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プラントメンテナンス業界に革命を!

10年前のプラントメンテナンス業界

2009年、私は柳井工業に入社し、生まれて初めて石油化学プラントに入構しました。

当時の石油化学プラントの第一印象は、とにかく、【キツイ・暗い・汚い】の3Kでした。

現場作業中は話すこともままならず、常に緊張感に溢れ、気を抜くことさえ許されない、そんな状況でした。整備をしている機械も古い・汚い。休憩時間でさえ、休憩所では誰も笑ってない。しゃべってもいない。「この人たちは何が楽しくて仕事をしているんだろうか?」

僕がこの業界に足を踏み入れて最初に感じたのはこれでした。

この雰囲気を作っているのはうちなのか?うちが作ってしまっているのであれば、私が社長になったら、会社・現場の雰囲気を変えてやろう!ただでさえ、つまらない仕事をますますつまらなくするのはつらい!楽しんでやろう!そう思いました。とにかく内部から雰囲気を変えてやろうと意気込んだのは今でも鮮明に覚えています。

実際に働いている職人さんが大人しい・暗いかと思えば、全然そうではなかったです。アフター5、飲み会の場、みんな素では明るく、楽しんで生きていました。仕事が楽しくないと愚痴っていました。

原因は業界全体の鎖国国家!?

この原因はどこから生まれてくるのか。それは業界自体が鎖国国家だったからなのです。

「教えて下さい??何でうちが培ってきた技術を教えなきゃいけないんだ。」「職人は口を動かさず手を動かすべきだ。」「計測工具に触れるなんて10年早い。」「仕上工の替えなんかいくらでもいる。」「お客様は神様だ、お客様が言っていることが全てだ。」「1日は24時間あるんだ。」

まるで戦後直後の日本にいるのかと思うほどに、昔ながらの風潮がそのまま残っていました。ありえないと思う人すらいない。これが当たり前の世界だったんです。そこに若い世代の人たちが飛び込んで行って続くはずもないです。仕上の面白さに気づかずに去っていく若い世代が後を絶ちませんでした。

この環境、状態が果たして現場のためになっているのか。本当にお客様を満足させているのか。私にとってそこが一番疑問でした。無駄な緊張感を与えてしまい、手先は震え、逆にモノを壊してしまいそうですし、罵声が飛び交う現場を見て、お客様が不快に思わないわけないとも思いました。

いざ、開国へ!!

この環境・状況を打破するには・・・・

お客様、現場監督、棒心、作業員....

「現場に携わる人とどれだけコミュニケーションと取れるか。」

これに尽きると私は感じました。

きっかけは何でもいいんです。たばこミニケーション、飲み二ケーション。なんだっていいんです。その人の本音が聞ければ。若人たちが口を揃えて言っていました。

「今どき古いよな。。」

若い人は皆、諸先輩方に不満を持っていたし、私が感じたことをそっくりそのまま感じていたのです。これは根本から変えてやればいい現場の雰囲気づくりができるんじゃないかと思いました。

そのためにはどうするべきか。。

ただ、諸先輩方に文句を言ったところで聞いてもらえるわけがありません。培ってきた経験、技術、こだわりがあるわけですから。。

今の若い世代がどう頑張っているか、どう変えていこうと思っているか、モチベーションをどこに持っているか。頑張りを率直に伝えることが諸先輩方の心を開けるのではないかと思いました。

それから私は仕事をするたびに、お客様、棒心、監督、作業員どのような立場にいる方でも諸先輩方の心を開くように努めました。

誠意です。どの業界でもそうですが、誠意をもって接することが一番認めてもらいやすいと私は思っています。何を望んでいるのか。何を求められているのか。その時その時、誠意をもって対応する。とにかくそれを実践し続けました。

認められ、心を開いてもらった後は簡単でした。諸先輩方も今後の仕上業界の雲行きが怪しいことも重々承知していました。ただ、不器用なんです。後輩たちを甘やかせたくない、簡単に認めたくない。小さなプライドが大きな鎖国を作り出していたのです。

10年後、20年後の(有)柳井工業

10年後の現在、現場の雰囲気は大きく変わってきています。

少なからず、柳井工業の現場の雰囲気は変わっています。

現場作業にはメリハリがあり、やるべきことはやり、楽しみながら、ベテランの人、若手関係なく皆和気あいあいと作業をしています。時には冗談も言いながら。お客様も巻き込みながら。これでいいと思います。みんなが楽しめて、一つの目標が達成できるのであれば。

不思議とそういった現場はケガもなく、品質トラブルもなく、順調に終わるものです。

育てる風潮も生まれています。経験が浅い人でも率先して、計測しています。最前線で機械を分解・組立をしています。監督、棒心でなくてもお客様と気軽にコミュニケーションを取っています。

これが結果的に「報連相」を明確に生み、作業が潤滑に進んでいます。

私は柳井工業だけでなく、この業界「仕上」の開国をしたいと考えております。

5年後、10年後には工業系の高校生が就職したい職業に「仕上」が上位にランクインしていればなと思っています。

有限会社柳井工業では一緒に働く仲間を募集しています
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