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「地頭のよさ」ってなんだろう

コミュニケーション力、ストレス耐性、素直さ、地頭のよさ。どれも採用の場面でよく話されるスキルです。中でも「地頭のよさ」は、職種にかかわらずベーススキルとして求められることが多い印象です。

「地頭のよさ」と表現するとき、多くの人は偏差値や学歴とは違う尺度で評価しようとしているはずですが、「地頭」の解釈は人によって少なからず違いがあるように思います。明確に定義・言語化しないまま社内の採用基準の一つとして話されている場合、小さなずれが大きく膨らんでいく可能性もあります。

今回は「地頭のよさ」について、サイカの経営陣、創業者、人事の計7名にインタビューを行い、「地頭のよさ」とはなんなのか考えてみました。

地頭のよさってなんだろう

ー「地頭のよさ」とは、ずばりなんだと思いますか?

CTO/是澤:地頭とは、「生き抜く力」だと思っています。「生き抜く力」がある人は、成果創出や目標達成のために他人の力など組織内のあらゆるアセットを用いてExecutionをやりきります。そのためにフィードバックを受け、自らを客観視して成果を振り返れたり、より優秀な人材に職務や役割を移譲できたり、相手がライバルであろうと自らの成果と成長のために教えを請うことができるような行動は「地頭がよい」人の特徴といえるでしょうね。一つのアイデアで複数の課題を解決する発想ができるのも地頭のよい人の特徴ですね。

▲CTO 是澤【自身のエンジニア、マネージャーとしてのキャリアについて語ったロングインタビュー

CFO/杉山:狭義では、同じインプットから他者が考えていなかった回答を導き出す力のこと。広義になると、インプットを整理する能力や自分の考えているアウトプットを評価する批判的思考も含むと思っています。

DevHR/渡邊:物事を構造的に捉え、ピンポイントで急所を当てられる人は地頭がいいと思います。「1を聞いて10を知る」「かゆいところに手が届く」を体現できる人ですね。

CTO/是澤:根性論ではなく、データとファクトをもとに仮設を立てて仕組みをつくり、運用と改善をする。構造化してものをシンプルにする力もあてはまりそうです。

ー「ものごとを構造的に把握できること」が一つのポイントになってくるんですね。

CEO/平尾:さらにいうと、非構造的な議論や事象においても自分のルールをもって構造化する、いわゆる仮説設計ができるといいですね。

どんな議題がきても根拠をもって回答を返すために重要なのが、抽象度のコントロールです。議論の抽象度レベルを正しく把握し、抽象度の高低をコントロールすることで議論が具体化され、ベストな答えを導き出せるのではないでしょうか。

▲CEO 平尾【バンドマンだった平尾が”プロフェッショナルの仕事”について話した対談記事

HR/中澤:再現性も大事だと思っています。成功体験を構造化すると再現性あるものになるはずなので、その上で汎用的な使い分けができるといいですね。
これら全体の処理スピードの速さも地頭のよさだと思います。

CEO/平尾:確かにスピードも大事ですね。「瞬時」に構造化し、課題の本質を特定できる人は天才だと思います。

そこから第3の提案ができる人はイノベーターですね。経済学者ヨーゼフ・シュンペーターは「郵便馬車をいくら連結しても鉄道にはならない」という比喩を使って、「従来の延長線を考えるのではなく、新たな発想で非連続な革新を起こすことこそイノベーションだ」と言っています。

「A地点からB地点に最速でたどり着きたいのでとにかく馬を速くしたい。どうすれば良いか?」という設問があるとき、「AからB地点に最速でたどり着く」が本質的な課題だと特定し、「馬を速くするのではなく、自動車を作れば良い」という回答が導き出せる人のことですね。

ー構造的に把握した上で、本質的な答えを出せることが大事なんですね。

DevHR/渡邊:抽象的な事象や思考を伝えるためには言語化する力も大切です。たとえ上手な人も地頭がいいなあと思いますね。

▲DevHRマネージャー 渡邊【仕事へのストイックな向き合い方を聞いたインタビュー

Co-Founder/国松:地頭のよさは語彙力の高さでもあると思っています。言い換えると、抽象的な発想に正しく名前をつける能力の高さですね。

思考っていうのは、抽象的な発想に名前をつける作業の累積で、一つひとつの名付けの正確さが思考の質に影響します。名付けの正確さは、使う言葉の理解の深さと感性に依存するので、地頭のよさを一言で表すと語彙力の高さだと思います。

