キャリアプランを大転換して、WASSHA初の新卒ルーキーに!【社員Profile02】
社員インタビュー第二弾!!今回は、大学院在学中にWASSHAのインターンに参加したのち、まさかの帰国後に予定していた大手コンサル企業へ入社せず、WASSHAに新卒入社した中田を取材しました。
PROFILE 2:中田 渉(なかた しょう)
中田さんのWASSHAでの仕事内容について教えてください!
この4月から僕が行っているのは、グロースハックと呼ばれる手法を通じたランタン事業の改善、仮説検証です。
WASSHAは今、タンザニアにおける提携先のキオスク店舗を1000店舗から2500店舗まで拡大するという計画の下、劇的な拡大期を迎えています。だからこそ、我々のプロダクトやサービスが現場の人たちに受け入れてもらえるか、お客さんが本当に満足してお金を払い続けてくれる持続的な仕組みを作るためにどうしたら良いのか、改めて見直す必要があると思っています。
そこで、スピード感を持って仮説構築と現場でのトライアルを繰り返し、そこから得られる情報をもとに何が事業の成長を促すのか、より多くの顧客にWASSHAの製品を知って使ってもらうために、我々が打ち手として何ができるのかということを繰り返し検討しています。週に4~5個の施策を考え、現場で実行してもらい効果測定を行うというプロセスをぐるぐる回し続けるという感じです。
今後の仕事はタンザニアで?日本で?
現地の業務改善をメインとして担うことになるので、近いうちに現地へ渡ってアフリカ駐在員になる予定です!
初の新卒採用ということですが、いかがですか?
常に自走力が求められるので、新卒の自分にとって相当ハードモードではあります。でもその環境に晒されることも重要だなと思ってWASSHAを選んだところはあるので、そういう意味では成長痛というか、正しい痛みなのかなと感じています。
「成長できる」という点以外にWASSHAを選んだ理由はありますか?
自分が将来実現したい目標とWASSHAの実現したい目標とがかなり一致していて、WASSHAの事業を自分ごととして捉えられたことが大きいですね。
それから、入社を決意したきっかけは秋田さん(CEO)の言葉でした。
自分は英語ができるわけでも成績が特にいい訳でもなかったですし、途上国で働くような人って海外で留学していたりとか国際機関のインターン経験したりとか自分には到底追いつけないイメージがあったんです、、。それでその不安を秋田さんに伝えたら、
「そんなの全然重要じゃない。どうしても必要なスキルがあるんだったら何とかしてできるようにするんだよ。何がやりたいかの方が重要」
といって背中を押してくれたので、そこで覚悟が決まりました。自分のできてないところを並べて、やってみたいことを先延ばしにする必要はないなと!
中田さんの将来実現したい夢って何ですか?
もともと僕は大学院で開発経済とか途上国の経済成長をいかに喚起するかといったテーマで学んできました。そのなかで、現代社会では、先進国と途上国の格差が拡がり続けるのは資本主義経済の性であって仕方ない、という見方がされていることを学んで、本当にそうなのかなあ...と思ったんです。
それで、WASSHAが最貧困層を対象としたBOPビジネスを行う上で、日本のイケてるベンチャーとして認知されて、本格的にIPOも目指していることって今まで実現できていなかった経済の仕組みを作ることになるんじゃないかなと思ったんです。だからこそ、WASSHAがIPOを果たせば、世界中の途上国ビジネスとか途上国をビジネスで解決している人にとって強い成功事例となる。それが今の自分とWASSHAの共通する目標となっています。
インターン中はどんなお仕事をされていたんですか?
インターン中は今とは違って、サプライチェーンの仕事を担っていました。これまでランタンの在庫がどこにいくつあって稼働率はどれくらいなのか分かっていなかったので、これを見える化してランタンの非稼働在庫を再分配し、今ある在庫からいかに最大の利益を生み出すかという課題と闘っていました。
(在庫を確認する「非稼動アセット再配置の鬼」こと中田とサプライチェーンメンバー)
タンザニア支店のWASSHAメンバーはどうでしたか?
3ヶ月間一緒に仕事をしていましたが、どんどん好きになりました。最初はやっぱりちゃんとしてなくて、すぐ嘘ついたりするし(←本当にびっくりするような嘘つく.. 笑 )、大丈夫かなと思ったんですけど..
