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誕生のきっかけは「サザエさん」―地域の音にスポットを当てた動画でデジタル観光

『EMOCAL』を企画から立ち上げ、動画サービス『ZOWA』の運営にも携わるプロデューサー、住田陽一にプロジェクトや今後の『ZOWA』について話を聞きました。

リモートワークの普及や趣味の多様化により「聞く」ことが増え、中でも勉強や作業、ゲームなど何かをしながらの、いわゆる「ながら聞き」が当たり前になりつつある昨今。

同人作品を含む二次元コンテンツのDL販売サービス『DLsite』を手掛けるエイシスでは、早くから「音」に特化したコンテンツの人気や影響力に注目し、販売にだけでなくオリジナルコンテンツの制作やASMR動画サービス『ZOWA』の運営をしてきました。

「ASMR」とは聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い反応・感覚を指す言葉。

現在ではそれらの効果をもたらす映像群も総称して指すようになり、日本でも若者に人気の一大コンテンツになっています。

そんな「ASMR」や「音」を使った新しい取り組みとして、エイシスでは「音」にスポットを当てた動画で地域を応援するプロジェクト『EMOCAL』を立ち上げました。

『EMOCAL』は「音の風景」と二次元のイラストを掛け合わせ、ASMR動画として『ZOWA』やYouTubeなどで全国へ発信し、コロナ禍でもデジタルな観光として手軽に地域の魅力に触れられる、伝えられるプロジェクトです。

現在までに群馬・伊香保温泉の源泉の音、石川・能登のお酒を造る際に聞こえるお米を蒸す音、新潟・佐渡島の海岸の音など3県、6本の動画を全国に発信中です。


映画番組やゲーム制作から地域創生に携わる

―まず、エイシスに入社した経緯をお聞かせください

元々、映画を作りたくて、映画会社で番組ADのアルバイトをしていました。そのCS番組ではプロデューサーまで勤めて、いざ映画製作に!となってもそう簡単には映画は作れなくて。。

そのあと新規事業でゲームを作ったり、地域創生などに携わっていました。その当時はいろいろなものに興味が出てきたところだったのですが、エイシスにジョインしていた前職の上司といろいろと話しているうちにエイシスの成長性や新しいことに挑戦できるという環境に惹かれ、エイシスに入社しました。


「サザエさん」のオープニングをヒントにして生まれた地域応援プロジェクト

―『EMOCAL』はどのような経緯で生まれたのか教えてください

私自身、リモートワーク中に新しい企画を考えている時などに、「ASMR」を聞いていました。人の話だとそっちに耳が行きがちで集中できなかったりしたので、環境音がほとんどでした。

そんな時に気づきを与えてくれたのが「サザエさん」のオープニング。サザエさんが全国を巡って、その地を楽しんでいるオープニングを思い出した時に、これだ!とピンと来たんです。そこからだんだんとイメージが膨らんでいき、風景はイラストではなく写真で、そこにキャラクターを1体配置すれば、うまくいくのではと。

もともと地域創生にも携わっていましたし、地域のために何かしたいとはずっと考えていたので、プロットを思いついたと同時に地域応援へと線が繋がり、企画の骨子が完成しました。


近くに有名な観光地があって目立ちづらい、PRができないーそんな地域の魅力も全国へ発信したい

―地域応援はもとから考えていたのですか?

はい、全国的に有名な観光地以外にもそのすぐ隣にも魅力的な場所はたくさんあったり、なかなかPRができないといった話を地域の人たちと触れ合うたびに聞いていました。

もちろん、限られた時間の中で観光するとなると、この県はここが有名だからまずはそこに行けば良いといった心情も良くわかるのですが、少し足を伸ばせばまた違った魅力に溢れていて、とてももったいないという想いがありました。

そういった魅力だったりを今回のように「音」の動画として発信することで、視聴者には手軽にデジタルで観光した気分になってもらったり、動画を通して地域の魅力を知るきっかけになってもらえれば嬉しいです。

そして、コロナが収束したら実際に足を運んでもらい、その魅力を直接体験してもらえればと思っております。


目指すは全国の音の発信と、地域間での観光客の往来

―プロジェクトの今とこれから

現在、我々は各地域の観光協会の皆さまから「音」の情報を募集しております。これまで観光協会様や自治体の方らと相談させていただき6本の動画を配信中ですが、これからも様々な県の音を発信し、全国の音を日本中に届けたいと考えています。

映像制作までの流れとして、まず前提として制作にかかわる費用は全て弊社が負担します。地域の方から「音」の情報をいただき、そこから打ち合わせを経て配信の時期などを検討させていただきます。

こちら(https://catchystuck.jp/emocal/)のお問い合わせからご連絡をいただければ、弊社から折り返し連絡をさせていただきますので、皆様からの情報をお待ちしております。

新たな県の取組みはもちろんのこと、すでに動画を公開した県でも、たとえば隣り合った地域の動画を配信し、それぞれを旅行者が行き来するようになればさらに地域の活性に繋がると考えています。

すでに配信されている県の方もご興味がございましたらご連絡をいただければと思います。

いずれ、各地域の観光協会や市町村の方々を対象に、もう少し詳しくプロジェクトの説明をできる場を設けられればと考えておりますので、実施の運びとなりましたら是非ご参加いただければ幸いです。


「音」、「ASMR」を使った新しく・面白いコンテンツを作る

―『ZOWA』の今後について

これまでのASMRは環境音であったり、咀嚼音であったり、ロールプレイであったりと“ある1シーン”を切り取った動画が主流だと思っております。そこに何かしら別の意味を持たせるということは新しく、面白いと考えています。

現在『ZOWA』では、地域応援の意味を持たせた『EMOCAL』の他にも、2月にはASMRのオムニバスショートアニメ『あなたから聴く物語』、3月にはプロバスケットチームの「宇都宮ブレックス」の選手たちに密着した動画を配信しております。

エイシスおよび『ZOWA』では今後もASMRや音を使った、これまでにない新しく、そして面白い動画を配信していきます。是非ご期待ください。


次の企画も続々と進行中ですが、会社・サービスの幅をさらに広げるために、エイシスでは新規事業担当者の採用を積極的に行っております。

0から企画を立ち上げて運用していただくための土台は整っていますので、プロデューサーとして新しいことに挑戦したいと考える人はぜひご応募ください。

新しい事業を立ち上げていただき、会社・サービスを飛躍させる仲間として共に一緒に働いていければと思っております。

© EISYS / ZOWA / CatchyStuck / EMOCAL Project
© EISYS / ZOWA / CatchyStuck / あなたから聴く物語 Project
©︎TOCHIGI BREX INC. / ©EISYS inc.

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