株式会社Yanekaraは、脱炭素化に不可欠な電気自動車(EV)の充放電システムを開発する東大発エネルギーテックスタートアップです。
Yanekaraは20代前半の電力エンジニア、クラウドエンジニア、起業家の3人によって創業されました。我々が生きていく未来に「自然エネルギー100%の日本をつくる」ことを目指しています。
自然エネルギー大量導入時代には、電力の需給のバランスをすみやかに調整する能力「調整力」のニーズが高まります。
従来は火力発電が調整力の供給を担ってきましたが、脱炭素化の観点から、蓄電池をはじめとするカーボンフリーな調整力が求められています。
特にYanekaraがターゲットとしている、事業所EV(通勤車・営業車)は、巨大な調整ポテンシャルをもちます。
Yanekaraが開発中のEV充放電システムは、以下の点で画期的です。
1. 複数台をまとめて充放電
2台以上のEVを1つの充放電器で充放電します。
導入コストが従来に比べ半分以下になります。
複数台への拡張性には大きなニーズがありますが、そのニーズを満たすプロダクトはまだ市場にありません。
2. 太陽光からの直接充電
屋根置き太陽光発電から、交流電力系統を経由せずに直接EVを充電します。
EVはカーボンフリーな電力で走行します。
さらに、停電の影響を受けず、災害時に地域の拠点になります。
3. 高速応答
指令から10秒以内に調整力を供給可能なシステムを構築しています。
自然エネルギーの導入が進む英国やEUでは、既にこのレベルの高速な調整力が取引されています。
Yanekaraは日本でいち早く高速応答を実現し、日本の自然エネルギー転換に貢献します。
Yanekaraは、革新的なEV充放電システムを通して、交通と電力の脱炭素化を図ります。
「屋根から」のエネルギーを最適活用し、災害に強い社会を実現します。
既に充放電器(ハード)とクラウド(ソフト)の双方を開発し、プロトタイプの実証実験を昨年10月より福岡県八女市で開始しています。
また、創業者の松藤と佐藤はこの技術アイデアで独立行政法人情報処理推進機構の実施する人材育成事業「2020年度未踏アドバンスト事業」に採択され支援を受けています。
2021年は実証実験を通してプロダクトを仕上げます。
2021年中に複数台の営業車/通勤車EV向けの充放電システム提供を目指します。