・地方中小企業として、地元採用が難しい
・現場作業が多い業態として、定着率を高めたい
・大手求人媒体にかける採用コストを見直したい
ミニマムプラン(旧プラン)
・施工管理・営業・採用兼マーケティング、計3名の採用に成功
・自社ブランディングツールとしての手応えを得る
・自社の採用スパンと運用コストとがマッチするようになる
1923年の創業以来、建物・設備のメンテナンスを行ってきた「株式会社フジサワ」。
今回は、同社3代目社長の藤澤氏、および採用担当の松村氏に、Wantedly Visitの活用方法や魅力についてお話を伺いました。
ー貴社についてご紹介ください
藤澤様:弊社は、「建物・設備メンテナンス」を事業領域とし、防錆塗装・建物改修・省エネ対策(遮熱材料・LED照明)・光触媒を取り扱っています。弊社はいわゆるゼネコンの下請けではなく、お客様と直接お取引させて頂いています。民間工場・マイホームの塗り替えや雨漏り修理などをはじめ、橋や歩道橋などの塗り替えを行う公共工事や、大規模な案件では水力発電所の塗り替えなど、幅広いお客様とお取引させて頂いています。
ーWantedlyを利用する前は、貴社にどのような採用課題がありましたか?
藤澤様:以前から、地元群馬県での採用・定着率向上に試行錯誤を繰り返していました。 地方の中小企業は、応募者の絶対数が少ないですね。特に建設業は、地元人材がゼネコンに流れがちです。どんなに優良な企業でも、大手求人媒体では埋もれてしまいます。 弊社もいわゆる大手求人媒体を利用していたこともありましたが、コスト負担が大きすぎたため、1年ほどで利用しなくなりました。 私が入社して8年ほど経ちますが、去年の代替わりのタイミングで人材が大幅に入れ替わったということもあり、人材の定着率にも課題は感じていました。
ーどのようなきっかけでWantedlyを活用することになりましたか?
藤澤様:Wantedlyがリリースされ、ほどなくして使い始めました。 Wantedlyは従来からある採用サービスとは訴求ポイントが違うな、と感じました。「共感採用」という言葉に表されていると思うのですが、「何をやっているか」「どこを目指しているか」という点をまず初めに訴える考え方に共感しました。応募する方にとっても「何を成し遂げたいか」「何に喜びを感じるか」を明確にしてもらう良い機会になるものだと思います。 月約4万円のため、コストが抑えられることも魅力でしたね。また、メッセージを発信し続けることで、自社PR効果も期待できると考えました。
ーどのようにWantedlyを活用されていますか?
藤澤様:現在はミニマムプラン(旧プラン)を利用しています。以前は私が運用し記事も執筆していましたが、現在は採用担当である松村が1名で運用しています。 「なにをやっているのか」「なぜやるのか」「どうやっているのか」という3つの質問を書くのに時間をかけましたが、改めてじっくりと考える時間になったのは、本質的な採用を行う上でとても良い機会になりました。少なくともWantedly導入当初の記事は、方向性を示す意味でも、社長なり経営層の方が書いた方がいいかもしれませんね。
ー募集要項はどのように運用されていますか?
松村様:募集要項は、2週間に一度、更新するようにしています。 特に工夫している点は写真の選定です。写真で現場の雰囲気をより知ってもらいたいと考えています。Wantedlyの方から、社員が和気あいあいとした写真を薦めて頂いたのですが、弊社社員は客先に外出していることが多く、そのような写真を撮影することが難しかったんです。そこで、入社した方の働き場所である「現場」の雰囲気がよりわかるもの、という視点で写真をのせています。 また、タイトルには、「すべての人にハッピーを。」という弊社のミッションを訴求すると同時に、97年という長い社歴をアピールするようにしています。
ーストーリーはどのように運用されていますか?
