- 多くの書籍はプログラミングが手の場合,理論の説明が不十分,数式自体の誤り,組み版の不整備が目立つ本が多く,数学書の場合は,特に邦訳だと,一般論に集中しすぎ,具体例がなく,図があってもそれを手元で実現する方法を提供されないことが多い.サンプルコードが提供されている場合もあるが,手元で動作する保証がない.インターネットで公開されている数学のトピックは著者の数学的能力によって質が大きく異なり,プルリクエストのように第三者からのフィードバックを反映させることができない.
- これらの欠点を克服するために Julia 言語で記述された静的ウェブサイトフレームワークを用いて Julia をはじめとしたプログラムと連携し 数学に関するトピックの解説をするウェブサイトを設立した. (Note: still work in progress). これは Markdownを拡張したシンタックスで記述でき,コードの実行結果はホームページのビルド時に生成されることが特徴である.
- もちろん数式もKaTeXを用いて記述できる. 現行のFranklin.jl では 定理 命題 証明のスタイルにおける番号自動付加機能がないので自前でそのシステムを作っている.このプロジェクトはギャラリーにてJuliaの可視化パッケージがどのように活用できるかを示すExample集にもなっている.
- GitHubでソースも公開されているため.ホームページの閲覧者はIssueを起票し,レビューつきのプルリクエストによるコントリビューションをすることが可能である,オープンな数学・サイエンス活動の基盤としてこのプロジェクトは期待されている.