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「生まれる子どもに父の背中を」外資コンサルを辞め、アフリカ6億人の貧困を解決するスタートアップCEOの創業前夜。

WASSHAはアフリカに事業拠点があるちょっと変わった会社です。今日は、そんなWASSHAの代表である秋田さんの「WASSHA創業ストーリー」「これまでのキャリア」「WASSHAの未来」などを、皆様にご紹介します!

WASSHA代表:秋田 智司(あきた さとし)🕴

高校時代に彼女に振られたことをきっかけにアフリカに興味を持ち、アフリカの貧困にアプローチするビジネスを志す。IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社(現 日本IBM)で通信・エネルギー分野の新規事業開発や航空業界の業務改善プロジェクトに従事した後、2013年にWASSHAの前身となる会社を創業。300人近い現地スタッフと日本人スタッフと共に、アフリカの未電化地域で電力の割賦販売を行っている。

【インタビュー項目】

CEOとしての仕事内容

◉WASSHAの代表になるまでの人生・キャリア

◉秋田さんが描くWASSHAの未来

◉WASSHAの魅力とは

◉WASSHAに興味があるあなたへ


※編集後記(1):

この記事は、できるだけ等身大の秋田さんとWASSHAの姿をお伝えするために、あえてあまり編集せずに秋田さんが話してくれたままに書いています。もし読みづらかったら申し訳ありません。ただ、本当は全てを太文字にしたいほど、全力で「読んでほしい!」と思える内容です。

◉CEOとしての仕事内容

ビジョンとミッションをみんなで実現できる組織にするために



🎤CEOとしての仕事内容を教えてください!

🕴CEOとしての仕事内容は色々あるけど、大きく分けると今は3つかな。

1つ目が、組織づくり。

2つ目が、投資家との関係づくり。

3つ目が、新規事業の開発、ですね。

🎤3つのお仕事について、それぞれ聞かせていただけますか?
まずは、1つ目の「組織づくり」。どのようなことをしているか教えてください!

🕴組織づくりの中でも、やっていることが大きく2つあって、、

組織作りの1つ目としては、WASSHAのビジョンとしての「Unlock Humankind's limitation」とか、ミッションとしての「Power to the people」、今定義している4つのバリュー(※)の具体化と、その浸透だね。

それらが具体的にどういうことなのかとか、会社として存在してこれを推進していくときに具体的に今大事なことが何なのかとか、中長期で組織がどういう方向に向かっていくのか、みたいなことをクリアにしていかないといけないと思うんですよ。

ただ、これは自分が「こうです」みたいな答えを決めてみんなにそれを覚えてもらうみたいなものではないと思っていて、WASSHAのみんなで一緒にやっていくものなんだけど、

「それ(ビジョン、ミッション)を実際に実現できる組織を作っていく」ということがCEOとしての1番大事な仕事だと思ってますね。

そのために、CEOとして色んな活動をやっていると思っていて、例えば今は日本のメンバーやタンザニアとかウガンダの主要なメンバーにヒアリングして「バリューのメンテナンス」をやっているんだよね。

会社って、一回掲げたバリューをずっと持ち続けるというよりも、状況に応じてバリューも変えていかなきゃ行けないと思ってるから、それをどういうふうに変えていく必要があるかをみんなで考えていくっていう。結局は、「変わり続けること」がすごい大事だと思うから。

そういうことをメンバーみんなと話したりとか、あるいは、新規事業とかもミッションとかビジョンとフィットしている新規事業を作っていかないと会社としての方向性がバラバラになっちゃうから、「unlock」「limitation」「power」の一つひとつの言葉の定義を具体化させたり、掘り下げたりしているね。


組織づくりの2つ目は、ビジョン、ミッション、バリューを実現していく組織づくりの、根幹のところを担うメンバー集めだね。

ビジョン、ミッション、バリューを実現していくにあたって、やっぱり今のメンバーだけだとできないことってすごいたくさんあるから、それをちゃんと実現できる組織にして行くための採用がすごい大事だと思ってて。

