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成長が止まる瞬間

『現状維持は後退の始まり』

人間、ともすると変わることにおそれをもち、変えることに不安を抱く。しかし、すべてのものが刻々と変化する今日、現状に安ずることは、即、後退につながる。きょうよりあす、あすよりあさってと、日に新たな改善を心がけよう。

松下幸之助の有名な言葉

世の中には二種類の人がいる。


一人は仕事にある一定の基準があるんだろうか、ある一定の基準に到達したら、(例えば、目標達成したり、事業がそつなく回せるようになったり)自分はデキると思い込んで、それ以上、成長しなくなる人。「自分はデキる」そう思った瞬間から人の成長は止まる。


もう一人は、基準はあるが、一定ではないタイプ。自分の仕事に満足することは、ほとんどなく、常に、課題や問題が見えてしまう。そして、次回こそより良い仕事をしようと思って、常に精進する人。

正直なところ、幸せなのは、前者なのかもしれない。(長期的に考えると違うと思うけど)だけど、みんなから尊敬され、頼りにされ、世の中を変えるインパクトを持つのは、後者の方だろう。

今、ゼンシンに入ってきているみんなには才能があるしポテンシャルも高い(贔屓目なしで)      だからこそ、自分の仕事に満足して、成長が止まらないように気をつけて欲しい。

そして、現状に満足せず課題を解決するために学びそして実践する事が大事なわけだけど、       実は、日本の社会人になってからの勉強時間は、世界と比べても圧倒的に短い。ちなみに何分勉強してるかというと日本の社会人の平均勉強時間は6分

※総務省の平成28年社会生活基本調査

もちろん、皆が均等に勉強して平均6分が出たわけじゃなくて95%以上の社会人が「勉強時間は0」と回答している。

今まで才能のある人が、「自分はデキる」と慢心してピタッと成長が止まっていくのをたくさん見てきた。ホントはもっともっと進まなきゃいけないのに、「おれはイケてる」と思って学習を止める人、仕事の質が上がらなくなる人。そんな人がたくさんいる。

っと偉そうなことを言いながらも、自分もこの罠にハマっていた側の人間。

社名を聞いたら皆それなりに知ってる大企業で、マネージャーとして、それなりに結果が出せて、いざ転職で採用市場に出たら、それなりに声もかかって、まさに「自分はデキる」と思っていた。

そこから、全くの異業種で且つ中小企業に飛び込んだわけだけど、ソコは社員の成長を大切にする会社で、入社してからそつなく業務を巻き取り、これまでの自分のやり方で危なげなく運用していた(つもりだった。) 

でも、その会社では全く評価してもらえなかった。                          そして、過去の経験に甘んじて学びを行っていなかった事もズバリと指摘された。

日本では30歳を超えると、職位が上がって部下ができたり、部下からは年上には言いにくかったりと他者からのフィードバックをもらう機会が圧倒的に減る。すなわち「自分はデキる」と勘違いしやすい環境になるわけ。だから、自分は成果物を出したりする際に何かにつけて

「フィードバックください!」

と伝えるようにしている。

でも正直、フィードバックってネガティブに受け取る人が多いと思う。                    

「怒られる」                                        「またケチをつけられる」

と思う人も多いんじゃないだろうか。

そして、フィードバックをする側も、指摘をして相手を傷つけたくない。だから良い点だけ伝えよう。と多くの場合バイアスがかかる。

もちろん、褒めるフィードバックも大切だけど、成長の糧となり栄養となるのはネガティブな部分の場合が断然多い。だからこそ、あなたのハートが強ければ「もっとこうした方がいいなど、良くなかった所だけフィードバックを下さい。特になしはナシで。」と伝えればいい。

客観的な視点、抜け漏れの指摘、思考の浅さなど様々見えてくる。そして何よりも、自分に気づきを与えてくれるメンバーに感謝しないといけない。

こんな話をすると、「この仕事では、そうもいかない」みたいな反論がでる。ほとんどの人は、自分の業界や立ち位置では事情が違うからできない、と言う人が多い。でも実際は、できる。         そしてやった人が突き抜ける。

どんな仕事でも、より良くできる。そもそも仕事に「これで完成だ!」なんて言う最終形はない。数学じゃないんだから、そんな解はナイ。

常に環境が変わっていくわけだから、去年のベストプラクティスは、今年のベストプラクティスではなくなってる。去年のベストプラクティスは今年の普通になる。基準が低い人ほど、「仕事が変われば」「環境が変われば」と言うが、その仕事、その環境で、より良くできないなら他でも一緒。

結局のところ、仕事のレベルを決めるのは、その人の基準しかない。どれだけ当事者意識を持てるか、どれだけプロ意識が持てるか。他がどうあれ、どれだけ自ら仕事の基準を上げることができるか。(基準の高い上司に当たった人は、この点はラッキー。何もしなくても上司の影響で基準を上げてくれる。でも、それじゃ結局は他人の影響で自分が動かされてるだけ。基準は自ら上げにいかないといけない。

常に学んで、常により良い仕事を続ける。
満足したら、そこで終わり。


「自分はデキる」そう思った瞬間に成長は止まって後退がはじまっている。
「どうすればもっと良く出来るか?」そう考えていれば、どこまでも成長できる。


あなたはどっちのタイプの人間だと思いますか?


ー寺田

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