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ある日プラントがなくなったらどうなる?

あなたはプラントと聞いて何を思い浮かべますか?

プラントでは何が作られていて、私達の日々の生活にどう関わり、なくなるとどうなるのかプラントにまつわるアレコレをまとめました。

プラントとは?


プラント」という言葉の意味を調べると「生産設備一式、大型機械など」と記載されています。

一般的にプラントとは、生産や処理施設など、様々な施設が有機的に結びついた施設全体のことを指します。

プラント の一つであるコンビナートを例にとると、原燃料→製品→製品の副産物(廃棄物)→製品など、ある原燃料をもとにして複数の製品を無駄なく生成し、それをサポートするために複数の施設が有機的に結びついた施設となっています。

プラント施設の種類は、発電所、LNG、石油、ガス、化学、ごみ処理、水処理、バイオガス、メタン発酵施設、汚泥再生処理など扱う対象によって多岐にわたります。

プラントがなくなったらどうなるの?

1、石油、化学プラントの場合

石油、化学プラントでは石油をはじめとしてLPG、天然ガスなどの炭化水素を原料として、様々な生産工程を経由しポリマー、繊維、ゴムなどの化学製品を製造しています。

プラントがなくなってしまうと生活に必要なゴム製品(電線やホースのゴム、タイヤなど)、車や電化製品などの部品が作れなくなり、私達の生活に密接した多くの製品がなくなります。

2、液化天然ガス(LNG)プラントの場合

液化天然ガス(Liquified Natural Gas=LNG)とは、気体である天然ガスを冷却することで液体化したもののことで、これらもプラントで製造しています。

天然ガスはマイナス162℃程度にまで冷却すると液体になり、気体の状態に比べて体積が600分の1にまで減るという特徴があり、大量輸送・貯蔵が出来ます。また環境にも優しく化石燃料に比べて燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量が少なくクリーンな燃料です。

液化天然ガスの用途としては、輸入量の7割近く(68.2%)が火力発電所の燃料として電力用に使用されており、残りの3割強(31.8%)が都市ガス用として使われています。

もし、プラント が無くなれば、火力発電所の燃料がなくなり、電力代の高騰、環境破壊が進むことが予想されます。

3、ごみ処理プラントの場合

皆さんのご存知の通りゴミ処理場もプラントの一つなんですね。ゴミを燃やした時に有毒なガスが発生しないようにきちんと処理をして、熱を電力に変えています。生活に無くてはならないゴミ処理場がなくなると一体どうなるのか?想像するだけで恐ろしくなりますね。

プラントが動かなくなることが現実に!?

プラントで働く人が減っています。

建設現場で働く労働人口は約500万人(国土交通省調べ)います。若い人の割合が少なく、業種内での高齢化が進んでおり、これから人手不足が深刻化していきます。今の現場でも人手が足りず全国から人を募集して現場に向かっていますし、今後、もっと人手が足りない、技術が承継できないなどの問題が出てくることは明白です。

プラントのメンテナンスはどうなっていくのか!?!?

このような状態に危機感を感じ、将来を見据えて外国人留学生を積極的に受け入れるなど業界全体での取り組みが進んでいます。ロボット技術が進歩し、機械化が進む昨今ですが、機械を管理したり、メンテナンスするのには”人”が重要です。

もっと多くの人にプラント業界を知ってもらい、身近に感じてもらう事で興味を持ってもらいたい。これからもプラント業界の魅力をどんどん発信していきたいと思っています。

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