WASSHAがもっといい会社になって行くためにどんな人に入ってほしいか、どんな人にWASSHAに加わってもらって、よりいい会社にできるかっていう観点で、色んなチームのメンバーと話をしながら採用活動を進める。僕と直接話をして貰える機会がある候補者の方については、ちゃんとWASSHAのことを理解してもらって、WASSHAを好きになってもらって、WASSHAに入りたいなと思って貰えるようなコミュニケーションができるように心がけているね。

(※)WASSHAの4つのバリュー…「Speed Matters」「Go field」「Go the Extra Mile」「Jump together」

↑CEO秋田さん(左)とCOO米田さん(右)の仲良しショット


🎤では、次に2つ目の「投資家との関係づくり」ではどのようなことをされているのでしょうか?

🕴そうですね、さっきも言ったビジョンとかミッションを達成していくにあたって、やっぱり自分たちだけだとできることには限界があると。

なので、投資家の方や協業先の企業とも協力していくことが必要となってくるんだけど。

既存の投資家の方や既に株主になっている企業さんに対して適切に僕らの状況をちゃんとアップデートさせてもらうことは代表としてやるべき仕事だし、WASSHAへの投資や出資に興味や関心を持ってくれている人たちに対して、僕たちがどんな会社で今の財務状況がどんなもので、これからどういうことをやろうとしている会社か、というのをお伝えする、というのもCEOとして必要なこと。

出資をしないとしても、WASSHAとパートナーになって新しい事業を作ろうとか、こういう事業を一緒にお金を出してやろうみたいなところで関心を持ってくれている会社さんとの間で色んな話をして、どういうふうにパートナーシップを作っていくか、ということをやっていますね。


🎤最後に、3つ目の「新規事業の開発」についてお願いします。

🕴そうですね。これまでもずっと言い続けてきたことでもあるんだけど、僕らが掲げているミッションとかビジョンを達成するためには、今の電力サービスだけだと不十分だと思うんですよ。

未電化地域に電力が届いただけで、「Humankind's limitationはアンロックされない」と思ってるから、僕たちのお客さんにより良い生活を送ってもらうために、お客さんに対しての提供価値のいろんなバラエティを増やしていく必要があると思ってて、そういった観点で、僕らのビジョンミッションを体現するような事業電力以外の事業というのを、もっと作っていかなきゃいけないと思っていて。

そういう意味で、どういった事業を新しく立ち上げていくかっていうところの担当をしています。

実際に現場に足を運んで、お客さんの課題とか何に困っているかということの話を聞きながら、「WASSHAが今持っているもの、あるいはWASSHAが今持っていないけど協業パートナーの方たちに助けてもらうことでどんな新しい価値を提供できるか」、「それによってWASSHAも成長していけて、お客さんにとってもより良い生活ができる事業にできるか」ということを考えながら事業づくりをしていますね。



僕らは、日本の中だけで成長しようと思っているスタートアップじゃ無い。



🎤WASSHAのCEOとしての特徴は何でしょうか?

🕴ステークホルダー(投資家及び協業パートナー)との関係づくりや新規事業の開発を日本国内だけでなく、アフリカやその他の国でもやっているというところがWASSHAの特徴だと思います。

2016年にはシリコンバレーのアクセラレーション。スタートアップコミュニティみたいなものがあるんだけど、うちの投資家からお金を出してもらって10週間ぐらいシリコンバレーに滞在して、現地のスタートアップとの協業体制の道を模索する活動をやったり、うちのフィールドである「アフリカ」に関心がある国、例えば西アフリカにフランス語圏が多いのでフランス企業との連携の話をしたりとか。最近だとインドから声がかかったり、アジアの会社との連携、中国などの開発パートナーがいたりだとか。


🎤色んな国と関わっているんですね!

🕴僕らは、日本の中だけで成長しようと思っているスタートアップじゃ無い。

日本の会社だけど、事業も海外。WASSHAは、アフリカだけに限らず、アメリカ、欧州、アジアと、世界中色んな所のステークホルダーと連携しながら事業をやってるね。


◉WASSHAの代表になるまでの人生・キャリア

現地の青年に言われた「ビジネスの世界は対等だ」



🎤秋田さんがWASSHAの代表になるまでの人生・キャリアを教えてください!

