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多様な個が集う組織で、機械学習エンジニアとして活躍 :Arizona State University 村石ケルビン愛子さんインターン・インタビュー

音声感情解析AIを開発しているEmpathでは学生インターンを随時募集しています。

今回は機械学習エンジニアのインターンとして参加してくれているArizona State Universityの村石ケルビン愛子さんです。既に1年近くEmpathにて活躍されており、今回はあらためて村石さんのITへの情熱や、今後の展望、ITに携わる者としての信念をお話しいただきました。

・Empathでの体験

——Empathでの仕事内容は?

データを活用し、モデルを作ったり検証したりするのが、ここ1年のEmpathでの私の主な仕事内容です。そのプロセスの自動化を目指すプロジェクトにも参加しています。

——Empathの印象は?

Empathでは個性的な人がたくさん集まっていて、雑談するだけでも勉強になるな、と感じています。一回大学への進学を目処に業務を停止していたのですが、もう一回来たいと思える場所です。

インターナショナルに働けることも嬉しいです。インドネシアのエンジニアと連携を取りながら仕事をすることが多いのですが、熱い人が多いなと思っています。若い人でも自分の国を盛り上げて生きたいという気持ちが強いですね。やる気がある人たちと仕事をするのが楽しいです。

——そもそもEmpathに来てくれたきっかけは?

以前、1年くらい別のAI会社でインターンをしていたのですが、ウェブアプリケーションなど、製品開発に携わっていました。その製品の裏側で機械学習が使われていたのですが、そのモデル生成は別の部署が担当していて、私がその開発に関わることはあまりありませんでした。そのうち、モデルを作る方をやってみたい、と思い始め、それができそうな会社を探しました。

Wantedlyで検索しているとEmpathを見つけ、感情解析ってあまり聞いたことないな、と感じ、更に画像解析が多い中で、音声の感情解析を使っていることが目を引きました。そして掲載されていた記事や、ウェブサイトのチーム欄にインターン生もメンバーとして載っているのを見て、インターン生も交えて仲がいい会社なんだな、という印象を持ったのが応募の決め手でした。

COVID-19前に開催された村石さんの歓迎会にて。インターンメンバーも社員も垣根なく話せる環境。

・ITの分野に踏み込んだきっかけ、寄せる期待

——機械学習やAIにはかつてから興味を持っていたんですか?

そうですね。私が高校生ぐらいの頃から、良くテレビで「AIは怖い、仕事を奪われる」と言われているのを見て、でも実際に中身を見てみないと、本当に怖いものかわからないよね、と考えたのがきっかけの1つです。そして、そういうことを勉強するなら、がっつり取り組んでいる人たちがいる環境に飛び込むのが一番いいと思い、AI関連の会社でインターンとして働きはじめました。

——もともとプログラミングやITに興味を持っていたんですか?

ありました。中学生の時からです。当時はまさにスティーブ・ジョブズの全盛期で、あの有名なスタンフォード大学の卒業式のスピーチや、伝記映画などを観て、カッコいい、と思ったのが大きな理由です。Appleの製品にもとても惹かれ、それらが実際に中身はどうなっているんだろう、と気になってもいました。

同時に感じていたのは、IT企業は社会に与えるインパクトが大きいということでした。個人的に、アメリカがワールドリーダーであるのは、ITの分野でリードしているからだと思っています。

——「社会に与えるインパクト」とは?

国の経済が大きく変わり、その恩恵を受ける人も増えると思っています。母がフィリピン出身なんですけれども、もしフィリピンなどを始めとする発展途上国でIT産業を発展させることができたら、もっと経済を回せるし、たくさんの人を雇えるのかな、と思っています。

——自分がやりたいことの根底に、「社会にインパクトを与える」ということがあったんですね。

そうですね。小さい頃から、母の故郷に遊びに行くことが多かったのですが、そこで子供ながらに気づいたことがあります。日本で生まれて生活している人に比べ、発展途上国では大変な思いをしている人が多いということでした。

それを比べた時、あまり使いたくない言葉ではあるのですが、「こっち側」と「あっち側」が存在して、私が「こっち側」にいるという風に感じ始めました。ただ、私が「こっち側」にいるのは偶然で、それに胡座をかくわけにいかないという意識が芽生えました。きちんと「恩返し」をしていけるような仕事がしたいな、と常に思っています。

オフィスでの1枚。COVID-19の前に開催された、社員もインターン生も全員参加の交流会にて。

・国境を超えての仕事の形

——去年の9月からアメリカのアリゾナ州立大学(Arizona State University)に通っていますが、そのきっかけは?

まさにアメリカはITで世界で一番リードしている、というのが1つの理由です。また、アメリカの大学では世界中から優秀で、かつアンビシャスな人たちが集まります。そのような場所に自分も飛び込んでいくと自分の成長に繋がると感じました。

ASUは留学生の比率が20%であり、アメリカ国内でも最も留学生の多い大学のひとつです。また、ASUは5年連続で米国内の革新的な大学ランキングの第1位に選ばれています。従来の大学がやらなかったことを積極的に取り入れていることが理由ですが、自ら率先して形を変えることのできる組織に所属することで、既存の枠組みに囚われない考え方や姿勢を学ぶことができると思います。

——何を勉強しているんですか?

今はコンピューター・サイエンスを専攻しています。専門科目は将来的に選ぶのですが、まだ決めてはいません。ITを俯瞰的に見るのと、選択肢は多く持っておくという意味で幅広く勉強できる今を大事にしています。

もし絞るとしたら、自分が今までやってきた機械学習でも良いのですが、他の学術的分野と掛け合わせたものにも興味があります。例えばバイオ・エンジニアリング、遺伝子組み換えなどですね。コンピュータ・サイエンスは効率的に何かをするための道具だと考えているからです。

——卒業した後、どんな仕事をしたいと考えていますか?

色んな国で仕事をしてみたいです。1つの会社じゃなくて、プロジェクト単位で仕事できる人になりたいです。仕事をしながら旅をする、という自由度がある働き方に憧れます。

——その場合、1人で働くのか、チームで働くのか、どっちが良いと思いますか?

プロジェクト単位で働くと、ほぼ必ずチームで働くことになりますね。ただ、その時に、自分も含めてメンバー全員が自律したチームが良いです。全員が専門家としての自負を持ち、その一人ひとりが自分のやるべきことをやって、またチームに持ち帰ってそれを完成させていく、というのが一番の理想ですね。

——まさにスティーブ・ジョブズみたいに、起業はしたいですか?

そこを目標にはしていないです。自分の最終的な目標としては、「様々な格差をなくす」ということで、そういうことに貢献できるなら、どこでも、どんな働き方でもいいと思っています。

・さいごに

強い使命感を持って仕事や勉強に取り組まれている村石さんの姿勢を見ると、とても刺激を受けますね。普段の業務でも、社員やインターンの垣根を超えて率先してリーダーシップを取られていて、まさに「専門家としての自負」を持った、自律したチームメンバーを体現されています。今後も世界に羽ばたく村石さんの活躍が楽しみです。

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