COO/彌野:私はCreative thinkingとLogical thinkingのバランスがよさが地頭のよさだと考えています。たとえば、描くゴールがユニークでそこに至るまでの道のりをロジカルに説明できる人は地頭がよいと思います。逆に、ロジックの組み立てが得意でも、理想や目標を描けなかったり、自分の思想をもっていなかったりするとあまり魅力を感じません。

▲COO 彌野【サイカのサービスが生まれた背景と組織の強みについて聞いた記事

地頭は鍛えられるのか

ーものごとをすばやく構造化し、導き出したユニークな答えを最適に言語化する能力=地頭のよさ。こういった能力は先天的なものでしょうか。どのようにしたら後天的に地頭を鍛えられるのか、「地頭の鍛え方」についても聞いてみました。

DevHR/渡邊:構造把握のスキルは、アウトプットの場を設けることで後天的にトレーニングできると思っています。頭の柔らかさや彌野さんがいうユニークさは、別のトレーニングが必要かもしれません。

CFO/杉山:情報処理能力やCritical Thinkingは、考え方の金型を理解することで鍛えられると思います。

▲CFO 杉山【再評価されるテレビCMについて話した東洋経済の対談記事

ー具体的にどんなトレーニングが有効でしょうか。

CEO/平尾:自分がやってみて効果を感じた具体的なトレーニングがいくつかあるので紹介しますね。まず基礎として、ロジカルシンキング系の良書は読んでおくといいです。

インプットとしては、長文や英文を読んだり、難解な文芸評論系の本を読んだりするのは良いトレーニングになりました。本じゃなくても、レベルの高い資料をたくさん読み、整理の意図や工夫を理解しようとすると地頭が鍛えられると思います。

アウトプットでは、トレーニング効率(※1)が良い順に、大学受験の小論文トレーニングを行う、読んだ本の内容をまとめる、提案書やプレゼン資料を作る、人に読まれる長い文章を書く、が良い練習になります。

これらは全部、定期的に継続してやる必要があります。アウトプットに関してはフィードバックをもらうことがトレーニングの前提ですね。

※1:得られるものが大きく、他者も含めた必要コストが小さい

Co-Founder/国松:良質な文章に触れる機会を増やすのは良いと思います。個人的には、ビジネス書より文学作品がオススメです。

Co-Founder/PR・ブランディング室長 国松(左)

DevHR/渡邊:図示して構造的に情報を整理する習慣づけも効果的な気がしますね。それと、どんな場においても自分の意見を伝える機会をもつことが大切だと思うので、マネージャーとしてはそういった機会をメンバーにたくさん渡していきたいです。

HR/中澤:習慣の話でいうと、目の前の仕事を成功させるために必要な要素を見極めた上でゴールを設定をする習慣づけを意識しています。アクションを決める時に、過去の経験から活かせることがないかを考えるのもひとつの習慣にしたいですね。

▲人事総務課 課長 中澤【ワンチームであることの大切さを聞いたインタビュー

ーインプットとアウトプットの繰り返しが大切なんですね。

CTO/是澤:その人のタイプや強みにもよりますが、自発的に成長をしたければ知識を得ることを優先するといいです。そのために本を読むのは一番効率がいいですね。そして、学んだことを実践するのも重要です。「生き抜く力」は、本気で習慣を変えようとしなければ後天的に身につけることが難しいものです。「生き抜く力」を呼び覚ますには、絶対に達成したいなにかを欲望に近い目標として設定し、自分を本気にさせることが大事だと思います。

COO/彌野:地頭を鍛えるのに必要なのは守破離(しゅはり)だと思っています。自分より良いと思う人の思考プロセスを真似して自己流を築くんです。

あとは意外と、直感を大事にするといいかもしれません。直感的な「やってみたい/やるべき」から「やれる」まで、ロジックで引けるかどうか思考するのは良い練習になるのではないでしょうか。

CFO/杉山:クリエイティビティの部分は、InputとOutputを増やして思考パターンを広げることで補完できます。会社としてこのスキルを育てるのであれば、よりジュニアなメンバーでも大きなフォーラムで発言したり発表する機会をつくることが大事だと思っています。

発言者が間違いを恐れずに挑戦できるよう、会社全体で応援する文化をつくることも大切ですね。

地頭のよさとは、ものごとの広さと深さを正しく把握し、本質的な答えを導き出すためにその広さと深さを自由自在にコントロールする力なのかもしれません。

地頭を鍛える方法を聞くと、メンバーが明日から取り組めるようなトレーニングを次々と提案してくれたマネジメントメンバー。習慣を大切にし、挑戦する人を応援しようとする姿勢がサイカらしいなと思いました。

なんとなく使っているあいまいな言葉について改めて考え話し合ってみると、企業やチームが大切にする価値観が見えてくるかもしれません。

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