🕴まず、最初にアフリカに興味を持ったきっかけは高校1年生のとき。

当時付き合っていた彼女に振られて傷心していた時に行った図書館で、中間テストの勉強をしないといけないのに全然勉強が手につかなくて、フラフラしている時にたまたま手に取った雑誌に書いてあったアフリカの紛争の記事を読んだことなんですよね。

その記事では、民族浄化とか民族同志の対立による紛争問題が取り上げられていて。自分は好きな子と別れただけで超傷ついているのに、ある民族が別の民族と戦っているときに、違う民族の女性を虐げたりとか、旦那さんが殺されちゃったりってこととかが普通に起きてて。

それって、めちゃくちゃ悲劇じゃん。

なんか、それに対して純粋な当時17歳の秋田少年はすごい憤りを覚えて、「こんなことが世の中にあってはいけない」と思って、アフリカの紛争問題にすごい関心を持ったんですよ。

「いつかこういうものを無くしたい」と思って。

それでいろいろ調べていくと、いわゆる「途上国であること」そのものが、紛争のきっかけになっていることが多いっていうことが分かってきて。特にアフリカは、貧困問題と紛争問題が同時に起きているところとしてすごく特徴的なところだったので、アフリカに関心をもったんですよね。

それで、「アフリカの国どっか一回行ってみたいな」「現地見に行かないと」って想いが強くて大学2年生の時に初めて行ったのがタンザニアでした。



🕴それで、NPOのワークキャンプでタンザニアの村に入って現地で植林活動をしてたんだけど、そこで一緒になった同年代のタンザニア人に「自分はいつか紛争問題や途上国の貧困問題を解決するために国連に入りたい」って話をしたときに、

その人から、「なんか、すごい嫌だな」「援助の世界は、お金をあげる側ともらう側っていう上下関係ができちゃうから、フェアに仕事をするみたいなことができないから」って話をされて。

「じゃあお前は何したいんだ?」って聞いてみたら彼は「自分の会社をやりたい」って言ってて。

「起業してビジネスをやるっていうのは、国籍とか学歴とか一切そういうのは関係なくて、ちゃんとお客さんに喜んでもらえるものを作った人が評価されて成長していけるっていう世界だから、ビジネスはすごいいいぞ」っていうことをそのタンザニア人に言われたんですよね。

そのことがあって、自分は貧困問題を解決したいと思ってたので、「だったら自分は新しくアフリカで社会課題を解決する会社を作って、現地の人と一緒にその会社を運営したい」と思ったのがきっかけなんですよ。

ごめんね、長くて。笑

🎤全部秋田さんの言葉でそのまま使います!


いつかアフリカで会社をやるために


↑IBMの新人研修(秋田さんは後列一番右)

🕴それで、でもまずはちゃんとビジネスのことを学びたいなと思ってIBMに入ったんです。

その後5年いて6年目で、起業しますって言って辞めたのに結局起業できなかった。全然儲かるビジネスモデルがよく考えたらできていなくて。いつか起業したいなと思いつつできないまま、ある種フリーランス的に色々な会社のコンサルを個人でやっていました。


子どもが生まれて考えた「父としての背中」



🕴実は、IBMを辞めたのは、結婚した奥さんとの間に子どもが生まれたタイミングで。

子どもが生まれてから奥さんと一緒に「どういうふうに(子どもを)育てたいか」って話をした時に、「自分がやりたいと思うことがあったときに、周りの人から無理だとか、そんなの絶対難しいからやめときなとかって言われても、自分がやりたいと思うことはやり通すような子どもに育てたいね」って話をしたんですよ。

父と母として、そういう話をしてて。

で、その時にふと、「じゃあ自分はそういう行動ができてるか」って考えたときに、俺は起業したいと思ってて、、、アフリカで貧困問題を解決する事業を作って起業したいと思ってたのに、そのためにビジネスの勉強と思ってIBMに入ったのに、、

