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GTO(前編)

「これは、我々のいる間に実現できないかもしれませんね。。。
 でも、それを追いかけている時間が幸せかもしれません。」

これからワークスタイルラボで作り上げたいプラットフォームの姿を私から説明した後に、
とてつもない現実とのギャップと、エンジニアチームに求められる高いハードルを理解した上で
彼はそうつぶやきました。

HR(ヒューマンリソース:人材系)の企業の場合、特に人材紹介や人材派遣型のビジネスの場合、多くのサービス事業者は人を探している企業と求職者を手作業でマッチングしています。

当社も従前から、お化けのようなエクセルにそれぞれのデータを記入して、リスト化しながら個人個人がマッチング結果を記入したり、営業メンバー間で「マッチング会」と称してミーティングの場でどういうコンサルタントをどのプロジェクトに推薦すればよいか、人手でやっていました。

当時は複数人でそのエクセルを更新していたため、いくつもいくつも複製コピーファイルができてしまい、あげくの果てにデータがちょくちょくクラッシュしてしまい、月に一度は誰かが泣きながら、メール履歴をひっくり返しながらデータをメンテナンスしているという事態に見舞われていました。懐かしい。そして酷い。

さすがにデータの持ち出しやログ管理などのセキュリティ要件や、何よりも作業の非効率さやお客様の情報管理がきちんとできないのはまずいということで、セキュアなクラウドサービスを活用した情報管理に切り替えているのですが、マッチングのところはまだまだ「人間AI」の出番が多くあります。

履歴書情報やお客様からのご要望の行間を読んで、どういう人がマッチ度合が高いかは、まさに職人芸で、A社さまで高い評価をいただいているコンサルタントの方でも、B社さまではなかなかパフォーマンスが出なかったり、プロジェクトの環境や人との相性(ケミストリーと呼んでいます)によって、合う、合わないがあるので、そこはまさにマッチングする人の腕の見せ所です。

ただ、このオペレーションは早晩限界を迎えることはわかっていました。
イケてるHRサービスの会社は、しかるべきタイミングで、サービスのプラットフォームを

「Webサービス化する」

ことが成長のために必須の条件なのです。
それができた会社が会社のサイズを10倍、100倍にすることが可能です。

単にデータベースとして情報をためる箱だけではなく、ユーザーに使ってもらうための優れたUI/UXが必要です。デザインもそうした視点から、洗練していく必要があります。インフラをどのような環境で選択するか、バックでの処理をどうするか、管理画面機能をどうするか、将来的なAIの適用をどうするか、などいろいろな視点があります。

ただ、これらの要件はおそらく一般的なWebサービスを開発する会社においては、いずれにせよ検討すべき項目であり、世の中のエンジニアと呼ばれる職種の人たちの興味をどこまでくすぐるかは微妙だと前々から思っていました。

だから、会社のビジョンなり、これからつくりあげるサービスについては、私自身がビッグピクチャーを描いて、その夢に共感して、テクノロジーの視点から支えてくれるアーキテクトの存在がこの会社の将来的なダイナミックな成長に必要不可欠だと思っていました。

ワークスタイルラボの第二創業期にあたり、今後のチームについてあれこれ考え始めました。

どういう人に仲間になってもらえば良いんだろう?

そういえば、世界を目指して船出をしていく海賊団の話、なんか昔あったな。
なんだっけ、、、麦わらの一味とかなんとか言ってたっけな。。。

あー、そういえば、美味しい料理で腕を奮ってくれるコックさんや、正確に地図と天気を読む航海士、
白兵戦に滅法強い剣士や、傷ついた仲間を癒してくれる医師、陽気な音楽家や謎を読み解く考古学者を
一人一人仲間にしていたなー、船長。
これから必要な仲間(クルー)は誰か?

「船大工(エンジニア)が足りない」

おお!そういうことだったのか!97巻も読み続けている時間は無駄ではなかった!
最近忙しくて81巻以降はちゃんと読めてないけど。
チームアップの活きた教科書だ!ガーサスです、尾田センセイ!
そして、自分は決して暇じゃない、暇じゃないんだ、ということだけはここで言っとく。

・・・話を元に戻します。

「WSLの基幹を担うトップエンジニア」

これはどんな人なんだろう?考えられる人材要件を列挙してみました。

1 天才的な技術力
2 名誉よりも男気
3 船長の夢に共感
4 自らの技術にプライド
5 あくなき向上心
6 かなり変人(態)
7 彼を慕う子分多数
8 CTOロールを担う

いるのか?こんな人?いたとしてもどこで見つければいい?
どうしたらワークスタイルラボに来てくれるのかな?
そういう不安感はさておき、具体的にどんな人を探せばよいのか、
マーケティング的にペルソナを考えてみた。

① 天才プログラマー
② 世界を変えたい
③ 彼に技術はすべてお任せ
④ メチャ実戦に強い
⑤ 風体はかなり変
⑥ 仲間想い
⑦ おカネに無頓着
⑧ 寝なくて平気
⑨ 自分のプロダクト(世界)を作りたい
⑩ エンジニアコミュニティの中心
⑪ 若い

そして、プログラミング言語を取り扱う役割だけに、

⑫ 話す言葉はPython(面白いっ)

自分がひとつだけ決めていたことがあります。
それは、唯一無二の仲間を集める上で、「贅沢いってもキリがないし、この人でいいか」
という妥協は絶対にしない、ということです。

そして、肩書や風評に左右されず、自分の目で見て、耳で聴いて、会話を繰り返して
「この人しかいない」
という人とチームを組むこと。

それが、ワークスタイルラボのテクノロジーを担ってもらう人の条件だと、
最初から決めていた事なのです。

とても簡単なことではないし、砂漠から落とした針を探すようなことだと思います。(続く)
いるのかな?

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