沖縄県の今帰仁村が運営する公営塾です。 夢咲塾は県立北山高校内にあり、20202年4月からの新年度で５年目となります。 夢咲塾ではスタッフが、今帰仁村に住む高校生（主に北山高校の生徒）に、夢（目標）を見つけるお手伝いや、夢を実現させるためのサポートをしています。

塾の目的は、今帰仁村に唯一ある北山高校の魅力化です。 塾ができたきっかけは、北山高校の統廃合の危機でした。 村から唯一の高校が消えるということは、子供がいる世帯には住みにくい場所になることと同義であり、同時に学校周辺地域の経済的な損失も出てくるので、村の未来が暗転しかねない大変なことです。 ですので、北山高校の魅力化を村の魅力化と位置付け、地元だけでなく周りの地域の生徒たちも通いたいと思えるような高校にしていくため、高校内の塾という立場からお手伝いしています。

夢咲塾は地域の人の支えで成り立っている塾です。 例えば、週に１度開いている英会話クラス。教えてくれるALTの先生はボランティアできてくれていて、それに参加している地域の方々は、参加する生徒を優しくサポートしてくれます。 他にも今年度は、塾の卒業生にきてもらってテスト勉強をみてもらったり、村出身でNASAに務めていた方に講演をしてもらったり、ゼミ授業に地域の方々にきてもらったりといろいろな人に協力していただきました。 一方、生徒たちにとって夢咲塾はチャンスを掴むための大切な場所です。 今帰仁村には、高校生を対象とした予備校も塾もありません。 夢咲塾の理想像としては、少し欲張りかもしれませんが、 学校の中にあって通いやすく、月謝も安く、いつでも開いていて、生徒個々でやりたいことができ、みんなで議論をする場所もある、そんな塾を目指して運営をしています。

夢咲塾には、一人一人の生徒を丁寧にみる文化があります。 つまり生徒の数だけ目指すものが違うので、スタッフもやることが多岐にわたります。 こういう職場では、画一的な指導で経験が豊富であることよりも、先入観なく柔軟に生徒と一緒に物事を考えられる方や、思い入れを持って生徒に接することができる方のほうが、面白い活動ができるでしょう。 大学に行きたいという生徒からは、科目の質問もありますが、既に映像授業も取り入れており、上から目線で教える必要はありません。一緒に考えて寄り添う姿勢があれば十分です。 教育に興味がある方、子供・大人に関わらず人付き合いが好きな方であれば、充実した活動ができると思います。