周りからは「起業ってリスク高いよね」とか「(起業は)誰もができるもんじゃない」とか、(そういう)色んな世の中一般的な常識から辞めずにIBMに居たんですよ。

そのときに、「これじゃいかんな」と自分で思って。

ちゃんと子供に背中を見せるという意味で、自分がやりたいことをちゃんと(自分も)やらねばと思って、会社に「辞めます」って言って辞めたんですよ。


そしてWASSHAの代表に



🕴それで(IBMを)辞めたんだけど、最初に起業しようと思ってたアイデアは全然うまくいかなくて、それから具体的な起業のアイデアができないままある種フリーランス的にいろんな会社のコンサルを個人で受けてたんですよ。

そのときに、コンサル相手だった東京大学の先生から「自分たちが作っている研究のアイデアを事業化してほしい」という依頼をコンサルタントとして受けて、東大の先生と一緒にその技術の事業化っていうのを検討している中で、「新しい会社を作ろう」という話になって。

それが、アフリカの未電化地域向けの事業だったので、「会社を作るんだったらアフリカに思い入れがあって起業したいと思ってる秋田くんに代表になってもらうのがいいんじゃないか」っていう風に東大の先生に言ってもらえて。

それで、こんなにいい条件で始められるチャンスはもう2度と回ってこないだろうってその瞬間に思ったので、もうすぐ「やります!」って。

東京大学がバックに付いてて、東京大学の教授がいて、技術面について詳しい先生がいて、そのバックにもすごくいろんな優秀な方達が先生と同じチームにいて、ケニアでこういうモデルをやったらどうかって既に現地の人が言っているモデルがあって。

だから、こんなに良い条件で始めさせてもらって、やらせてもらってるからにはやれることはちゃんとやらなきゃいけない、何か出来る限りのことはやりたいと思って今までやってきたっていう感じです。


※参考:社名であるWASSHAは、スワヒリ語で「光を灯す」という意味の「washa」が由来になっています。

「Be、Do、Have」


↑東京大学の阿部先生と秋田さん(右)

🎤代表になる話が来た時にはもう今しかない、絶対やる!という思いで始められて今に至るということですね。迷いはなかったのですか?

🕴そうですね。
IBMって1年目に色々好きな研修を受けられるんだけど、1年目の終わりぐらいに受けた研修で外部講師が来てました。その人が日本人は皆「Have、Do、Be」っていう考え方をするんだけど、実はグローバルスタンダードは逆で「Be、Do、Have」だっていう話をしてたのね。それがすごくなんか今でも心に残ってるし、色んな人に話すんだけど。

日本では、まず知識をつけてスキルをつけて(Have)、頑張ってれば(Do)、いつか何かになれる(Be)みたいな考え方をする人が多い。Beは最後にくる。だけど、気が熟すっていうことはなくて、それを待ってたらあのスキルも足りないこのスキルも足りないって、いつかなりたい自分になれるのはすごく後になっちゃう。

そうじゃなくて、なりたいものがあるんだったらそれになるのが先だってその人は言ってたんだよね。だから、まずはBe。そうすればやるしかないから日々Doを繰り返し、いつか気づいた時には持っているものが増えてできるようになっていて、Haveは最後に来るんだって言ってた。

だから、自分はこうなりたいと思ってる人がいるんだったらなるべく早くそうなった方がいい、なれるようにするにはどうしたらいいかを考えた方がいいという話をしてて、それがずっと心に残ってたんだよね。

だから「秋田君代表やらない?」って言われた時も、もっとすごい人はたくさんいたし、自分に社長になれるスキルがあったかって言われたらたぶんもっと最適な人はいたと思うんだけど、

なれるタイミングとかチャンスがあるんだったらまずはなる、なりたい自分になるにはどうやったらできるかなって考えてた時にその話が来た。だからこれはチャンスだと思って、まず飛び乗ってみようと思いました。


