では蓄電池の普及による電力流通の発展・効率化に成功しており、ビジネスモデルが確立されています。日本における民間への蓄電池の普及率は海外に後れを取っているものの、今後の伸びしろは大きく、海外と同様の発展性が期待されています。私たちは早くから電力の需給調整に取り組んできたノウハウを活かし、日本市場におけるサスティナブルな電力流通の仕組みを確立していきます。
また、工場規模や設備によって節約できる電力量は違うため、現在は綿密なデータ分析などを行い、お客様に最適なDRソリューションを構築しなければなりません。しかし、今後日本市場のデータが集まれば、ある程度サービスをパターン化・標準化していけると想定しています。正確なデータ分析と蓄積を進め、プロセスの効率改善を進めていきます。