わたしたちの「こころ」が正常に機能するためには、脳を構成する数百億もの神経細胞やグリア細胞とよばれる細胞たちが、絶妙なバランスで働き、コンピューターのように演算を実行しています。その「演算」がちょっとでも崩れると脳は正常に働けません。一方、脳内の回路・配線は生ものですので、当然コンピューターとは全く異なりますが、詳細な仕組みは現代科学でも未だ理解できていません。そこで我々は、最新の光学技術を駆使することでこの難問に挑み、そこから社会への革新的な応用を目指しています。

これまでの脳科学・精神医学の研究により、脳のどのあたりがうまく働かないと、どんな症状がでるか、ということについては分かってきています。つまり、脳の中の機能地図ができあがってきています。しかしながら、「車のエンジンが、車の走行に重要である」と言うことを知っている人のうち、どれだけの人がエンジンの故障を修理できるでしょうか。おそらく多くの方は故障したエンジンを前に何もできないでしょう。それと同様に、脳の地図だけでは精神疾患の治療は十分にできず、その内部の計算の仕組みを理解することで初めてその糸口がつかめるのです。 我々はそのパイオニアになることを目指しています。

私たちのチームは、実験動物であるマウスを使って、あるがままの状態の脳の活動を調べる「イメージング技術」を使って研究を進めています。特に、脳の基本ユニットである神経細胞の活動を、一つ一つ精細に観察する「2光子イメージング」を用いることで、普段通り行動しているマウスから、数千個の細胞がそれぞれ働く状況を観察しています。 実験が主体の研究室ですが、どのプロジェクトでもデータ解析が非常に重要であり、観察技術の向上にともなって益々データ解析にかかわる人員不足が進んでおり、その解消を目指して今回の募集に至った次第です。 なお、研究所は液からは徒歩10分ほどの便利な場所にありますが、周囲は静かで、敷地内には鳥などもいたりします。

現在、一緒に脳活動データの解析を一緒に進めてくれるアルバイト・パートの方を募集しております。 私たちはこれまで、脳活動を視覚的に捉える「イメージング」技術を用いて計測を行い、画像解析により脳活動データを抽出し、そしてそれに対して様々な数理解析を行っております。それにより、これまで誰もわかってない、脳の中での計算の仕組みを明らかにしようとしています。特に、感情や情動など、「ココロ」の仕組みに興味をもって進めています。 データ解析においては、特に最近は機械学習なども取り入れながら進めております。一方、データや行いたい解析がどんどん増えてきているのに対して、実際に解析できる人員が足りておらず、そこで今回、研究を促進するために募集を致しました。 一緒にやってみたいと思った方は、是非まずはご連絡ください。学生やパートタイムで働ける方で、特にプログラミングの経験がある方は歓迎致します。勤務時間や勤務日数など応相談で、授業に余裕のある数ヶ月だけ、などでも是非お声かけ下さい。ただし、できるだけ継続的もしくはまとまって働いて頂ける方を優先致します。 なお、データの管理上の問題も含め、実際にこちらに通って頂く必要がございます。従って、当研究所まで通勤可能な方を中心にご相談させて頂ければと思っております。 皆様のご応募お待ちしております。