でも営業のメンバーとフィールドに行った時に色々会話する中で、彼らにもきちんとそれぞれの思いがあるのを知れて、とても面白かったです。彼らを見ていて、アフリカってたぶん先進国やアジアとは全然違う経済成長をしていくんだろうなと実感しました。彼ら自身が自分たちで新しいものを創り出していくんだというマインドを持っているのをすごく感じるんです。だからこそ、一次産業、二次産業というように先進国の発展してきた道を辿るんじゃなく、かつ先進国との経済格差がただ拡がり続けるというのでもなく、いまだかつてなかったモデルの経済成長が達成できる可能性が十分にあると思います。
WASSHAでIPOを果たした後の目標やキャリアプランはありますか?
僕、もともと国連に行きたいと思っていて、それで大学院へ進学したんです。でもWASSHAに入社を決意した時点でこれまで考えてたキャリアプランとはかなり違う道にはいりこんだので、正直その先は今見えていないです。今はもう目の前のことが重要すぎて(笑)
ただ、ぼくにとって途上国の開発とか経済格差をどうなくすかという問いに対する一番のソリューションが今はWASSHAにあって、おそらくその内WASSHAでは解けない課題が自分にとって重要になるかもしれません。その時にまた別のキャリアへ進むことを考えるのかなと思います。それは国連なのか起業なのかまだわからないですが...。
国連という道はどの時点まで考えていたんですか?
実際に大学院へ進んで国連を目指し始めた時、国連志望者にはとんでもなく優秀な人たちがごろごろいて、予想以上に険しい道だと気づいたんです。この人たちに勝てるようになるまで相当時間がかかるぞ、と。でも、もし彼らに勝って国連に行けたとしても、それってあくまで国連に行くというプロセスであってゴールじゃないじゃないですか。僕はその時国連を目指したらたぶん国連に行くことがゴールになってしまってその先のことが二の次になっちゃうと思ったんです。本当に自分のやりたいことが何かという意味では、国連に行って途上国に関わることではなくて、途上国における問題を解きたいというのがテーマだったので、だとすると国連は少なくとも今目指すべきではないと思って方向転換しました。
それで就活を始めてコンサルから内定をいただいて、そこに入社する予定でした。その時は教育制度の整ったコンサルでトレーニングをきちんと受けて自分自身が強くなってから国連なり、WASSHAのようなベンチャーなり、起業なりって道を考えていたんです。
でも、今は覚悟ができたらもう最前線で働くべきだなと思っています。スキル次第というよりはマインド次第。若手がリスクをかけて得られるリターンはWASSHAにはあると感じています。
WASSHAって支援というよりもあくまでビジネスという側面を強く持っていきたい会社じゃないですか。一方で、中田さんは割と途上国の開発に目を向けられてきていて、そこでの意思のギャップを感じたことはなかったですか?
今僕が取り組んでいる仮説検証の中のプロモーション施策には、提携しているKIOSKのオーナーに厳しいノルマを課すものもあって、これって搾取をしているだけでは?と正直最複雑な気持ちになる時はあります。ただ、自分たちがやっているビジネスは「顧客の幸せ=利益」というシンプルな需給関係のもとに成り立っていて、お金が売り上げられていればそれだけ彼らが幸せになるという循環になっていると思っていますし、そうしたビジネスを作っていきたいと思っています。
では、その点で秋田さんら他のWASSHAメンバーの思いとのギャップは感じますか?
WASSHAの人たちは途上国の開発課題の解決に強く興味を持ってきた人たちが半分、強いビジネスを作ることに関心がある人たちが半分いて、視点の相違がある意味ちょうどいいバランスになっていると思います。僕はその中間的立場に立って、WASSHAの本当に目指すべきミッションを擦り合わせていく役割を担っていければいいなと思っています。
(写真が苦手な人の多い日本メンバーの中で、トロフィーを輝かせていい味を出す中田さん。笑)
今後どんな仕事に携わっていきたいですか?
他国展開を推し進めていきたいです。 自分の夢の実現のためにも今のビジネスをタンザニアだけではなくて、より汎用性の高いビジネスに作り上げていきたいと思っています。
WASSHAを一言で表すなら?