キリンがCOOを連れてきた


↑米田さん(左)と秋田さん(右)/ 2013年

🕴それから、2013年の6月に会社を作って、6月、7月、8月でめっちゃプロトタイプの開発。ハードウェアとソフトウェアの開発をやって。9、10、11月の3ヶ月でケニアに(プロトタイプを)持っていってトライアルをやったんですよ。で、その11月までの結果を受けて、12月に投資家にプレゼンをして、出資をしてもらえることが決まって。

それで出資の目処が立ったので、その年の年末、2013年の12月にWantedlyで初めて募集をかけたんだよね。

その当時、Wantedlyには(登録企業が)200社とかしかいなかった時代なんだけど。

🎤今からちょうど8年前ですね!(2021年12月に本記事を執筆中)


🎤米田さん(COO)は「Facebookでふぁ〜と流れてきた募集をポチッとしたこと」がWASSHAにジョインするきっかけだったと話していましたが、秋田さんはどんな流れでその募集を書いたんですか?

🕴そう、その時は茨城の実家に帰ってたんだけど、実家のキッチンのところのテーブルで、実家の家族が紅白歌合戦とかを見ているときに除夜の鐘が鳴る直前くらいまで「どういう感じで書いたらみんな関心持ってくれるかな」とかってのを考えながら1人で(募集記事を)書いてて。

初詣に行く直前に書き終わったんだけど、初詣のときに「元旦に出してもみんな見ないだろうな」と思って、みんなが「明日から仕事か〜」ってタイミングで出そうと思ったんだよね。

新年明けて仕事始めの日の前夜って、まあ多分いろんなこと考えるんじゃないかなと思って、そこにパシッと出したら響くんじゃないかっていうので。

それで、募集記事のトップの画像にキリンがこうやって横向いてる写真をバーーンって載せて、「首を長くして待ってます」ってメッセージを込めて1月5日の夜に投下したわけ。

🎤😂😂😂

↑「キリンがこうやって」と言っている秋田さん(右)とキリン(左)

🕴そしたら、当時無料プランで10人までしか応募してきた人を見れなかったんだけど、「まぁ10人来たらいいかな」と思ってて。

パンって募集を5日の日曜の夜に出したんだけど、6日の月曜日の朝に会社行ってパソコン見てみたら50人以上から応募来てて、「めっちゃ反響あんじゃん!」ってなったんだよね。知り合いからFacebookメッセージとか電話とかもめちゃきてて。

それで「全部見切れねぇな」と思って、すぐに「説明会やるので本当に関心ある人は都合をつけて来て欲しいです」って全員に案内を送ったのね。

それで、1月の中旬ぐらいの土日で説明会をやって、そこに米田さんが来てくれてたそうで。

っていうのも、「質問してくれる人はやる気ある人だろう」と思って、事前に当時のインターン生に、誰がどこ座っているかを全部紙に書いてもらって、後でチェックしてたんだよね。

その時に、僕が「こういうことをやろうとしています」って話をしたときに、一番最初に質問してくれた人が米田さんだったんでその時から印象に残ってて。

説明会が終わって米田さんの経歴を調べてみると、大学時代にベトナムに一年間留学してて、途上国とか新興国のちゃんと整ってない環境の中でも過ごせるガッツはあるだろうし、レベルが高いビジネス経験もあって、質問してくれるみたいな前のめり感もあって、いい人そうだったから、もういきなり「面接来てください」って言って連絡したんですよ。

それが実は最終面接だったんだけど、米田さんは多分なんかの面接だと思ってふらっと来てくれたらこっちは僕と当時の共同創業者の東大の先生とか5人くらいズラーって並んでて。

もう、いきなり1人対5人。みたいな。笑

それで、色んな人が色々質問した結果、「内定出すんで来てください」って来てもらったのが、米田さんとの最初の出会いだね。それが2月くらいまで。

🎤すごいスピード感ですね!!🚀


みんなで北極星を目指すチームを作る



🎤募集を書くときは、「どういう人が来たらいいな」みたいな条件はあったんですか?