松村様:イベントなどがあった際に、都度アップしています。求職者の方に目線を合わせた記事づくりを心掛けています。 例えば、弊社では2020年2月26日に現場見学のストーリーを投稿しました。 弊社で募集しているのが営業や施工管理という仕事のため、まず現場をよく知って頂くことが大事です。そのため、選考過程の中で必ず現場見学にお連れしています。 応募して頂く方にも事前にその様子が伝わるように、ストーリーにもその様子をアップしています。
ーカジュアル面談は活用されていますか?
藤澤様:はい、弊社は以前からカジュアルな面談を行っていました。履歴書などの書類よりも、実際にお会いしてみての印象を大事にしているからです。 採用担当の松村の選考時もカジュアルな面談だったのですが、質疑応答形式のいわゆる「面接」をイメージしてようで、最初はだいぶ戸惑ったようですね。ただ、進めるうちに話しやすさを感じ、ざっくばらんな会話の中で、答えに繋げていってくれた感触がありました。
Wantedlyを運用するうえで、他に意識されていることはありますか?
藤澤様:まず、定期的にエントリーしてくれる方がいるようにしていきたいです。そのための手段として、「2週間に一度」更新する運用を試行しています。 そして、やはり現場を知ることが弊社の仕事の第一歩なので、私たちならではの写真を今後も増やしていって、現場の様子が伝わるよう心がけていきたいと思います。
ーWantedlyでの採用状況はいかがでしょうか。
藤澤様:現時点で3名を採用しています。営業・施工管理で各1名を採用、もう1名は採用担当の松村です。松村は採用の他マーケティングも担当しており、今後は営業も手掛ける予定です。 Wantedly経由の採用はこれからの部分もあり、今後に期待しています。
ーWantedlyにはどのような点に価値を感じていますか?
藤澤様:Wantedlyは情報収集のアンテナが高い人が利用している印象なので、そこから応募してくれたというだけで採用にかなり近づきますね。群馬県の方でWantedlyを利用しているというだけでよほど情報収集に力を注いでいる方だと思うんです。Wantedlyが1次スクリーニング機能となっている感じですね。
ーWantedlyを導入して、以前の課題は解決されましたか?
藤澤様:記事をアップすればアクセス数もあがるし、Wantedlyで年間1、2名の採用は可能なのではと感じています。「共感採用」をコンセプトとするWantedlyからの応募者は、給与などの待遇面が第一ではない方々だと思うので、定着率にも寄与することが期待できると思います。 以前に利用していた大手求人媒体はコスト負担が大変大きかったのですが、Wantedlyは月約4万円の負担で済むため、弊社が求める採用ボリュームと比較してコストパフォーマンスが高いものだと感じています。 また、対外的な自社アピールという点でも効果が出ていると思うので、大手企業の求人情報に埋もれてしまうという課題も解決に向かうのではと期待しています。
ー今後Wantedlyにどのようなことを期待されますか?
藤澤様:今後の抱負としては、ストーリーをもっと活用していきたいですね。仕事の楽しみ・達成感などを伝えていきたいと思っています。この辺りが伝わらなければ人は集まらないと思うので、自社の世界観を伝えることが、最も重要と考えます。 Wantedlyに望むことは、地方開催のリアルイベントが増えることです。群馬県内のWantedlyの知名度が高くないのは、もったいないと思っています。カジュアル面談も、多くの人に受け入れられると思うんですよね。今後の活動に期待しています。
フジサワは2019年に創業96周年を迎えた、老舗の「建物・設備メンテナンス」を行っている建設会社です。
建物や設備の「不具合を修理」して、ただ元に戻すだけでなく、「より良くする」ためのお手伝いをしています。
「建物」というのは、マイホームからマンション・ビル、民間企業の工場も含まれます。「設備」というのは、電力設備から橋梁、歩道橋などの鋼構造物が含まれています。
「暮らしや社会を支え、より良く、より快適に」することで、「全ての人をハッピー」にする。
それが、フジサワのやっているコトです。