🕴条件っていうよりは、

「お前が創業者でやろうって言ってるけど、俺がやった方が会社は絶対良くなるから俺にやらせろ」

って言ってくれるような人に来て欲しいな、って思ってたんだよね。

🎤おぉ、それはなぜですか?😲

🕴それくらいちゃんとコミットしてくれる人が欲しかった。

あと、僕は「CEOだから偉いとか、CEOが言ってることには逆らえない」みたいな、なんかそういうの嫌なんですよ。

そういう、上の人には口答えできないみたいなところも会社によってはあったりすると思うんだけど、なんかそういうの嫌だなと思ってて。

みんなが立場とか役割の違いはもちろんあるけど、会社にとって大事なことは、その代表が言ったかどうかとかじゃなくて、WASSHAで言ったら「Power to the people」っていうミッションに繋がっているかどうかとか、これからやるアクションがビジョンの達成にどれだけ繋がってんのかとか、

なんかイメージとしては、みんなが大事にしてる目指す北極星みたいなのがあって、そこに向けて一番正しいことを言った人とか一番いい意見を出した人の意見が採用されるっていうチームを作りたいなって思ってて。

だから、ちゃんと言うべきことをズケズケ言ってくれる人がいいなって思ってた。


🎤それでいうと、当時は米田さんのことをどう思ってたんですか?

🕴米田さんってズケズケ言うじゃん。笑

(米田さんは)ちゃんと思ったこと言ってくれるから、「米田さんみたいな人に来て欲しいな」って思ってたんですよ。

だから、俺の予想は当たってたっていう。

🎤なんか、、恋バナ聞いてるみたいで照れますね、。笑😳

🕴ハハハッ!🤣🤣

↑深夜の満面の笑み

◉秋田さんが描くWASSHAの未来

WASSHAはただ儲かるだけの会社じゃない



🎤秋田さんは今後WASSHAをどういう組織にしていきたいですか?

🕴WASSHAはただ儲かるだけの会社じゃなくて、儲かるのは大前提だけど、テクノロジーを使って人類の課題、社会課題みたいなものをちゃんと解決しながら成長して行く会社にしたいと思ってる。だからそれに共感してくれる会社、人に来てほしいなって思います。

スタートアップとして今やっていて、まだ僕たちは赤字だし。直近ではIPOを考えているけれど、別にIPOがゴールじゃないし、M&Aがゴールじゃない。

この会社の存在意義は、今まで慈善事業じゃないと無理とか、そんなの会社がやることじゃないと思われてたようなことを顧客の課題を解決させながら事業としてちゃんと成長させながら成立させることができるというのを世の中に証明すること。

例えば電気がない人たちに電気がある暮らしを届けるとか、アフリカの農業従事者の方たちがもっと生産性をあげるような仕事とか。貧しい人たちがもっとお金を得られるような、豊かな暮らしができるようになるための色々な事業など、ビジネスサイドの人からしたら、「そんなのボランティアでやればいいじゃん。」って思ってたりするようなことを、ビジネスベースでやりたい。

人類の社会課題としての貧困とか、学校行けない人がいるとか、ビジネスを通じて、儲かりながらそういう課題を解決し続けていくことができるんだって世の中に示したい。自分たちも豊かになるし、会社としても成長して行くけど、会社としての成長が世の中のためにもなっていくような会社を作りたいと思っています。

そういうことをやろうとしてる会社は、スタートアップでも少しずつ出てきているけど、日本の会社でそれをちゃんとやって大きく成長したっていう会社ってまだないと思う。少なくとも日本の会社としては最初の会社になって、日本の中だけで競争するとかじゃなくて、世界でやっているところと切磋琢磨して成長して、そういう人たちからも一目置いてもらえるような会社にしたい。僕たちは、世界でそういうことをやろうとしています。

なので、そこに共感してくれる人で、ちゃんとそこで戦えるスキルとか経験を持ってる人に入ってほしいなと思っています。

◉WASSHAの魅力とは

「マジでお客さんが笑顔に変わる瞬間が見れるんですよ、僕らの仕事は。」



ありがとうございます。最後に秋田さんが考えるWASSHAの魅力を一言でお願いします!

🕴WASSHAの魅力?なんだろう。いっぱいあるんだけど…。

なんかマジで一回来てみてほしいけど、現地の田舎とかすごいマジで困ってる人いっぱいいて。

なんか「こんな感じでみんな過ごしてんのか」みたいなところに。

でも僕らのソリューションを持って行くと、例えば電気なくて暗いみたいな人たちがWASSHAのサービスが始まったその日から今までとコスト的には同じなのに、「こんなに明るい生活できるなんて超いいわ」みたいな。なんかマジでお客さんが笑顔に変わる瞬間が見れるんですよ、僕らの仕事は。

アフリカで課題を抱えてる人たちのことをすごいダイレクトに感じながら、その人たちの生活が目に見えて変わっていく。その、お客さんが笑顔に変わる瞬間を見れることを仕事にできるってのがWASSHAの魅力だと思うし、そういう「お客さんが笑顔に変わる」ってことを積み重ねながら、それが会社の成長にもつながって、会社が大きくなっていくってことを体感できるのも(WASSHAの)魅力ですね。

僕も日々仕事をしてて、その瞬間に立ち会えている時が一番「この会社やってて良かったなー」って思う瞬間なので、それを一番に感じて「この仕事やってて良かったね」って新しく入ってくるメンバーと言い合いたいですね。

◉WASSHAに興味があるあなたへ

まずは、「Be」。「Have」で躊躇してほしくない。



🕴日本の人って、まずはスキルつけて「いつかなりたい自分になろう」みたいな気持ちが強いと思うんだけど、それよりも「まずはなってみる」ってことが大事だと思ってて。

で、これって転職でも同じことが言えると思ってて。

なんか、「WASSHAに応募してみたいけど、今の自分じゃこういうスキル持ってないし…」とか、(先程の)「Have」の部分で躊躇してる人がいるとしたら、まずはWASSHAのメンバーになってもらって、それからWASSHAで頑張っていればいつかWASSHAで必要なスキルは身に付くと思ってるから、

「そこを躊躇してほしくないな」っていうのはあるんだよね。

もちろんダメかもしれないけど、「Be」の「なりたい自分」にチャレンジするっていう機会を持ってもらえるっていうのは、WASSHAに入るかどうかは置いといて、その人にとっては一個の人生におけるチャレンジになり得るかもしれないな、と思います。

だから、もしWASSHAに興味があるんだったら、まずは応募してきてほしいですね。


◉最後に💡

🎤今回は、WASSHAの代表である、秋田さんにお話を伺いました!

高校生の時に彼女に振られたことがきっかけでたまたま興味を持ったアフリカ。自分の目で現状を確かめるために初めて訪れたアフリカの地、タンザニアにて現地の青年に言われた言葉。日々の忙しさに追われる中で、忘れかけていた「いつかはアフリカの貧困を解決するためのビジネスをやりたい」という想いと、それを思い出させてくれた家族の存在。自分の「Be」に従い、行動し続けた先での人生を変える出会いと支えてくれる人たち。

今ではアフリカで活躍する日系スタートアップの第一号として、現地のメンバーや日本のメンバーたちが力を合わせて、アフリカの未電化地域に住む6億人の暗闇に光を灯し続けているWASSHAの代表、秋田さんの言葉は、一言一言が重く、愛に溢れるものだと感じました。

秋田さん、本日はありがとうございました!


🕴ありがとうございました!

↑「WASSHAポーズ」と満面の笑みの秋田さん(左)

◉編集後記(2):最後まで読んでくださった皆様へ

この記事を最後まで読んでくださった皆さま、誠にありがとうございます!😊

今回は、WASSHA創業までのお話を中心にインタビューしましたが、創業してからも続くWASSHAの波乱万丈ストーリーをこれから少しずつ連載していこうと思っているので、お楽しみに!💘

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ちなみに、本記事でも出てきた、Facebookでふわ〜っと流れてきた投稿がきっかけでWASSHAにジョインしたCOO米田さんの記事はこちらです。↓

【COOインタビュー】アフリカで成功した第一号の日系スタートアップを目指す。たまたま見かけたWantedlyの求人で人生が変わった男の話。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!Asante sana!!(スワヒリ語でありがとう)🇹🇿🙌

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